唐松~五竜~鹿島槍~爺~針ノ木 ソロ縦走


唐松~五竜~鹿島槍~爺~針ノ木 ソロ縦走
2017年7月15日(土)~17日(月・祝)
自主山行

八方~唐松岳~五竜山荘 ~五竜岳~(八峰キレット)~鹿島槍ヶ岳~爺が岳~種池山荘 ~針の木岳~(針の木雪渓)~扇沢

CL やんやん

 

一日目
7:25八方ゴンドラアダム7:40→7:53八方池山荘8:158:16第二ケルン8:20→8:27第三ケルン→9:06扇雪渓9:09→9:22丸山9:24→9:59唐松岳頂上山荘10:16→10:29唐松岳10:35→10:45唐松岳頂上山荘10:46→10:58牛首→11:48大黒岳→12:36白岳→12:39五竜山荘

ソロ山行で後立は最近天候に恵まれず、開き直って今回はあえて梅雨真っ只中に、実は未踏の五竜・鹿島槍・針の木を縦走することに。
好天は望めない筈なのに、さすが三連休、八方のゴンドラ駅は切符を買うのに20分待ち。八方リフト終点から八方池までは階段・木道の整備された道。
登り下りで分かれていたり、二手に分かれていたりします。池からは本格的な登山道。雪渓、お花畑など見どころ沢山。
扇雪渓を過ぎ、岩場が増え、雪渓のトラバースを過ぎて右に巻いて唐松岳頂上山荘。
今年は残雪多く、随所で雪渓トラバースあり。ステップは切ってくれてありアイゼン無くてもいけないことはないが、気を抜いて滑落しないように。
唐松ピストン時もガスで杓子・白馬鑓すら見えず。それでも劔がたまに顔を出すのを励みに進みます。牛首を右に巻き、斜度のある鎖場。
それほど危険を感じる箇所はありませんが、手も使いながらアスレチックにG0、G1.G2と進み、昼過ぎ五竜山荘着。
五竜がでっかく見えるはずが、雲の中。五竜のテン場は混雑を想定して、山岳警備の方がテントの大きさに合わせて場所を誘導、整地をしてくださいます。
ただぎゅうぎゅう詰め。下界の住宅事情と変わらない( ´∀` )、稜線のほぼルート上に近いところまで満天70張り。
15時以降は相当外れの場所に張らざるを得ない。
私のテント(カミナドーム)の横はオニドームで、見比べ、聞いてくる人チラホラ。
日没時僅かに薄赤く染まる五竜が姿を現し、明日の好天を祈って、風の音とともに眠りに堕ちた。

 

二日目
7:35五竜山荘→5:17五竜岳5:21→7:23キレット小屋7:31→7:37八峰キレット7:50→8:37鹿島槍ヶ岳北峰8:42→9:02鹿島槍ヶ岳9:18→9:46布引山→10:20冷池山荘テント場→10:25冷池山荘10:29→10:46冷乗越10:4711:11爺ケ岳北峰→11:29爺ケ岳中峰11:31→11:41爺ケ岳南峰11:47→12:20種池山荘

翌日は午前・午後で大きく天気が変わることとなる。
山荘からG3の五竜山頂までは中程度の傾斜の岩場。五竜からは岩場が続く。
五竜山頂からは日が昇る中、八ヶ岳の右に、富士山、南ア、劔、立山、薬師や頚城山塊が望めた。
相変わらず白馬は雲の中。そして鹿島槍の双耳峰がドーン。気持ちのよい稜線を進むが、天気は下り坂。
やがてよくぞここに建っている、ジオラマのようなキレット小屋。一見の価値あり。ここで炭酸飲料でリフレッシュ。
小屋の方が声をかけてくださり、今回の一大イベント、八峰キレットの注意を促され、いざ出発。
今朝五竜から来ている人は初とのこと。ここまで途中何人か抜いたからか。
小屋から急登、そしてすぐに八峰キレット。暗い雰囲気がなんとも魅力的な空間。鎖もあり、危険と感じなかった。
ここで雨が降り出しカッパ出動。西からの強風と雨に堪えながら、鹿島槍ヶ岳北峰へ。
八峰キレットを過ぎると、岩場の難易度が下がる気がした。
山頂へはルートから少し離れてピストン。南峰も登頂。コマクサ群落あり。
布引、冷池まで久々の樹林帯。
信州側が所々切れている稜線歩きは富山側は強烈な風にさらされるが、そんな中力強く花蓮に咲く花に癒される。
このあたりも残雪多く、ステップ切ってあるが油断すると大変なことになる箇所が随所に。
心配なら軽アイゼン装着。冷池で粕汁(250円で美味)で温まり、赤岩尾根を左に分け、爺が岳へ。
ガスで何も見えない山頂を忠実に通り、西に進行方向を変え昼過ぎに種池到着。
小屋から130歩のこじんまりしたテン場(既に4張り有)。雨が強くなって浸水しテントを移動する人あり。明け方まで雨降り続けた。

三日目

5:06種池山荘→6:11岩小屋沢岳→6:47新越山荘→7:18鳴沢岳7:21→7:54赤沢岳8:07→9:19スバリ岳9:22→9:32小スバリ岳→9:59針の木岳10:26→11:13針の木小屋11:45→12:45大沢小屋→13:24扇沢13:35

三日目午後晴れ予報を見越して雨の中針の木へ。針の木へはテン場手前から。
新芽の枝が行く手をふさぎ、雪道で不明瞭で不安な中、やがて樹間の稜線の道に出る。
晴れていれは蓮華・針の木が弧を描くように見えるはず。
蓮華・針の木がガスの隙間に見え隠れ、岩小屋沢岳までの稜線を渡る雲がもののけ姫のワンシーンの様。
木の枝・岩交じりの短い急登と緩い登りを繰り返し新越山荘着。雨は止む。
鳴沢岳、赤沢岳の小急登をふんばり、スバリ岳までしばらくは稜線の気持ち良い道。
晴れていれば黒部湖とそびえる立山連峰が見える。
ガレ場の急登を踏ん張って登ってスバリ岳。
一旦鞍部まで下り、細かい針峰がに囲まれたガレ場の急登、ツヅラ折になると山頂は近い。
落石に注意しながら登りきると針の木山頂。
裏銀座、槍穂高、薬師、五色ヶ原と、黒四ダムとエメラルドグリーンの水を湛える黒部湖、立山、劔、そして歩んできた爺ケ岳、鹿島槍、五竜、唐松他360度の展望。
針の木小屋までは信州側を行くが、雪渓のトラバースが多く、軽アイゼン以上があったほうが良い。
途中高瀬ダムの湖も見える。ここから扇沢まで雪渓上部は夏道、以下は長大な針の木雪渓。軽アイゼンで行けます。小屋でレンタル有り。
所々小さな落石あり。雪渓を過ぎると途端に暑くなる。道なりに進むと大沢小屋の横を通って山道に行ってしまうので注意。
扇沢へ向かう林道へは小屋の前を通っていきます。
ただ山道に進むと、黒部アルペンルートの信州側トンネル入口を見ることができます。
山道は蛇行する車道をショートカットするように登山道有(標識有り)そちらを進むと(当然近道)扇沢のターミナル着。
全般に標識・ペンキが豊富でルートはわかりやすい。各小屋ではゼリー飲料販売あり、売上に寄与。期限切れ飲料水も安く売っており、利用価値大。

 

参考情報

八方ゴンドラ アダム 荷物15kg以上は有料。
扇沢から八方への直通バスは二本しかない。信濃大町へのバスは本数あるが、JRが無い。信濃大町から八方行きのバスは未調査。
入浴はバスターミナルそばの八方の湯。
下山後の食事は白馬駅前の「双葉」。蕎麦超美味、ソースカツも美味しい。

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