赤岳(2,899m)、硫黄岳(2,760m)


赤岳(2,899m)、硫黄岳(2,760m)
冬合宿A
日程:2019年1月12日(土)~13日(日)

メンバー:ゆうこりん(CL)、コッシー(SL・訓練)、ぐっさん(AS・配車)、なりポン(装備)、うめ(気象・会計)、のりっく(食当)、きょん(食当)、まこ(装備)、 choco(ルート・記録)

アプローチ 1月12日5:30駒ケ岳SA→8:10美濃戸山荘
コースタイム:
1日目【1月12日】天候:晴のち曇
8:10美濃戸山荘→11:20行者小屋 着→12:35行者小屋 発→14:40赤岳→15:35地蔵の頭→16:15行者小屋
2日目【8月13日】天候:晴
7:25行者小屋→7:55赤岳鉱泉→10:15硫黄岳 着→10:45硫黄岳 発→11:35赤岳鉱泉→12:10行者小屋着→13:50行者小屋 発→15:50美濃戸山荘

2019年冬合宿Aチームはベテランと若手混在のメンバーで、2泊3日 厳冬期の赤岳硫黄岳を目指して2018年10月初旬にキックオフした。
前回の夏合宿はベテランがおらず経験少ないメンバで苦労したとのことだったが、今回はベテラン多数のかなり手厚いメンバとなった。

合宿に向けて3回以上の訓練に参加し、合宿を遂行できるスキル、体力をつけることが必要であり、11月から12月にかけてほぼ毎週、合宿の訓練を行った。
その中でも、御在所3ルンゼはアイゼン歩行の練習が出来て、硫黄岳、天狗岳は雪山歩行、冬山幕営の練習が出来て、十分な準備をした上での合宿となった。唯一の不安は合宿で使用する車が雪道に対して走行力がなく、スタッドレス+チェーンでも登山口まで登れなかったことだ。チェーンを樹脂製から金属製に変更することで登ることが出来た。

合宿数日前時点で合宿後半が悪天候予報だったため、深夜出発で1日目に赤岳を登頂する計画に変更することになった。

1日目
計画より早めの5:30に集合場所の駒ケ岳SAに集まった。美濃戸山荘までの未舗装路に雪はなく、駐車場直前まで順調に進んでいたが、美濃戸山荘手前の最期の登りでうっすらと雪が付いており、懸念していた車がスリップし、坂を登れなくなってしまった。購入したばかりの金属チェーンを履き再度トライ。金属チェーンでも坂道は登りきれず。頑張りも虚しく左側のチェーンが断線。体制を立て直し、メンバ全員で車を押してなんとか核心を超える。最大の難所を超え一同は安堵。
まずは幕営地となる行者小屋を目指し、20kg前後の重い荷物を抱えて出発。途中まで雪はなく、例年より積雪量が少ない登山道を軽快に進む。途中、車酔いで体調が優れないメンバを気遣いながら行者小屋に到着。テント設営を早々に済ませて、いよいよ赤岳に向けて行動開始。車酔いのメンバは体調が回復しないため待機し、残りの8名で赤岳を目指すことにとなった。2チームに分かれて登頂開始。荷物をテン場にデポし身軽になったことで、先発チームは勢いに乗り、文三郎尾根をハイペースで駆け抜ける。息も切れ切れで登り続ける。途中、赤岳主稜への分岐があり、主稜に挑戦しているパーティを目にする。荒々しい稜線を目の当たりにし、いつか挑戦したい気持ちになった。頂上直下は岩と雪のミックス帯になっているため慎重に進み、いよいよ赤岳登頂。風が全くなく、想像していた厳冬期の厳しさは全くなかった。少し遅れて後続チームも到着し記念撮影。時間に多少余裕があったため、帰りは地蔵尾根経由で帰ることになった。
途中、メンバの一人が鎖にアイゼンをかけて激しく転倒するトラブルが起きた。幸い引っかかった鎖がブレーキになり滑落することなく大事に至らずに済んだ。
日没前にテン場に着き早速、夕食の支度を開始。晩御飯は山屋に愛好家が多いと言う、とり野菜みその鍋だ。コッテリ濃厚な出汁が良く効いておりビールが進んだ。シメのラーメン含め完食し、その後しばらくマッタリ飲みながらトークを楽しんだ。ほどほどにお開きとなり、各テントに分かれ各々の夜を満喫した。

二日目
それほど冷え込みが厳しくなかったため、各メンバは比較的安眠できた模様。朝ごはんのトマト雑炊をかきこんだ。時間に余裕があるためのんびり支度し硫黄岳に向けて出発。夜に少し雪が降ったが朝から雲ひとつない快晴で硫黄岳もいい展望が期待できた。3連休中日ということもあり、行者小屋も赤岳鉱泉も沢山の人で賑わっていた。メンバ全員で比較的のんびりと硫黄岳を目指して進んだ。樹林帯を抜けると多少風があったが頂上付近はほぼ無風であり、最高の天候の中、硫黄岳を登頂。しばらく山頂で休憩することが出来た。快晴無風の縦走日和で横岳方面への縦走したい気持ちになったが、気持ちを抑えて下山開始。本日もテント泊予定だったが予定の工程を全て終え、日の入りまでに駐車場までに戻れる余裕があったため、3日目を切り上げて本日中に帰ることになった。元気なメンバは早々とテン場に戻り下山準備とお昼ご飯の準備を行った。昼ご飯のぜんざいは疲れた体に染み入る美味しさだった。
帰りはうっすら雪が付いた滑りやすい道になっており、注意して歩いても何度か転倒してしまった。コースタイムほどの時間で美濃戸山荘に到着。温泉に入って、原PAで美味いと評判の山賊焼き定食を食べて帰路についた。
天気、メンバに恵まれて大成功の合宿となり、いい経験が出来た。訓練から本番まで引っ張っていってくれたCL、SL、および、メンバ皆様に感謝の気持ちでいっぱいだ。

1日目

二日目

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