2019/5/25 クライミングレスキュー


2019/5/25 クライミングレスキュー
<場所>:御在所岳裏道 七の渡しの岩壁

<メンバー>CL:しょう、SL:岩やん、あゆ、エスパー、山師匠、ターコ、gigi、ゴンちゃん、コッシー、しん、くぼた、ひろこ

恒例のクライミングレスキュー訓練、今回は12名が参加しました。

■想定
 シングルロープでリード中のクライマー(以下、要救助者)がロープ半分以上登攀した状態で墜落、
 宙づり状態で動けなくなったため、
 ビレイヤー(以下救助者)が助けに向かい、安全に地面に下ろす。
 ※今回の救助方法は、クライマーがロープ半分以上登攀している場合の救助方法。
  半分以上登攀していなければ、中間支点によってそのままロワーダウンで降ろすことができます。
 ※ダブルロープでも手順は基本的に同じです。

■手順
 ①仮固定でメインロープから確保器を外し、フリクションノットでスリングにテンションを移す。
 ②強固な支点を作成できる場所、かつ、ロワーダウンで自分の元へ降ろせる場所まで登り返す。
 ③強固な支点を作成して要救をロワーダウンし確保、支点に固定する。
 ④介助懸垂の準備をする
 ⑤介助懸垂で共に降下する。

■手順の詳細内容
①仮固定でメインロープから確保器を外し、フリクションノットでスリングにテンションを移す。
救助者はビレイの仮固定を行う。

スリング2本をフリクションノット(写真はクレムハイスト)でメインロープに巻き付ける。

②強固な支点を作成できる場所まで登り返す。
メインロープに巻き付けた2本のスリングを使って登り返す。
下のスリングに足をかけて乗り込み、
上のスリングのフリクションノットを引き上げて体重をかけ、下のスリングを引き上げる。


以後繰り返して、支点作成場所までロープを登り返す

③強固な支点を作成して要救をロワーダウンし確保、支点に固定する。
固定分散で支点を作成する。


作成した支点に60cmスリングでセルフビレイをとる。※PASはここでは使わない!

要救をロワーダウンするために確保器をセットする。

この時点では、まだ登り返しに使ったフリクションノットのスリングにテンションがかかっている。
セットした確保器にでロワーダウンするために、確保器にテンションを移す作業をする。
そのためまず再度仮固定を行う。

下のスリングに足をかけて乗り込み、上のスリングを引き下げて外す。

上のスリングを外すことができたら、確保器側にテンションが移る。
下のスリングも外し、仮固定を解除。

セルフビレイにテンションがかかるまで自身が下降したら、要救をロワーダウンする。

要救のハーネスのビレイループと作成した支点のカラビナが同じ高さに来るくらいまでロワーダウンさせて、
メインロープを仮固定する。

要救のセルフビレイをとるために、支点と要救をスリングを使ってマリナーノットでつなぎ合わせて、

仮固定を解除してロワーダウンを続け、要救の荷重を支点に移す。

④介助懸垂の準備をする
メインロープで介助懸垂をする準備をする。
救助者も要救も支点に固定されているので、確保器を外し、救助者は自分のハーネスのメインロープをほどく。


支点のカラビナにロープ先端を通したら末端処理してロープを手繰る。

ロープの折り返し部まで手繰ったら下に垂らし、要救のハーネスのメインロープをほどく。

頭上にある滑落点の支点からロープを引き抜いたら、末端処理して下に垂らす。

ここまでで頭上にあったロープの支点が、現在の支点の位置まで下がったことになる。

⑤介助懸垂で共に降下する
介助懸垂は、PASを使う。PASの中間部辺りに確保器をセットし、メインロープに取り付ける。


救助者は、懸垂下降中の一旦停止と誤操作による転落を防止するために、フリクションノットでバックアップをとる。

介助懸垂する時には、救助者は、自分のハーネスに取り付けたカラビナで折り返したメインロープを、
フリクションノットと一緒に握って降下操作する。

救助者は、自分のセルフビレイを解除する。

介助懸垂のセッティングを行う。
確保器をセットしたPASの輪に別のカラビナ(安環付)をセットし、それを要救のハーネスに固定する。

要救のマリナーノットを解除して、懸垂下降の準備を整える。

必要に応じて要救の体勢を固定し、懸垂下降する。

2ピッチ目以降での墜落の場合は下降しながら次の支点を探して、上記の方法を繰り返す。

■感想
今回、参加者全員が1回は救助者として訓練することができました。
事前に資料を渡されていましたが、見るとやるでは大違いで、
実際に一連の流れを行うことができたのは大変良かったです・
昨年も参加しましたが、実際にそういうシチュエーションに遭遇したら、
どこまでやれるのか、果たして手順を思い出せるのか・・・
自分は全く自信がなかったので、少しでも再現性を高めようと今回写真をバンバン撮りました。、
手順がいつでも頭に浮かぶようになれば良いと思います。

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