火打山(2,461m)・妙高山(2,454m)


火打山(2,461m)・妙高山(2,454m)

自主山行
【日程】2016年10月22日(土)〜23日(日)
【メンバー】 (CL)ぐっさん、(SL)こっしー、もっちゃん、まきちゃん(記)、会員外1名

【コースタイム】
1日目
(6:00)笹ヶ峰P→(9:00)富士見平分岐→(10:00)高谷池ヒュッテ→(10:30)山頂出発→(12:30)火打山→(14:30)高谷池ヒュッテ【幕営】

2日目
(4:00)起床(5:40)→高谷池ヒュッテ発→(7:00)黒沢池ヒュッテ→(10:00)妙高山→北峰ピストン→(13:00)黒沢池ヒュッテ→(14:00)→富士見平分岐→(16:30)笹ヶ峰P

1日目。
朝、今夜のお楽しみの食料、お酒をザックに詰め、出発。火打山・妙高山の登山口は駐車場のすぐそばから始まる。さすが百名山、登山口にはわかりやすい案内図があった。始めは勾配もない、きれいに整備された木道をひたすら歩く。この地点は標高1300m。平らな道なので鮮やかな紅葉を眺めつつ、おしゃべりしながら歩いても息もきれず、観光気分でウキウキしながら登る事ができた。しばらくすると火打山の登山口の標識が。そしてまた、木道。黒沢橋の水場で水を汲んで少し休憩。
この時期、高谷池ヒュッテのテント場は混む、との事前情報から、コッシーさんとまきちゃんでテン場確保先発隊として先に出発。ここから少しして、12曲に突入。クネクネとした木の階段を登り始めると1曲ごとに看板がある。出発時の余裕がなくなり、重い荷物を背負って、急登との戦いになった。
先発隊、富士見平には8:30頃到着。あと少しで高谷池ヒュッテ。
天気も良く、夜の宴を楽しみにがんばれ!自分よ!と思いながら登る。
高谷池ヒュッテに到着してみると、思ったよりテントが張っていない。
あれれ?予想ではテンバは満員御礼状態のはず?
余裕で私達のテントが張れる〜!やった〜!早速場所を確保する。
このテンバは地面がぬかるんでおりザックの置場に注意が必要だった。
テントを張っていると30分後に残りのメンバーが到着。少し休憩をし、荷物も置いて火打山に向かった。
ここからも木道、木の階段は続き、「天狗の庭」という火打山が見渡せる広々とした場所には大きな池塘の湿原があり、そこには逆さ火打山の山容が美しく映しだされていた。火打山の途中には「雷鳥平」という場所があり、山頂に向かう途中の良い休憩場所となっている。
この付近は雷鳥の生息地となっているそうだが、今回は残念ながら雷鳥に出会う事はできなかった。
ここからも山頂まで木の階段。どうやら平成28年に出来たばかりらしく、かなり整備され、登山に慣れていない人にも安全に登る事が出来そうだ。
高谷池ヒュッテから約2時間で山頂到着。ここからは活火山の新潟焼山が見る事ができ、静かにもくもくと噴煙をあげていた。どうやら今年の5月に噴火が発生したそうだ。
広々とした山頂で大休憩。差し入れのさつまいものパウンドケーキを頂いた。疲れた体にほんのり甘いケーキの美味しいこと! ごちそうさまでした。
しばらく山頂でおしゃべりや写真撮影などをして高谷池ヒュッテまで下りたところ、そろそろ小屋閉めも近い事もあってか、可愛らしい色合いのヘリコプターで小屋の荷物や簡易トイレを荷上げしていた。
テント場に着いて、周りの木片を集め、テーブルや椅子を作り、まずはお疲れさまの乾杯。北陸珍味のへしこ、イカの干物などを食し、やっと落ち着く。それでもやはり外は寒い。そそくさとテントの中に入って、お楽しみタイム。
今回のメイン、こちらも北陸名物、とり野菜鍋を頂いた。具沢山のお鍋をつつきながらお酒もすすみ、毎回楽しみにしているテント内のおしゃべりで盛り上がりながらも、明日に備え、20時就寝。この日の夜は寒さも感じず、疲れもあって朝まで快適に眠る事が出来た。

2日目。
4時起床。朝ご飯担当はもっちゃん。網で焼かれた食パン、ジャムにサラダにソーセージのテントにいながらまるでホテルのような豪華メニュー。山に来てこんな贅沢味わえるなんて!
5:40、高谷池ヒュッテを出発。まだ活動しきれていない体に、朝の気持ちの良い空気の中の稜線歩きは良いウォームアップになる。茶臼山を超え、朝靄の中に太陽が登り始め、ぼんやりとした良い風景を見る事が出来た。
7:00に黒沢池ヒュッテに到着。目の前には濃紺で六角形の珍しい形の小屋が。空気がひやりと感じ、この先、雨が降りそうな予感。
ここでもっちゃんが膝痛の為、待機。では、ここから妙高山に出発!と歩き出したが、なぜか平地をひたすら歩き、20分ほどしてあれ?と思ったところ道間違いが発覚。下山道の富士見平に向かっていたらしく、すぐに引き返し、戻って看板と地図を見合わせしてみると、看板が少し紛らわしい。雨も降りそうだし、テントを張って待機中のもっちゃんに中で休憩してもらうのとあわせて、私達の余分な荷物もデポ。さて、今度こそは、本当に妙高山に。
大倉乗越までは岩と泥の急登。ここまでくると妙高山の姿が見えてきた。百名山らしく、なんとも綺麗なプリンのような形。ここからはトラバースになるので少し楽になると思いきや、下れば登り返し、なかなか体力の消耗も激しく雨も強くなり、泥で靴はドロドロ、あとは険しい急登がひたすら続き、キツいな〜と思いながらも山頂を目指す。やっとついた妙高山山頂。まずは北峰。少し休憩をし、ここから先にある南峰に向かった。少し通り過ぎてしまい、戻ってみると思いの外、北峰近かった南峰に到着。北峰に戻ると、ここまで抜きつ抜かれつあった関東からやって来た、黄緑のアフロのカツラを被ったメンバーのいるパーティと、スーパーマンのTシャツを着た仲間と記念撮影。
山頂も無事踏んだし、後は下山。黒沢池ヒュッテに戻るのにあの登り返しがキツそう。泥にまみれ、岩だらけの道を慎重に下り、約2時間ほどで黒沢池ヒュッテに到着。雨も強く寒さに震えながらパッキングをし、黒沢池を右手になだらかな木道を歩きつつ、富士見平まで。
ここで雨もだいぶ弱まり、火打山登山口まであと2時間ほど。
妙高山の急登で疲れた膝が痛く感じ、体も疲れているせいか、登りより長く感じた。もうこの時点では雨も降っておらず、最後の紅葉を楽しみながら笹が峰に到着。下山後は新潟の静かな温泉で芯から冷えた体を暖めて、無事下山出来た事でホッとし、帰路に着いた。
今回の百名山の火打山・妙高山。深田久弥は「越後のみならず日本の名山だと思っている」と、この山の美しさを称えているそうだ。
迫力よりも穏やかさを感じる、美しい山容だった。

1日目

2日目

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