鳳凰三山


鳳凰三山
夜叉神峠から日帰りピストン
2017年7月2日(日)
自主山行
CLやんやん

 

5:53夜叉神峠登山口→6:30夜叉神峠6:31→6:35夜叉神峠小屋→7:23杖立峠→7:52火事場跡→8:19苺平→8:42南御室小屋→9:36砂払岳→9:41薬師岳小屋→9:52薬師岳9:54→10:14鳳凰山10:21→10:32鳳凰小屋分岐→11:02アカヌケ沢の頭11:08→11:19地蔵ヶ岳11:29→11:38アカヌケ沢の頭→12:01鳳凰小屋分岐12:03→12:22鳳凰山→12:42薬師岳12:43→12:49/12:51薬師岳小屋→12:53砂払岳12:54→13:33南御室小屋13:47→14:15苺平→14:32火事場跡→14:56杖立峠→15:41夜叉神峠小屋→16:09夜叉神峠登山口

 

夜叉神峠の森から夜叉神峠迄は笹と植林の中のつづら折の広めの道、峠から一旦下り、苺平迄は大崖頭山を巻く部分を除き樹林の尾根を登る。
所々視界が開け富士山を望むことができるなど、単調な中にも楽しみが。
苺平からは辻山の東をトラバース気味に進んだ後下って南御室小屋。
小屋から砂払岳迄は樹林の中の最後の急登、2587ピークを過ぎると巨岩がちらほら。
砂払岳まで来るといよいよ鳳凰らしい白砂と岩の稜線が開ける。
薬師岳との鞍部の樹林に佇む薬師岳小屋は建て替えの為、利用出来ず。新装が楽しみ。
赤抜沢ノ頭迄は稜線を忠実に辿るが、広くなってるところではホワイトアウト時は慎重に。
賽の河原迄は一般ルート、オベリスク迄はバリエーション。オベリスクとの鞍部に無数のお地蔵さんが乗越す強風にじっと耐えてます。
ルートの要所にはスチールパイプ組のケルンがあり、道標、赤テープ、岩場では赤ペンキで迷う事は無い。線から地蔵の賽の河原間にほんの一部残雪有り。

二十数年ぶりの鳳凰三山。以前は大学の夏合宿でドンドコ沢からそのまま北沢峠へ。今回はその名に惹かれ夜叉神峠から薬師、観音、地蔵を日帰りピストン。
往路高速も雨、夜叉神峠の森到着時には雷雨、天気案じながら車中泊し、3時30分起床時も止まない雨、止む無くロングピストンリミットの6時出発を見越し5時30迄二度寝。
本日2度目の起床時には小雨に変わっていた為、意を決して行動開始。雨具を着て出発。この時点では途中撤退を予想、せめて薬師岳ぐらいと思っていました。
登り始めて暫くして雨が止み、夜叉神峠小屋を過ぎ尾根に出たところでオーラを感じると、やはり樹間から富士山が!単純な私は俄然パワーをいただき、此処から薬師岳迄はコースタイムの半分くらいで通過。薬師岳迄は初めてのルートとはいえ、案内的確で危険箇所も無く、順調に進みました。
南御室小屋では、小屋の方おそらく総出で、昨日から入山の方々をお見送り、荒天の後の晴れやかなやりとりに、砂払岳までの登りに更に弾みがつきました。
砂払からはロックガーデン、巨岩、奇岩の連続、果てには樹木のオブジェまで、徐々に空の色も青みを帯び、展望も開け、飽くことのない、大好きな稜線歩き。更に、今日数少ないがこの決して良くはない天候の中登ってきた人々へのご褒美か、白根三山、甲斐駒ケ岳に掛かっていた雲のベールを脱いでくれました。
此処から先は過去とオーバーラップ、写真撮影と併せて比較的ノンビリと稜線散策。二十数年前と何も変わらない景色が其処には有りました。所々の鉄製の標識は錆びて既に役目を果たしていないが、いやもう十分に果たしたのだろう、ただ以前と変わらない場所に立ち続け、新しくなった標識を見守っているよう。変わったのは私だけ、あの時の想いはもう錆びついてしまったのだろうか?ーーー危ない、危ない。なんだか いいちこ が飲みたくなるなぁ。
賽の河原のお地蔵さん、そのインパクトからよく覚えていますが、相変わらず強風に耐え立ち続けているんですね。そして何と言ってもハイライトは地蔵岳のオベリスク、の頂近く、残りあと5mぐらい迄は行くも、強風とビビリで撤退。変わりやすい天候のおかげか、流れる雲と共に刻々と変わり行く山の表情を眺めながら、また樹林帯では雨後の気怠さと射し込む陽射し、梅雨の合間を喜ぶのか囀る野鳥の鳴き声、そして夏の訪れを感じさせるヒグラシ(もう鳴いてる)に時にセンチメンタルな気分に浸りながら、下界の暑さをよそに気持ちのいい山行となりました。

参考情報
夜叉神峠駐車場から先、広河原へはマイカー規制で一般の車は通行不可。
日帰り入浴は駐車場から9km戻り橋渡って右折(帰路は左折だが)すぐの、桃の木温泉。掛け流し、硫黄感たっぷり、スベスベになります。湯舟は露天1、内湯2広過ぎず狭すぎず、マッタリ出来ました。備え付けのおすすめ顔パックシートを使って人生初のパック、なんかいい感じ。美容に目覚める!?

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