烏帽子岳(2628m)~野口五郎岳(2924m)~(三俣蓮華岳/2841m)~鷲羽岳(2924m)~水晶岳(2986m)~赤牛岳(2864m)縦走
2017年8月29日(火)~9月2日(土)
自主山行
メンバーCLはやっしー
コースタイム
1日目:5:25七倉山荘→5:50高瀬ダム→8:22三角点(4番)→9:30烏帽子小屋→10:50烏帽子岳→11:50烏帽子小屋
2日目:6:00烏帽子小屋→6:55三岳西峰→8:45野口五郎岳→10:05東沢乗越→10:55水晶小屋→11:35岩苔乗越→12:50三俣山荘→14:10三俣蓮華岳→14:55三俣山荘
3日目:5:25三俣山荘→6:20鷲羽岳→6:55ワリモ北分岐→7:25水晶小屋→8:00水晶岳→8:55温泉沢ノ頭→10:25赤牛岳→12:10温泉沢ノ頭→13:00水晶岳→13:30水晶小屋→14:35鷲羽岳→15:15三俣山荘
4日目:5:30三俣山荘→6:35鷲羽岳→8:00水晶小屋→9:55真砂分岐→11:40湯俣岳→13:10晴嵐荘
5日目:7:05晴嵐荘→9:15高瀬ダム→9:35七倉山荘
夏休みの恒例になりつつあるソロ山行。別行程で烏帽子岳に行く隊長とともに車で七倉山荘へ。七倉山荘から高瀬ダムまではタクシーで移動。登山口手前の渡渉では斜めになった橋を慎重にわたり登山口から各々のペースで登山開始。ブナ立尾根は北アルプス三大急登といわれる通り登り始めから小屋まで急登が続く。登山道は整備が行き届いており標高100mごとに12から0までの標識があるためペース配分や休憩のいい目安になる。後半ややバテてペースダウンしたが予定より早く烏帽子小屋到着。休憩、テントを設営し10:15烏帽子岳に向けて出発。天気が良く時間にも余裕があったため烏帽子岳山頂ではのんびりと360°の眺望を満喫した。烏帽子小屋のテン場は毎日小屋の方が熊手で掃き整備されているとのことで足を踏み入れるのが申し訳ないくらい綺麗だった。
2日目は朝から雨。徐々に天気は回復する見込みだったため予定通り出発。歩き出して1時間ほどで雨は止んだがガスが濃く景色は全く見えない。隊長から風が強いから注意するようにと事前に言われて覚悟はしていたが稜線上は強風。時折前に進もうとしても押し戻されるほどの強い風が吹く。景色は全く見えないし他の登山者の姿もない。初めて歩くルートで1人きり、何かの修行か…と思いながら歩く。救いだったのは雷鳥9羽、おこじょ1匹と遭遇できたこと。水晶小屋では初日のブナ立て尾根で出会った登山者の方と再会しほっと一息。岩苔乗越、黒部源流を経由して目的地の三俣山荘へ向かった。三俣山荘に到着したころには天気が回復し時々青空が顔を覗かせた。去年登った三俣蓮華岳はガスガスだったのでテント設営後リベンジしに行ったが、今年も山頂は残念ながらガスの中だった。三俣山荘は平日にもかかわらず多くの登山者で賑わっていた。
3日目、朝と夕方小雨が降ったが日中は晴れて暑くも寒くもない快適な天候。三俣山荘BCに日帰り装備で赤牛岳へ向かった。荷物は軽いし天気もいい。前日とは打って変わってワクワクと軽快に歩く。水晶岳から温泉沢ノ頭を過ぎるあたりまではガレた岩場があり浮石や落石に注意が必要。赤牛岳まではアップダウンが多く近そうに見えて遠い。その名のとおり赤茶けた花崗岩に覆われた牛の背のような雄大な山容が美しい。稜線からは黒部五郎岳や薬師岳、雲ノ平、高天原、裏銀座などがよく見えて景色は最高だった。ガレ場や砂地、ゴーロなど登山道はバリエーションに富んでいて長いルートも飽きることはないが、さすがに帰りはくたびれた。
4日目、朝から快晴。前日にも登った鷲羽岳、水晶小屋を経由し竹村新道へ。雲海に浮かぶ槍穂高、裏銀座、薬師岳に感動。2日目に苦行に感じた真砂分岐までの道も気持ちよく歩く。真砂分岐から下り始めは崩落地のトラバースやヤセ尾根がありちょいと危険。南真砂岳まで登り返したあとはいよいよ激下りが始まる。下り好きで急登も平気だったが、樹林帯に入ると熊が出そうな嫌な雰囲気を感じてしまう。他の登山者は一人もなく不安に駆られ、熊よけ鈴を鳴らしながら足早に歩いた。休憩しようとザックを下すとすぐ横に新鮮な熊剥ぎ跡のようなものがあり不安感倍増。展望台で視界が開けてようやく一安心し湯俣に到着した。湯俣は心地よい風が吹き砂地の川岸でのんびりキャンプしているような気分を味わえる。晴嵐荘で温泉に入りまったり過ごした。
最終日は湯俣から高瀬ダムまでほとんどアップダウンのない道。晴嵐荘に宿泊していたソロの女性の方から単独行のハプニング秘話を聞きつつ一緒に歩き、タクシーの運転手に親子と間違われながら七倉山荘へ無事に戻った。
1日目(8/29)
2日目(8/30)
3日目(8/31)
4日目(9/1)
5日目(9/2)