定例山行 大川入山


◆参加者
CL:ヨッシー、SL:ホリー、AS:まーちゃん、AS:たけ、けんゆう、メリーさん、ちあきちゃん、ウッチー、エスパー、まみりん
◆山行日  2022/10/16(日) 
◆行程
 8:48大川入山登山口→9:40横岳→12:02大川入山着 昼食
 12:23大川入山発→14:06横岳→14:47大川入山登山口

出発前日に大川入山の今回のコースを地形図で確認すると、治部坂スキー場の真正面の登山口がスタート地点で、山頂との標高差は約722m、距離は片道約5.1kmとなる。途中1/3地点にある横岳までが約1.7kmの距離ながらも約400mも登ることになるため、最初はまあまあ急登のようだ。横岳から大川入山は尾根に沿ってコルが複数あり、アップダウンは激しくないながらも長々と約3.4kmの距離を上下繰り返しながら進むルートのようだ。今回の山行は秋真っ只中のため紅葉の季節といえる。スタート地点の標高は約1104mであるため、いわゆる冷温帯広葉樹林で、ブナが優占する標高からのスタートといえる。基本的に人里近くはスギやヒノキの人工林であることが多いため、ある程度登ることでブナの広葉樹林帯になる。そこから紅葉が期待できそうだ。
山行当日は、程よい秋晴れで風がとても心地よい。登山口側の駐車場がいっぱいだったので、スキー場側の駐車場に車を駐車。メンバーが集まり準備ができたら、恒例のメンバー挨拶行い、2パーティに分かれてそれぞれ出発した。
登山口からしばらくは林道を進み、途中から登山道となる。急なコースは九十九折になっているだろうと思っていたら予想通りの九十九折が結構つづく。また、この付近の登山道の一部はヒノキ林の根っこが登山道を覆っており、階段のように登れるものの、雨が降ったらかなり滑って転倒しやすいと思われる。注意して歩きながら汗をかきつつ一気に登ること50分、1/3地点の横岳に到着した。ここからはなだらかに上下を繰り返すことから、負荷はきつくはないものの、折角貯めた位置エネルギーを開放しないといけないのがいつものことながら残念である。尾根筋じゃないコース、もしくは火山ならこういうこともないのだが。
横岳からの道脇には程よく紅葉した樹木が左右に観察された。中でもこの時期に鮮やかなのは、ドウダンツツジとコミネカエデで、前者は紅色が、後者はオレンジ色が鮮やかな樹木であり、日光があたるととても美しい。他にもナナカマドやムシカリ、ハウチワカエデ、オオモミジ、タカノツメ、ヒトツバカエデ、カラマツ等が紅葉し始めていた。また、足元にはなぜかフデリンドウが咲いており、この植物の花期は長いとはいえ10月まで咲いているとは思いにくく、おそらく気温が下がって春と同じ気温になり勘違いして咲くという「狂い咲」ではないかと思われる。
 三角点(往路は見つからなかった)を超えると、コースは徐々に北向きとなり、傾斜も徐々に急になる。樹木も低木となって最終的には笹原へと変化する。ここらの笹原には、鈴鹿山系の竜ヶ岳の様にゴヨウツツジ(シロヤシオ)が点在して生育しており、紅葉の時期には「赤いヒツジ」と呼ばれるらしい。実際ゴヨウツツジは、樹形が楕円形であるため、5月の竜ヶ岳では白い花が咲くことで「白いヒツジ」の様に見える。では、ここのこの時期のヒツジはどうだろうかというと、少し歪んだ赤いヒツジであった。ドウダンツツジとか他の樹木なのかな?と思いつつ登っていくと、その理由が少しわかる証拠が見えてきた。目の前に枝が片側だけの歪んだカラマツやダケカンバが観られる。ここは冬季に北西の季節風が強く吹く場所のため、北西側からの雪交じりの強風が樹形を歪ませて、ゴヨウツツジも同様に歪んだ形になったと思われる。(帰宅して色々調べたところでは樹氷によって別の「白いヒツジ」にもなるらしい。)
赤いヒツジを眺めながらさらに登り、ようやく大川入山の山頂に到着。程よく開けた山頂はそれほど広くなく、他の登山客もいたため、メンバー全員での写真撮影後、分かれて昼食をとることに。昼食は25分程で切り上げて下山に転じる。今回のコースは往路復路が同じの、いわゆる「ピストン」なので、どんなコースかは往路で既にわかっており、しかも山頂付近の笹原は視界が開けているため、スタート地点付近までつづく長い長―い尾根筋がここからとても良く見える。毎度のことながら登頂だけで終わればよいのにと思いつつ、脚を動かさないと帰れないので渋々歩を進める。しばらく進むと前のパーティと団子になるかと思いきや、大きく差をつけられていた。こちらには新人もいるため当然そうなるが、前回の山行で脚の筋肉に負荷をかけない歩き方を教えてもらっており、早く歩きたいところがまあまあゆっくりのため、自分の脚に負荷がかかり攣りそうになる。芍薬甘草湯やら塩熱サプリをドーピングし、歩き方や脚の置き方、回し方を色々変えるなどして足が攣らないように駆使しつつ、下っては上ってを繰り返し、横岳を過ぎ、急登を今度は降下してなんとか登山口まで無事到着した。まあまあ長い定例山行がやっと終了した。
 さて、定例山行自体はここで終了だが、我々にはあと2つイベントがあった。温泉とクレープだ。クレープとは治部坂から足助に向かう途中にある「ブルーベリーのこみちのケーキ屋さん マコのお店」のブルーベリーのクレープだ。早くいかないと閉まってしまうため、平谷村のひまわりの湯はパスして、稲武のどんぐりの湯に行くこととして、クレープ屋を優先させる。3台で移動して、お店につくと若干並んではいるものの、なんとかメンバー全員が食べれそうだ。クレープには冷凍のブルーベリーがたくさんのっており、生地もフワフワで優しい甘さとブルーベリーの香でとても美味い。珍しいブルーベリークレープで満たされた我々は、続いて温泉を目指して稲武の道の駅へ移動する。しかし、到着して温泉セットをもって建屋を探して進んでいくと、「現在改装工事中」の看板が。。。ここまで来てしまえばもう自宅で入っても同じなので、温泉はあきらめて、交通費の精算を済ませて解散となった。

今回で大川入山は2回目で、なぜか前回はコミネカエデの紅葉の記憶しかなく、山頂の風景すらも忘れていた。一回行った山に行くぐらいなら他がいいなあと思いつつも、時季が違えば新たな発見もあり、ここのところサボっていた自分にとっては良いトレーニング山行になった。色々トラブルもありつつも、CLとASのお二人には感謝したい。ご苦労様でした。


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