2012年2月25日 中央アルプス 越百山(2613m)未踏 自主山行

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自主山行 中央アルプス 越百山 2613m (未踏)

2012年2月25日(土)
天候: 雨→雪→吹雪→曇
ルート:伊那川ダムテン泊→ゲート→林道→シャクナゲ尾根→越百小屋→越百山山頂手前62m(未踏) → 下山往路を下る
メンバー:Kei(CL) のぐっち(SL) キャプテン しろさん ちぇんちゃん

中央アルプス越百山、かっこいい名前で大好きな山である。
昨年は3月下旬の残雪期にやったがその時は雪が締まっており、ワカン不要でアイゼンのみでキュッキュッと快適に行けた。しんどかったけど、天候もよく、とても達成感がありすばらしかった。今年はあえて厳冬期の2月にやる計画を立ててみた。

出発1週間ほど前から、天気予報を気にしていたが、2/25は雨予報のまま。
前日の予報でも25日は雨。翌日の26日は晴れの予報であるがメンバーの都合もあり変更できない。
雨の雪山は登りたくないな、と思いメンバーにキャンセル可能と打診したところ 「雨でも行きたい」 「山頂まで連れてってあげる」 「きつい山行を楽しみにしてます」 「伝説をつくります」 とかやる気満々の返事が返ってきた。
下山が日暮れ後になる可能性もあるので、全員ヘッデン、予備電池も持ってくるよう指示
CLの私が一番モチベーションが低かったかもしれない。こうなったら、悪天候を楽しんでやれと開きなおり活を入れ出発

●2/25
19:30
小さいシエンタに荷物満載で春日井発
留守宅へ天候が悪く時間がかかりそうなのと、林道歩きが長く携帯が通じないので下山報告は20:00までにする旨の連絡を入れる
途中、中津川のガストでディナー
22:00
伊那川ダム付近にテン泊
予定の駐車場は伊那川ダムから数百メートル行ったとこにあるのだが、ダムから上が前日降った雨が凍り車道がスケートリンク状態になっておりスタッドレスタイヤでも斜面が全く登れない。
車をみんなで押そうとするが下がツルツルで立ってられない。仕方なくバックで下り坂を空き地まで戻るが、ブレーキをかけてもスーと滑って行く。怖かった。やっぱチェーンは必須です。
空き地のテン場の標高は約1000m地点 越百まで1600mの標高差 やったるぞーって感じ
雨が降る中テントを張り、早速ミーティング開始
1:00
長い楽しいミーティング終了 就寝 キャプテンは「お休み」って言ってから5秒後にはグーグーいびきをかき出した。なんと寝つきがいいのだろう。ちなみにその5秒後にはしろさんからも寝息が。。

●2/26
4:00
奇跡的に定刻に起床 キャプテンがみんなを起してくれる。 外は雨~ テントの中も水溜りが。。でもここまで来たんだ行くっきゃ無い!
5:30
雨の中の作業で撤収に手間取り、出発がやや遅れる
林道は雪ではなく、完全に氷となっており、アイゼンを履き進む。遅れを取り戻すために登山口までウォーミングアップを兼ね速歩でがんばる。
6:30
登山口着(1450m) 冷たい雨が降ってる みな順調で体調の確認をしたがOKのようである
シャクナゲ尾根に出るころから雨→雪に変わる 雨より、雪の方が気分的にもいい。
視界はずっと悪く 50m-100mくらいであるが、ひたすら明確な尾根を登るだけなので安全である
8:00
ひざ上のラッセルとなったくらいでワカンを装着し順調に7合目着 だんだん雪が深くなってくる 斜度がきつく、時には首までのラッセルである。
キャプテン→ノグッチ→ちぇんちゃん→しろさん→Kei の順に20歩進んだら先頭交代を繰り返しながら、じわりじわりと進む
10:00
8合目着 看板に9合目避難小屋まで30分と書いてある 力を振り絞って平均の深さが腰位で更に急登を全身でラッセルする。
本当に苦しかった。みんな自分が進むのが精一杯なのに、メンバー全員で「がんばれ!」 、、「絶対山頂まで行こう」とか声をかけ、はげまし合いながら、必死で進む。すばらしいメンバー達である。誰一人弱音を吐くメンバーはいない
12:00
コルを越える。コルからは通常、空木~コスモまでバーンと見えるのであるが視界が相変わらず悪く見えない。
コルから小屋へは東へ下り気味にトラバースしながら、わかりづらいルートをGPSを頼りに進む
13:00
ようやく越百小屋着。小屋は1F部分が完全に埋まってる。夏道では8合目から小屋まで30分のところ3時間かかってる。
気温はかなり低く、出発時点で濡れてしまった、ザック、オーバーミトン、ヤッケ等がバリバリに凍ってしまってる。
山頂は目の前に見えるはずであるが視界は50m以下と更に悪くなり全く見えない。吹雪である。
行くか引き返すか冷静に検討。
下山は8合目まで降りれば危険な箇所もほぼなく、道も明確なので最悪そこまでに明るいうちに下れれば大丈夫と計算
夏道だと山頂まで1時間ほど。最悪15:00に下山開始すればよいと判断。
後はメンバーのモチベーション、体調。1人でも止めるというメンバーがいればこの場で中止し、引き返そうと思ったが、全員行く、行きたいと気力、体力とも十分と判断
登頂を目指して進むことを決定し、休憩もそこそこに出発。視界が悪いため、小屋から山頂までの取り付きもわかりずらい
上部へ行けば行くほど吹雪が強くなる。右に大きなセッピが張り出しており、左はすっぱり切れてる危険な急斜面の稜線を必死でラッセルをしながら進む。。
目の前に山頂があるはずだが見えない。苦しい。危険で怖い。GPSで山頂までの距離を何度も確認する。後400m、300m、200m、100m 時間ばかりたちGPSの距離計の進み方が異様に遅い。
ますます吹雪が強くなり、視界が10m以下の完全にホアイトアウト状態。雪面、セッピ、空中の境目も見えなく危険な状態。
15:00
これまでワカンで来たが稜線のクラストが硬くなってきたためワカンをはずしてアイゼンのみで行かなくてはならない。ロープも出さなくてはならない。
山頂までの距離はGPSで見るとたった62m。見えないがすぐ目の前に最後の山頂直下の壁があり、その上に越百山の山頂看板があるはず。
たった60mであるが雪の状態から言って片道30分、往復1時間はかかるであろう。いやもっとかかるかも知れない。
行きたい。だけど、今行くと明るいうちに安全地帯へ戻れなくなる。。残念であるが撤退の決定。
少し前までは登頂を信じて全員でがんばってきた。残念。
朝からろくに休憩も取らず、全力でラッセルをし丁度9時間30分。本当にみんな申し訳ない。
この時点で敗退とは。。とへとへとになった体に更に精神的な疲れがどっとでる。
がそんなことは言ってる暇はなく、危険地帯から早く脱出する必要があったため、休憩無しで下山開始。我々がつけたトレースも吹雪でほぼ消えている
15:30
小屋着 少し休憩。雪はやんだ。コルまでの登りを比較的元気なチェンちゃん先頭で行く。
コル直前で、越百、仙涯嶺、南駒の真っ白な雄姿が一瞬きれいに見えた。今回の山行で山が見えたのはこの一瞬だけだった。我々にまたおいで、と言ってくれたような気がする。
コルから先は雪の急斜面の下山、早い早い。尻セードもしながらあっという間に降りる。よくこんな長い急登を登ってきたもんだ。
18:00
ヘッデン装着。全員クタクタであるが無事安全地帯まで降りてきてる。キャプテンの超明るいヘッデンと超明るい性格がクタクタのパーティーを先導してくれる。
19:30
林道、登山口着 やったー無事降りれたと全員で握手
20:30
約1時間最後の力を振り絞り林道を歩き 車着 行動時間 15時間! 長かったー

—感想—-
今回はとてもチャレンジな山行であった。こんな時期に来る人もなく、当然他の登山者には会わなかった。
悪天候の中、あれだけ深く、過酷なラッセルを何時間もやり、未踏ではあるが山頂直下まで行けたことに対して充実感は一杯である。
敗退のタイミングは遅かったかも知れないがほぼ最終のプランどおり下山でき、メンバーの皆も得るものが大きかったと思う。
キャプテン のぐっち しろさん ちぇんちゃん すばらしいパーティーメンバー 本当にありがとう! 1人欠けててもあすこまで到達できなかったと思う。絶対リベンジしよう! (Kei)

COMMENTS

    うっちー

    大変な山行きお疲れ様でした。
    これぞ変態登山の真骨頂!
    皆さん良く頑張りました。
    何といっても女性陣の笑顔に救われましたね。
    今度、私も挑戦してみたいです。

      Kei

      うっちーさん、そーんなんですよ。女性陣のほうが極限状態では強いのがよくわかりました。か細い のぐっちや初心者のちぇんちゃんに励まされながらなんとか帰っててたって感じです。こういう山行は後でじわじわと来ますね。リベンジん時はうっちーさんも参加くださいね。

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