2013年6月8日〜9日 聖岳(3,013m)- 自主山行


聖岳(3,013m)- 自主山行

■山行日:2013.06.08-09

■メンバー:CL: ソンベ、SL: すーさん、ふーさん、たっちー

 

1日目はコースタイム約5時間半の行程、まずは西沢渡の渡渉地点を目指して出発。相当崩れやすい土地なのか、道に覆いかぶさるような崩落が6,7箇所ありました。西沢渡に着くと、重いと評判の人力ロープウェイ。引き寄せてみるのも大変なら、乗り込んで対岸に渡るのも一苦労、この渡渉で腕がパンパンになりそうでした。

そしてここからが急登のはじまり。涼しく、静かで快適な登りでした。赤石山脈の名前の由来でもある、赤い岩石が足元に目立つようになり、細長いしらびその松ぼっくりもたくさん落ちていました。苔平の周辺まで来ると、立派な幹の巨木や、美しい苔の世界が広がっていました。朽ちた倒木に生えた苔や、露で濡れた苔は、それだけで作品になりそうな美しさでした。そして予定通り薊畑に到着。休憩は挟まず、20分程下ったところにある聖平小屋へと歩を進めました。この時期は冬季小屋が開放されているだけですが、広くてきれいな小屋でした。

 

2日目。4時に起き、身支度を整えて5時に出発。光岳や大河内岳もよく見えています。薊畑から山頂までピストンになるので、ここでサブザックに変えて山頂を目指します。途中富士山の頭が見えてきて、山頂からの景観に期待が膨らみました。谷筋には残雪がありましたが、コース上では頂上直下と山頂に雪が残っているのみ、軽アイゼンも必要ありませんでした。そしてたどり着いた山頂からは、中央アルプス・北アルプス・白馬岳・御嶽山までが見え、東には富士山、そして目の前にはどっしりとした赤石岳、そこから続く南アルプスの峰々が見渡せました。やはり3,000mからの景色は違うな、今日ここに立ててよかったと、心から思いました。メンバーの皆さんとこの山に感謝です。

聖岳~小聖岳間では、登りも下りも雷鳥(オス)に遭遇。近づいても逃げる様子がなく、しばし雷鳥撮影会となりました。

下山は約2,000mを下ることになるので、気合いを入れ直してザックを担ぎました。最後には足が上がらなくなってきましたが、何とか無事西沢渡に到着。もうロープウェイを引き寄せる余力は無いし、渡れそうな川幅であったため川を飛び越えて渡りました。美しい森や苔、高山植物、森林限界を超えてからの荒々しい岩肌、いろいろな面を見せてくれる山でした。

 

 

 

 

 

 

 

 

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