2014年4月26日~27日 芦倉山 天狗山 大日ヶ岳 鎌ガ峰 水後山


日程:2014年4月26日(土) ~ 2014年4月27日(日)
メンバー:もっちゃん(CL)、まきちゃん(食)、アヤベー(ぐっさんの友人)、ぐっさん(記録)

昨年同時期に銚子が峰~願教寺の縦走を行った。去年と同じメンバーで今年は逆方面の芦倉から大日を通り水後山まで縦走の計画をたてた。
スタートを銚子が峰からにしようかとも考えたが同行者の体力を考慮しなるべく短い行程の芦倉山から南下することとした。(これが後でとんでもない裏目に。。。)
ネットでいろいろ調べてもあまり情報が無い。わかったのは芦倉山から天狗山の間はすごい藪で積雪期か残雪期にしか縦走できないようだ。数少ない記録もほとんどが山スキーでの記録で、縦走の我々はいけるんだろかと心配しながらも計画をたてる。
晴天が続き雪が少なくなってきてる。山行の1週間前の大日ヶ岳の記録によると1400mより上に行かないと雪が無いようだ。
藪が心配であるが、この機会を逃すとまた1年間行けないので、実施の決断をした。

★★ 2014年4月26日(土)晴れ 無風
朝5時名古屋発、桧峠の大日ヶ岳登山口に、富山在住のアヤベーと待ち合わせる。
1年ぶりの再会したアヤベーは去年より一回り大きくなっていた。
ぐっさん車をデポしアヤベー車に全員のり石徹白中居神社を目指す。
朝日添川の橋を渡り河原に駐車し保川沿いの林道を進む。雪はほとんどない。
GPSで確認をし、高度950mの芦倉山南西尾根の末端付近から取り付く。急斜面の激藪である。
少し離れると見えなくなるのでなるべく固まって行動する。予想では1400mくらいから雪がでてくるはずなのでそこまでの辛抱とみんなに言いながらじわりじわりと藪と格闘しながら進む。
やがて明確な尾根にのり、1200mのやや開けた場所にでるが相変わらず激藪である。
天気がよく尾根全体が見渡せるが期待に反し所々白い雪があるだけでほとんど藪である。
すぐ隣の初河山の尾根や反対側の野伏や薙刀は真っ白なのになんでここだけこんな激やぶなの?って感じであったが、もうしょうがない。行くしかない。
藪も笹以外に低い硬い木やつるが密集してはえてるおり、全身が細い枝や鶴にからみ、疲労困憊してるメンバーをおだてながらぜんぜん進んでいかないなか、じわりじわり進む。
手も足も顔の傷だらけである。
たまに雪はあるが結局山頂直下まで同じような感じであった。
17:00予定より大幅に遅れてようやく山頂着。急にすごい雪が出てきて感動の光景があった。
北側は昨年縦走した銚子が峰 1の峰 2の峰 3の峰 別山 白山まできれいに見渡せる。
西側は願教寺 日岸 よも太郎 薙刀 野伏 そして 南は明日行く大日ヶ岳への長い真っ白な稜線が見える。
本当にくたくたであったが何とかこれた。ここまでこればあとは快適な残雪縦走である。
みんな本当に良くがんばってくれた。
時間的に今日の幕営予定地(保川のコル)まではとてもいけそうも無い。山頂から少し下った平坦な箇所にテントをはる。
食欲もあまり無いほど疲れていたが。なぜか唯一もっちゃんだけが元気であった。
水を作りながら担ぎ上げたお酒やおつまみで盛り上がり、豪華すき焼きを頂き21:00には就寝する。楽しい楽しい時間であった。風もなく星がすごくでていた。

★★ 2014年4月27日(日)晴れ 無風

5:00起床。快晴。かぜもない。すばらしい天気である。
相変わらず4方8方に真っ白な山が見える。
朝食をとり、ゆっくりとお茶をのみテント撤収をし7:00に出発。
この広い山にいるのは我々だけである。
本来の幕営地点までいけてないので、今日の行程は長い。しかし稜線上は締まった雪のため昨日のようなことは無い。
まずは保川のコルを目指す。ずっと下りで快適である。コルは高度1350mで少し藪がでていた。
最悪コルからエスケープできることも確認してあったが、全員順調なのでそのまま進む。
す ばらしい雪の稜線歩きである。全くトレースは無い。今年もおそらく数人しか入ってないのではなかろうか。いくつかもピークをやり過ごし、10:30に天狗 山に到着。大日ヶ岳にはひるがの方面からの尾根を上がってくる登山客が遠望できる。大日ヶ岳方面へはスノーシューのトレースがあった。

天狗山と大日ヶ岳の間には小ピークが三つほどある。極力楽に行くため巻けるピークは多少急でもトラバースして巻いて行く。
ばて気味のメンバーをフォローしながら11:30大日ヶ岳到着!相変わらずすばらしい天気でる。石徹白、白山方面もバッチリ見える。
山頂にはひるがのからのピストンの方が10名ほどいた。芦倉から縦走してきたと話しをしたら驚いていた。
30分ほど休憩し、鎌が峰方面へ行く。藪がでてきたが登山道があるので問題ない。こんなに登山道がありがたく思えた事は無い。急な鎌が峰を13:30に登頂し、続いて今回の縦走の最後の水後山である。
水後山には14:30に到着。もうほとんど雪は無い。あとはウイングヒルズ白鳥スキー場にでてゲレンデ左端を登山口まで歩く。
16:00 登山口到着。達成感一杯の中、長い長い2日間の縦走が終わった。

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苦労してやった山行ほど思い出に残るものである。今回は本当に藪に苦しめられれ、おそらく雪が無いときには2度と来ない思うが、いい経験ができたし、とても充実した山行であった。
おそらく銚子が峰から一般登山道を経由し稜線まで出てしまえば藪の苦労もなかったと思うが、今記録を書きながら、大変ではあったがこのコースを選んでよかったと思う。
参加のメンバーに感謝!
来年は大日から銚子、願教寺を経由し野伏まで一気にやりたい。

 

COMMENTS

    nao

    芦倉山を下っている途中でお会いした各務原山岳会のものです。
    あの藪の中で人に会うとは思っていなかったので、ホント驚きました。
    あの後、暗くなるまでに山頂に到着できるのかなって少しだけ心配していましたが、
    5時に山頂に到着して1泊2日でやりきるなんて、やっぱりさすが山岳同志会さんですね。
    すごいです(^^)

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