大杉渓谷 堂倉谷 遡行


大杉渓谷 堂倉谷遡行

日時:2015年8月22日(土) ~ 8月23日(日)
メンバー:平ちゃん(CL) / ニンニン(SL) / しょう (記)/ gigi / しんさん
行程
8/22
07:00 駐車場
07:45 日出ヶ岳
06:25  ミネコシ谷出合い
09:55 堂倉滝着
07:45 二俣(Co1058)
10:45 堂倉谷発
08:40 石楠花谷出合い
13:20 アザミ谷出合い
10:00 二段25m滝下
15:00 堰堤

8/23
06:00 地池谷出合い
12:25 奥の二俣(Co1480付近)
15:50 地池谷出合い
13:00 尾鷲辻
14:00 駐車場

大台ケ原ビジターセンターの駐車場で前夜泊。車から降りると暖かい地方だけど少しひんやり、鹿の「キュ~~~ン」という求愛行動?の鳴き声が響いていましたが、眠い僕の心にはもちろん響かず、おやすみなさい。

朝も少しひんやり。準備を整え日出ヶ岳へ。
山頂では展望台があり、360度景色を堪能、ここで少し休憩をとり、ここから堂倉滝まで2時間の下りです。重い荷物を背負っての下りは膝に負担がかかりますが、途中、見た目がホットケーキみたいなキノコを見つけ少しテンションがあがりました。

堂倉滝に到着。それぞれ装備を整え、いざ出発。

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吊り橋を1本わたり、2本目の吊り橋手前の急登を登ればモノレールがあり、モノレール沿いに少し進めばフィックスロープを発見。ここを下って、念願の堂倉谷遡行の開始です。

鞍部の木にフィクスされている
鞍部の木にフィクスされている

開始早々、岩に苔がついていて、フェルト素材のソールでも滑りました。しかし水量はネット情報よりは少ないようです。

今回沢デビューのしんさんもニンニンさんに歩くコツを聞き、慎重に歩みを進めていました。

ナメをこえて7メートルの斜瀑でさっそく泳ぎがありました。水はなかなかの冷たさです。gigiさんは泳げないらしく、なるべく水がない所を高巻いていましたが、ここでは泳ぐはめになりました。

ここを登りすぐ右に高巻きのテープ有
登ったすぐ右に高巻きテープ有

その後は30メートルの滝を高巻きです。

高巻き後も6メートル、3メートルの斜瀑が続きますが、今回水量も少ない事もあり、危険個所も特にありません。

この辺りのエリアを中七ツ釜と呼ぶらしいです。所々に水流で削りだされた小さい釜や1人がすっぽり入る釜などがありました。途中の釜でザックを置いて水の中からクライミングの要領で這い上がろうとしましたが、やはり手袋とフェルト素材の靴では無理でした。

この調子で進んで行くと大きい岩が転がっているゴーロと呼ばれるエリアがあらわれました。クライミングに自信のあるメンバーは少し難しいルートを選んで岩を超えていっていました。

この後も少し足元が不安定な場所などにはフィックスロープが2か所ほど垂れ下がっていました。

さらに進んで本日のハイライト。奥七ツ釜の登場です。沢を本格的に始めたのは今年からですが、今までの沢では見たことのない景観が広がっていました。釜の数を数えてみると確かに七つありました。

奥七ツ釜をこえて日があたる場所で休憩です。この休憩の後に小さい泳ぎが待ち受けていましたが、休憩後はやはり寒いです、gigiさんが嫌な顔をしていました。

それから連続のナメをこえ堰堤を高巻いて一旦林道へ。林道を進み河原へ降りて少し進むと今日の幕営地、地池谷出合いに到着です。

朝は曇りだった空もこの時間には晴れていたのでみんな装備を脱いで天日干しです。

タープを張り、薪を集めて、晩御飯の準備です。今回は平ちゃん特製クリームシチューです。とても美味しかったです。ニンニンさんの飯盒の炊き方も、ものすごく上手で、家で食べているような晩御飯でした。明日の行動に水分補給で使う水を支流から汲んできて、煮沸消毒をしてから就寝です。

地池谷出合の幕営地
地池谷出合の幕営地

2日目は快晴です。朝食を済ませ、出発の準備です。前日の濡れた装備を着る時だけ、冷たくて憂鬱になります。悲鳴をあげながらの着替えは沢泊でしか味わえないですよね。

2日目も水量は変わらず少ないので、危険個所もなくどんどん進んでいきます。ただ前日の疲れで足が少し重かったです。

所々泳ぎはありますが、上半身まで濡れるような泳ぎは2日目は少なかったです。大きい流木を超えると幅広の12メートルの滝が見えてきます。苔でぬめりながらも突破。

その後の10メートルの斜瀑は前日の疲れが溜まっているしんさんも滝を浴びながら登っていきます。

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10時頃に今日の核心部の2段25メートルの滝に到着です。平ちゃんがカムをかけてがリードで登っていきます。核心部というほど難しくなく、ロープも人によっては、いらないと思いました。結局遡行中ロープをだしたのはここだけでした。

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次の3段15メートルの滝のほうがヌメヌメの岩をトラバースする感じで難しかったです。ロープを使うとすればここでした。

残置ハーケンが沢山ある

残置ハーケンが沢山ある

その後も滝は続くが水量も少なくなっていき、終盤の予感です。みんなで最初の一滴を探しましたが、途中で断念。

出渓後は1時間ほど登山道を歩いて駐車場まで戻ってきました。

筋肉痛はあるものの、怪我もなく、2日間の行程を終えることができよかったです。上の廊下まではまだ期間があるので下半身のトレーニングに励みたいと思います。

P.S. 今回、gigiさんの指先にトンボが2回とまりました。

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