八ヶ岳 小同心・阿弥陀北西稜


八ヶ岳 横岳(2,829m)阿弥陀岳(2,805m) 小同心・阿弥陀北西稜
~冬合宿訓練下見~
2015年11月21日~22日
自主山行
メンバー  CLハチオ、SL山師匠、コッシー、もっちゃん、ぐっさん 、ムッチー(記録)

21日
6:30美濃戸
9:30北西稜取付デポ:C1
11:00赤岳鉱泉
15:30小同心~稜線
18:00横岳~地蔵尾根~C1

22日
5:30C1発
7:30ボルトテラス
12:00摩利支天
12:20阿弥陀岳
12:40中岳コル~夏道
14:40C1発
16:00美濃戸

冬合宿の下見山行へ八ヶ岳小同心・阿弥陀岳北西稜へ。
ぐっさんのご子息の4ランナーに荷物を詰め込み美濃戸へ。
翌日トライする北西稜取り付き当たりを物色しデポ地C1を確保。
行者小屋を経由、石尊稜の取り付きを確認し、赤岳鉱泉着。
大同心稜基部まで登った後、大同心ルンゼを下って、小同心側のバンド下の草付き斜面を登り返す。大同心基部までの登りは体力的核心のひとつだった。基部から見上げる大同心正面壁は大迫力で、小同心の頭から見たそれは巨大な船の舳先の形をしていて下から見上げた崖からは創造もつかない景観で、見ていて飽きることはなかった。
精神的核心の一つ、小同心へのトラバースは高度感もあり、足元もザレていて、しかも長くて、冬に歩きたくはないと思った。
さて、小同心。1Pは大テラスから階段状のフェースを左上。 2Pは私がリード。岩稜を登る。アンカー支点があったが短かったので通過するも中間支点が見つからず右側のチムニーに移動。ロープの長さを確認したく声をはりあげるがビレイヤーに届かず不安になり、チムニーの途中でビレイ。未熟さを感じた。3P 4Pと細かくつなぎ小同心の頭へ。ロープを片付けた。本来横岳頂上へ抜ける予定が、硫黄岳方面へトラバースしてしまい、横岳へ。小休止し、地蔵尾根でC1へ。もっちゃんお得意のすき焼きを美味しく食し、早めの消灯。

2日目
3:40起床。昨日確認した緑のロープが張られた取り付きから阿弥陀岳北西稜へ。摩利支天を目印に樹林帯とハイマツを藪漕ぎしながら急登を行く。小ピークに到着。体力を要した。北稜が間近に見えた。阿弥陀岳、赤岳、横岳の稜線から谷へ落ちていく広大な西壁は大迫力だ。
1P フィックスで全員リッジの右側を辿る。2Pも右へ進み、3P出だしハイマツのある壁を進み下部垂壁の基部へ 。4P下部水平 壁を右へトラバース。 P5凹角を登り上部で左のリッジに移る 。6P 左の草付きのバンドを進み、途中直登し 核心の7Pへ。確信の最後の岩スラブを越え(A0たっぷり)、ロープを収めた。摩利支天・阿弥陀岳から中岳沢を下りC1へ。テントをたたみひたすら下山した。16:00美濃戸駐車場着。同じく合宿の下見山行に来ていたDチームと合流した 。
総じて岩は脆く、 人頭大の岩が抜けたり、足場がぐらついたりと、いやらしい緊張を強いるクライミングだった。凍った方が安定した歩きやすいとは感じたが、本番は岩盤が脆いことを意識して登行する必要がある。
今回は暖かく、雪もなく、訓練用に用意したアイゼンとバイルの使用機会はなかった。

 

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