聖岳(3,013m)


聖岳(3,011m)
自主山行
2016年1月9日~10日

メンバー CLソンベ、SLひらちゃん

コースタイム
1日目
6:00北又渡発電所→7:30便ケ島→8:30西沢渡渡渉点→13:00薊畑分岐13:30→14:35小聖岳→15:55聖岳山頂16:00→16:40小聖岳→17:25薊畑分岐→17:50聖平冬期小屋
2日目
7:30聖平冬期小屋→8:00薊畑分岐→10:30西沢渡渡渉点→11:00便ケ島→13:00北又渡発電所

1日目
北又渡発電所から聖光小屋までは2時間の林道歩き。途中で道が崩れている箇所があり、河原に工事用車も通れる巻き道が作ってあった。聖光小屋から西沢渡渡渉点までは森林軌道の跡の砂利道を歩くが、西沢渡渡渉点寄りのところで2箇所ほど道が大きく崩れている箇所があった。
西沢渡渡渉点から薊畑までは単調な登り。とにかく長い!標高差1300mを4時間かけて詰めていく。
標高2050mの苔平付近までは雪が全く無く、苔平から上はようやくうっすらと雪が積もっている。苔平から山頂までは積雪量が10cm~20cm程度で、森林限界を超えても南側の斜面はかなりの部分で岩がむき出しになっている。年末年始に入山したと思われるトレース跡が苔平から山頂までずっとしっかり残っており、ほとんど夏タイムで登ることが出来た。
薊畑から聖岳山頂を望むと、雪が極めて少なく、山肌の3割が雪で7割が岩という印象。南東を向くと上河内岳の北側斜面は白くなっているが、それでも森林限界より上でも岩肌が見えている箇所がある。薊畑分岐に幕営装備を残置し、聖岳にアタック。
標高800mの北又渡発電所から1日で登ってきたため、山頂までの標高差2300mは体力的にはかなりきつい。なかなか思ったようにはペースが出ないが、お互いに声を掛け合い励まし合い、聖岳山頂に登頂した。
当日は快晴で、風も弱かった。山頂直下でも気温-13℃風速5m弱で、山頂だけは風が強かったがそれでも気温-13℃風速10m弱だった。天気予報で翌日は晴れるものの風が強くなることがわかっていたので、気象条件の良い初日に頂上を踏めたのはラッキーだった。
登りはかなりきつかったのに、下りはテンポ良く進み、あっという間に聖平冬期小屋に着いた。
聖平冬期小屋で初めて登山者(2人組とソロの計3人)に出会った。今回の山行で出会ったのはこの3人だけで、登山行動中は誰とも会うことはなく、聖岳は貸切状態だった。聖岳は町からはかなり離れており、行動中は誰とも会わず、音と言えば風と飛行機の音くらいで、奥深い静かな南アルプスを満喫しながら登山することが出来た。
夕食は塩ラーメン風味の鍋と〆のラーメン、朝は残り汁にご飯でおじやで、シンプルだが体の温まるメニューだった。

2日目
聖平冬期小屋から薊畑分岐まで30分ほど登り返し、あとは下るのみ。
帰路の途中で、下栗の里に寄り道。手前には民家、奥には南アルプスと、美しい景色を見ることが出来た。

今年は暖冬の影響で残雪期のような厳冬期だったが、静かな南アルプス南部を堪能することが出来、充実した山行となった。

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