北穂高岳 東稜


北穂高岳(3,106m)・東稜 / 涸沢岳(3,110m) / 奥穂高岳(,3190m)
夏合宿C
目的:北穂高岳東稜のバリエーションに挑む
2016年8月11日(木)~8月13日(土)

コースタイム
10日 22:00名古屋駅→25:30新穂高温泉
11日 04:30新穂高温泉→06:30穂高平小屋→15:00穂高岳山荘
12日 04:00穂高岳山荘→06:05涸沢小屋→08:00東稜稜線→11:55北穂高山荘→14:55涸沢岳→15:30穂高岳山荘
13日 04:55穂高岳山荘→06:00奥穂山頂→06:45穂高岳山荘07:30→10:15白出沢→11:55穂高平小屋→12:45新穂高登山指導センター

メンバー
CLさいとも SLまいこ タッチー あゆ たけ ひさし のりさん たくみ(記)

合宿直前最後の集会で、我々の目標であった剱岳源次郎尾根は雪渓が危険で通行不可だと知らされ、メンバーで話し合い急遽北穂高岳東稜へと変更になった。
更に当日上高地は、山の日の式典の関係で通行できない可能性があり新穂高温泉からの出発へと変更になるなどアクシデントに見舞われた。

前夜・一日目
お盆ということもあり新穂高温泉近くの登山者用駐車場は満員であり、有料駐車場も営業時間外であるなどの不幸が重なり、鍋平高原の駐車場で仮眠を取った。翌朝装備の振り分けを行い出発する。鍋平高原から1時間ほどかけて新穂高温泉まで下り、穂高平小屋を通過ししばらくは林道であった。ほどなくして白出沢出合の分岐を見つけることができた。白出沢の重太郎橋までは樹林帯で、かなり蒸し暑いが道は整っていた。
重太郎橋に出ると、目の前に長い梯子がお出迎え。ここから穂高岳山荘まではずっと急登であり、浮き石も多いガレ場が続く。睡眠不足に地形、強い日差しに歩荷と悪条件が重なったがそんな中苦労して辿り着いた穂高岳山荘での喜びは言うまでもない。
寝不足だったメンバーは早々にテントへ撤収。

二日目
天気にも恵まれ問題なく軽装備で小屋前に集合、ザイテングラードを下り涸沢小屋へ到着。
小休止後本合宿メインである東稜へ向けて出発、他の登山者も多く若干混雑していたが南稜分岐に差し掛かると、バリエーションルートということもありすっかり人もいなくなる。ガレ場を進み稜線へ登ると槍ヶ岳が目の前に。
ゴジラの背を通過し先へ向かうはずが、道がわかりにくく背を抜けたところに出てしまったため背を逆走しゴジラの背の取り付き付近まで戻り、再度登り返す奇妙な状況となった。すれ違う人がいなかったのが幸いだった。少し進むと急な岩場が現れる。各自確保の準備をし、のりさんのロープを張った合図で一人ずつ距離をあけながら進む。ほぼ垂直である壁を登り切ると再び槍ヶ岳が見えた。まさに崖っぷちである。
8人もいるため時間がかかったが無事通過、少し先に進み懸垂下降。残置のロープが何本かあるのでわかりやすい、それほど急な斜面ではなかったが無事に下りハーネスを外し北穂山荘へと到着。小休止を挟み涸沢岳を通過する。急な登りや下りが続く険しい道である。いくつものピークを越え穂高岳山荘へ到着、事故もなく無事に通過できよかったが高山病の症状が出たメンバーも。
夕食を終えテントに潜り込み就寝。

三日目
朝食を取らず奥穂へ向かう予定だったが、変更し早めに起き朝食後出発。奥穂までは一時間足らずで到着。ジャンダルムが間近にありとても迫力がある。記念撮影の列に並び撮影後再び穂高岳山荘へ。下るころには大勢の登山者が奥穂へ登り始めており早めに出たことが幸いした。
テント撤収を終え小屋前に集合、初日と同じ白出沢を下る。浮石の多いガレ場のため苦戦が予想されたが装備も軽くサクサク下山。

本来の目的地から変更になってしまったことは残念ですが、事故もなく無事に全員欠けることなく下山できたので本当によかったです。様々な技術を学ぶことができてとても意義のある山行となりました。皆さんありがとうございました!

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