錫杖岳 南壁左方カンテ&ピークハント


錫杖岳(2168m)/アルパインクライミング・南壁左方カンテ&ピークハント
自主山行
【日程】2016年10月22日(土)~23日(日)
【メンバー】(CL)ひでちょ、(SL)ハチオ、のりさん、まいこ、ゆきむし、ひーちゃん

【コースタイム】
1日目
(5:00)中尾温泉P→(6:00)クリヤ谷渡渉→(6:30)錫杖沢出合→(6:45)錫杖岩屋テント設営→(7:00)左方カンテ取付→(12:30)6P終了点大テラス→(14:30)8P終了前衛壁の上の終了点→(16:30)懸垂下降→(17:00)前衛壁基部→(16:30)錫杖岩屋【幕営】
2日目
(6:00)起床→(7:00)錫杖岩屋発→(8:00)錫杖沢二股→(9:30)コル→(10:30)錫杖ピーク→(13:30)錫杖岩屋テント撤収→(16:00)中尾温泉P
新穂高ロープウェイから眺めた、あの黒い憧れの山に行ける!大きな期待と不安、テン泊装備・共同食・ありったけのクライミングギアとロープ、それに今回はカム一式、すべてをザックに詰め込み暗い駐車場を後にした。歩き始めてほどなくガレガレ岩場の急登となった。膝まで濡れながら歩くかも…と心配していた渡渉は石伝いに渡れた。見上げると、まばらな紅葉の向こう、朝日に照らされるキリッとした大きな岩壁が立ちはだかっている。錫杖沢の分岐からクライマー道へ折れ、岩屋に到着。ぐいっとせり出した岩の下にそそくさとテントを設営し、ギアを確認して左方カンテの取付きへ。
既に数パーティー(10名以上?)が登っているとのこと。1時間ほどで私たちの1パーティー目のゆきむしが取付き、3パーティー目のフォローが取付く頃には2時間が経過していた!
1P目、御在所の花崗岩に慣れている私には、凸凹に見えてもチャートは手が掛かりにくい。大きなクラックを抜け終了点。2P目はリードだ。フェースのあとに小さなハングがある…やっぱり苦手だ…左手を奥にひっかけても体が上がらない。あれこれ悩んでいると下から「A-0を躊躇するな」と。唯でさえ時間が押している。手の届く一番上にカムを決めてA-0で乗り越した。P3はⅤ級のスラブ状フェース。後ろのパーティーの方が、あのラインは難しい…と言うラインをハチオはリードして行った。どきどきしていると、今回に向けて準備した特小(特定小電力トランシーバー)から声がする「好き系だから大丈夫」右へ回り込んだ後、左の尾根から飛び出すようにぐっと外側に体を振ると左手がかかる、バランス系の楽しいルートだ。バンド状を進んだ先で再び渋滞。雲行きも怪しくなってきた。P5はチムニーに行かず細かいフェースを正面突破。上部は少しレイバックだ。
大テラスでも渋滞は解消されず、ぽつぽつと雨も落ちてきた。ゆきむしとのりさんが6Pを登っている間に北沢側フランケの懸垂を準備。(ただし懸垂も大渋滞)途中2人が立つのがやっとのテラスでピッチを切り、長めの懸垂2回で沢まで下りた。テン場に着く頃にはヘッデンが必要となった。先に5Pで降りていたひでちょの後輩Yさんとオーストラリア人のPさんが出迎えに来てくれた。お二人をくわえた8名で、合計いくら?っていう程のギアがぶら下がるクライマーチックな岩屋で、とっても楽しい夕食となった。
2日目、『幻のピッケル』を目指しピークハントへ。しばらくは沢を詰めるが、夜に降ったせいもあり水量は多くほぼ沢登り状態で、時折お助けシュリンゲを出して進む。沢が終わり、笹藪の急登を上り詰めると岩壁の下に出た。左側へ岩の麓をトラバースする。途中の崩落した沢を越え、岩に沿って高度を上げる…と、視界が開ける、まさしく『錫杖』が刺さっていた。その抜き取れる錫杖をもって進むと、数メートル先に『幻のピッケル』!ピッケルは勇者のみ抜けるらしく、私たちの誰も抜くことはできなかった。
下山途中、笹藪でずっと道迷いをしていたらしい方にひでちょが道案内し、ほぼ沢下りをテン場まで少し急いだ。
急いでテントを撤収。雨で濡れた荷物は肩に食い込み身体が持って行かれる。下山を始めてすぐ、岩でがっつり尻餅をついた私は、濡れた岩の急登を歩荷して下る事が怖くなってしまい歩く速度が急激に落ちた。後半多少気持ちは取り戻せたが、また足りない力量を痛感することとなった。
錫杖にはまだまだ登りたいルートが沢山ある。アプローチの為の歩きの訓練もし、ぜひまた挑戦したい。

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