白山(2,702m)


白山(2,702m)
定例山行
2017年6月18日

メンバー:CLしょう、SL山師匠、あられ、TOM、メリーさん、gigi、なべさ
ん、きんちゃん、ゆい(記)

コースタイム
別当出合(6:30)→別当坂分岐(8:15)→殿ヶ池避難小屋(10:20)→黒ボ
コ岩(11:40)→[昼食休憩]→黒ボコ岩出発(12:20)→甚之助避難小屋(13
:10)→別当出合(15:30)

高山植物を楽しむ自然観察会を兼ねて白山に行ってきました。岐阜県側のルートは一部通行止めになっている為、今回は石川県側からのアプローチ。日帰り定例山行として企画されましたが、アプローチが遠く歩行時間も長いことから前夜泊での開催です。

前夜泊の宿泊先は登山口(別当出合)から車で10分程の距離にある市ノ瀬野営場。渓流沿いの林間部にある整備された野営場で、ここにテントを張ってキャンプをするだけでも充分楽しめうそうな素敵な場所です。近くに綺麗なトイレもあり、短い時間でしたが快適な夜を過ごすことができました。

朝食を済ませてテントを撤収し、車で登山口まで移動。夏になると多くの人が訪れる人気の登山道とあって、登山口駐車場が物凄く広い!観光地として力を入れている石川県の意気込みが垣間見えます。

登山道を歩き始めるとすぐに沢山の花々が目に留まりました。その全ての名前を即座に答えてみせるあられさんの知識たるや凄まじく、単に名前を当てるだけではなく由来や特徴や見分け方など、ウィキペディアも顔負けな情報量!他のメンバーも必死に名前を覚えようと試みるも、1つ覚えると1つ忘れるトコロテン状態で、花を見つけては出てくる言葉は「あぁ!これさっきも見た!え~と、アレ……なんだっけ!?」

それもそのはず、この日出会えた花は数十種類にも及び、標高を上げるごとに変わっていく顔ぶれにメンバーの頭はパンク状態!覚えたり忘れたりを繰り返すのもまた楽しく、語呂合わせを使ったり問題を出し合ったりしながら賑やかに足を進めました。

花の綺麗な時期だと聞いてはいましたが、まさかこれほど多くの花々に出会うことができるとは思っていなかったので、咲き誇る可憐な姿とその多様な顔ぶれに驚きました。

他の山で見たことがある花に出会えるとなんだかちょっと嬉しい気持ちになりました。知っている花が増えるという事は、それだけで山の楽しみが増えると
いう事でもあるんですね。

「そうか、この花はいつもこういう影になったところに咲くんだな」

そんなことに気が付くことで、今まで登ってきた山と山が共通点で繋がって行くような楽しさも発見できました。

発見と言えば、花の名前以外にこの山行でもう一つ学んだことがあります。それは、花が多ければ虫も多いということ。この日は目の中に飛び込んでくるメマトイという虫に追いかけられて苦労しました。なんでもこの虫、人の涙に含まれる成分に引き寄せられるそうで、黒目やカメラのレンズと言った丸くて黒いものに群がる習性があるようです。てっきり私を花と間違えた(!)のかと思って我慢していましたが、そういうわけではなかったようです。人によって狙われ方に差があって、今回の山行でもやたらと狙われ続ける人とほとんど狙われない人がいました。虫除けスプレーで一時的に忌避できるのですが、なにせ効果が切れた瞬間に目に飛び込んでくるので、花のキレイな山に行く時は虫除けネットがあると安心だなと痛感しました。

少し話が逸れてしまいました。この日の白山には、1分歩けば花に出会うと言っても言い過ぎではないくらい多くの花が咲いていました。それらを楽しみながらゆっくり上ったので、山頂へは至らず途中の黒ボコ岩でタイムアップ。ちょうど残雪が増えて花が少なくなる標高でもあったので、そこで昼食を摂って別ルートで下山しました。

同じ山でも道が違えば花も違うようで、登りでは見なかった花が下山路には咲いていたり、登りではつぼみだった花が下りでは花開いていたりしました。条件が複雑に絡み合った花の開花はまるで宝探しのようですね。

この記録を書くにあたり、花がたくさんあり過ぎて全部忘れてしまったような言い方をしましたが、実は今回私もなかなかの数の花の名前を覚えたと思います!

おや?あそこに咲いている黄色い花はオオバミゾオホオズキですね☆フフフ、なんだか物知りそうでしょう♪

え?あの白い花ですか?えぇとアレはですね・・・あ、あられさんに聞いてください!!

(写真の上にマウスのカーソルを載せると、花の名前が表示されます)

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