2009年3月28日 自主山行 七々頭ヶ岳~新谷山(滋賀県)


2009年3月28日(土) 天候 : 曇りのち晴れ
コース : 八田部橋西詰め登山口9:05――9:25支尾根――10:30山頂広場――――11:30(小休憩)―――
13:30新谷山―― 14:00四等三角点今市、――15:30八田部橋西詰め登山口
参加者: 藪山(CL)T嶋,WALT(3人)
アプローチ

神田PAで小休止し、木之本ICで下りて国道365号を走る。どこかで見たような道路の様子で、どこへ行ったときに通ったのだろうかと、頭の片隅で考える。中之郷から県道248号の裏道に入ったときも、何処かに行った時に通った道だとかすかに思う。県道248号を快適に走り、高時川沿いの道となり、丹生の先で橋を渡ったときには、ガイドブックの記述をきちん覚えていたんだ、と思い躊躇なく車一台丁度通れる橋を渡った。車を止めたのは橋を西に渡った所の広場。

七々頭ヶ岳まで、

広場には七々頭観音の立派な石柱が立ち、登山届けの箱もある。石柱の横を入ると杉林の平坦に道。小さな流れを横切ると急登となった。右下に高時川の流れの音を聞き、濡れた落ち葉に足を取られ、丁度咲き頃のショウジョゥバカマの花を見て登っていく。イワウチワの小さな群落を見つけたが、昨日までの雪に花びらが濡れていて、上手く撮れそうもない。落ち葉はコナラが多いようで、中には鳩吹山の大脇登山口からの道にある大木のコナラのように、木肌がゴツゴツした木も生えている。
ひとしきり登って支尾根に上がった。支尾根には「十二丁」の石柱があった。一丁約百mとして1Km余り。観音堂は山頂直下にあることになる。快適に登っていき、左手、西側が開けたところまで来て、ブナの大木を見つけて写真を撮ろうとして、はたと思い出した。この山は以前登ったことがある、と。それまでもどこか記憶にあるような所を見たが、この時初めて以前登ったことがある、確信した。山の名前が出て来ないと、「山の名前が出てこないようではボケの始まりだ」と良く思ったが、「登った山を忘れている」とはなんと思ったらよいだろう。調べてみたら、2002年8月17日であった。真夏のこと、きっと不愉快な印象で覚えていなかった、忘れてしまったのだろう。絶対忘れない方法は覚えないことで、不愉快な山で記憶の残らなかったことにしよう。
それにしてもブナの大木は大そうな大木で、しかもゴツゴツした枝振りは年輪というか歴史を感じさせる木だ。
山頂は観音堂の前が広場となっていた。観音堂は、両洞山西林寺のお堂で、再建されたとある。△点は直ぐ近く。

新谷山への縦走、

さて、七々頭ヶ岳から新谷山方面の縦走に入る。まず、出だしで躓いた。三角点からの歩き始めの方向が今市で、北西方向のはずだが少しずれているような気がする。石田さんが違う方向を言い出して、磁石と地図を合わせなおしてみると、どうもそちらが正解、ということで北よりの道には見えないところを下ることにした。山頂などからの下り始めるのは、その出だしが大切で最初に間違えるととんでもない方向に行ってしまうことは良くあることで気をつけなければならない。山頂からは先日の雪が積もっていて、その中を適当に少し下っていくと林道のように見えてきた。この林道に降り立ち、一旦西方向に向かって林道の終点まで行き、先ほど下り始めた支尾根が間違いであること、つまり今度のルートが正しいことを確かめた。 これから新谷方面には尾根上を行くが、林道が稜線直下を通っている。こうした場合には林道をジクザグに横断している場合が多く、ここもそうであった。ジクザグに横断しているので、林道を通った方が早いか、植林地などの中を行った方が良いかを一々判断して、少しでも有利な方を行く。一回休憩した。
七々頭ヶ岳から新谷山を結ぶ稜線は真っ直ぐではなく、直角以上に南よりに曲がらなければならないし、その曲がる所は地図で見るとかなり平坦な所となっている。左手、南よりにその新谷山に連なる尾根が見え出してきて、地図と磁石を確かめながら、その尾根に入ることができた。
新谷山に向かう尾根は広くてしばらくはのんびりムードで植林地を歩いたが、また林道に出た。新谷山の△点は少し登り返して手嶋さんが見つけて、記念撮影。
新谷山からは今日最後の目標地、520.3mの三角点今市。これもほぼ真っ直ぐに南に広い支尾根を下っていくが、途中で支尾根が二本に分かれる。この分かれる辺りが急斜面となっていた。この急斜面の下りは少し間違えるととんでもない方に行ってしまうので、トラバースしたり慎重に下った。急斜面を下りながら杉林の中からもう一本の支尾根を東側に見てして、間違っていなかったことを確認できたと思ったら、下に林道が見えてきて、ホッとするやらガッカリするやら。ただし、この林道に下るところが随分と段差があって安全に下れるか危ぶまれたが、丁度良い具合に丈夫で良くしなる木が生えていて、それをロープのように掴んで下った。
後は林道を下っていき、520.3mの三角点今市に登り返した。四島三角点。このあたりはミズナラが多かった。

三つのピークを踏み、目的は達したので後は林道を下ることにした。しばらく下ると林道工事中で山側が大きく削られていて、崖になっている。あのまままた樹林帯を下っていたら、この崖の上に出てしまって進退窮まったかもしれない。

舗装された林道に出て、摺墨川沿いの道となり、摺墨の集落に入った。桜とハナモモの花と民家とを一枚の写真に収める。田畑は鹿の食害を防ぐ高いフェンスに取り巻かれていた。摺墨川沿いの道が東に向きを変えると正面には横山岳らしき大きな山容が見えた。丹生の小学校で北に曲がり、駐車地に戻った。
(記:藪山)

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