白峰三山(2019夏合宿A)


白峰三山(2019夏合宿A)
北岳(3,193m)~間ノ岳(3,189m)~農鳥岳(3,025m)

2019年8月11日~2019年8月13日
メンバー:CLたけ、SLよちろう、ともっち、しのぶちゃん、かっちゃん、アンちん、とも(記)
コースタイム
1日目(晴れのち曇り) 
6:38広河原P発~白根御池小屋9:29/9:54~大樺沢分岐10:21~(右俣コース)~北岳肩の小屋13:37
2日目(晴れ)
北岳肩の小屋4:26~北岳5:00/5:27~北岳山荘6:25/6:46~中白根山7:22/7:40~間ノ岳8:41/9:04~農鳥小屋10:01/10:23~西農鳥岳11:23/11:46~農鳥岳12:19/12:48~大門沢下降点13:21~大門沢小屋16:46
3日目(晴れ)
大門沢小屋5:45~奈良田P 9:06

夏合宿Aは、2泊3日で白峰三山(北岳・間ノ岳・農鳥岳)を縦走しました。キックオフから三か月間、それぞれ都合のつく範囲でトレーニングを積み、この日を迎えました。

1日目
奈良田始発のバスで広河原に向かいました。これまでのトレーニングでは天候にあまり恵まれなかったのですが、本番は晴れ。これから始まる山旅に緊張とともに胸が高鳴りました。歩きながら高度が高くなるにつれ、次第にガスってきます。あまり眺望もなく、ただひたすらキツい登りが続きましたが、道自体は特に荒れていることもなく、むしろ整備されており、難しい歩行を強いられるものではありませんでした。特に大樺沢分岐くらいまではお花もちらほらと咲いており、キツさの中にも心和まされるような心地になる時がありました。ずいぶん休憩も多くとった気がしていたのですが、気が付くと順調なタイムで肩の小屋に到着。一足早く入山していた夏合宿Fチーム(北岳バットレス~白峰三山縦走)と合流しました。テント設営の上、食事の準備に入りましたが、自分は次第に高度障害が出てしまい、食事もとれない状態になってしまいました。同行のみなさまにご心配やお気遣いをいただきながら体調の回復を祈りつつ眠りにつきました。日没前には雲も消え去り、素晴らしい景色を愛でることができたようです。夜間はかなり風が強く吹いていました。

2日目
朝になると体調はなんとか回復し、予定通り北岳~間ノ岳~農鳥岳の3000m峰縦走をすることになりました。日の出前に出発。北岳へは日の出の少しあとに到着することができ、朝日を浴びながら集合写真を撮りました。前日とは打って変わり、富士山も終始目に入る状態で稜線を歩くのは何とも気持ちのいいものでした。北岳山頂付近はガレ場となっていましたので、注意しながら歩きました。北岳から間ノ岳へ向かう途中では有名な登山家2名との思いがけない出会いもあり、一同テンションがあがりました。間ノ岳から農鳥岳まではいわゆる「偽ピーク」というのか、アップダウンの繰り返しが続き、ずいぶん遠く感じました。農鳥小屋の次の幕営地大門沢小屋まで距離があるため、農鳥小屋への到着が10:30を過ぎた場合は農鳥小屋で幕営する予定でしたが、今回は順調なペースだったため、そのまま農鳥岳へ向かったのでした。白峰三山をコンプリートしてからは怒涛の下りに突入。もしかしたらここからが二日目の肝だったのかもしれません。「大門沢下降点」というくらいですから。とにかく、谷ルートといってよいと思われる急坂の下りの始まりです。覚悟はしていましたが、縦走ですでにある程度の体力と気力を遣ったうえでの長時間に及ぶ歩行の結果、足の上りが悪くなり、普段なら何ともないようなところで踏ん張りがきかなくなったりしながらも、全員がこれといったけがをすることもなく、出発から12時間かけて目的地の大門沢小屋に到着することができました。この日は本当にハードなルートで、体力だけでなく、精根を使い果たした一日となりました。

3日目
最終日です。Fチームは先に出発し、夏合宿Aチームのみで旅の終わりに名残惜しい気持ちをかみしめつつ、さらに下山しました。稜線はひと段落して川沿いに歩く場面も多く、様々な橋を渡りました。この日は前日とは違い、揺れる橋で一人ずつ写真撮影し、交代で先頭をあるくなどして、少しリラックスして歩きました。林道に差し掛かると崖が崩落しており、若干迂回した箇所もありました。

終わってみると自分を含め、トレーニングをしてきても自信のある状態で参加した人は少なかったようです。それぞれ割り当てられたBCAAをお守り代わりに、励ましあって歩きました(BCAAの効果があったかどうかはわかりませんが・・・)。とても無理と思っていたのになぜか挑戦してみたくて参加して、そして何とかやり終えることができてホッとすると同時に嬉しかった、そんな山行となりました。通過時に難所があるというよりは、体力が問われる内容だったと思います。個人的には今まで歩荷をろくにしたことがなかったため、まず70Lザックに慣れることからスタートしました。数か月間のトレーニングの過程でザックのフィッティング及びパッキング、さらには装備自体を試行錯誤してきましたが、まだまだ改良の余地があるように思います。今回重い共同装備は他のメンバーの方が運んでくださり、その点で戦力にはなれませんでしたが、とりあえず個人装備と共同装備を背負いつつ、一通りの山行をこなすことはできるようにはなりました。テント泊の経験もろくになかったので、テントの設営や撤収、テント生活のマナー的なことなども一通りは経験できました。他の皆さんが持っているテント泊ならではと思われるグッズなども知ることもできましたので、今後アンテナを張って、さらに快適にできる気がします。この間の訓練を通じ、年齢も個性も異なるメンバー同士楽しく過ごさせていただいたこと、いい経験になりました。合宿未経験者だらけのメンバーでしたが、経験者で構成された他の合宿とはまた別の緊張感があったのではと思います。キックオフから本番まで、各々の状態確認や訓練山行の企画・実施等、きめ細かく配慮してくださったCLには「お疲れさまでした」という言葉と、「ありがとうございました」という言葉を送りたいです。

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