クライミング基礎訓練 南山ゲレンデ(豊田市)


<参加者>22名 
SL:しん、SL:けいすけ、ひでちょ、コッシー、たけ、うめ、りゅう、棟梁、トモちゃん、アジータ、たえちゃん、ヨッシー、くみちゃん、たか、とが、ようこ、Taka3、ノリキヨ、よっしー、まき、ひで、ハッシー

【訓練内容】
<初級>
①基本的なロープワーク(マスト・半マスト・8の字・簡易ハーネスなど)
②岩登りの実戦練習
③ビレイヤーの操作
④トラバースの練習(カラビナの架け替え)
⑤懸垂下降

<中級>
①マルチピッチの登りの注意点と確認
②支点の構築
③1/3システム(レイジングシステム)
④懸垂からの登り返し
⑤ビレイヤーを降ろす操作方法

・よく晴れた青空の南山に22名が大集合した。前回までは雨を心配して、ジムで基礎訓練を行ってきたけど、“やっぱり外岩で訓練をしたいよね~”ってことになり、今年は南山で開催することになった。お天気になって、ホントに良かった。リーダーの“しんさん”、全体の取り纏めをしてくれた“けいすけ”の準備のお蔭です。

・今回は基礎訓練なので、初めてロープを触る新入会員から、久しぶりすぎてロープワークを忘れちゃった人、もうちょっとレベルアップしたい人まで訓練の目的は様々。新入会員は道具がなくても安心。同志会の道具や会員の予備で、ハーネスもクライミングシューズも揃っているし、シュリンゲもヘルメットだって借りることができた。

・最初は全員で、基本的なロープワークの確認。必須装備の細引きを持って、「マスト結び」「半マスト結び」、太めのシュリンゲを使って「簡易ハーネス」の結び方などを確認してみる。初めての人には、少し難しい・・・リーダーのしんさんからは、家でテレビを見ながら練習すると良いですよとアドバイスも。その後は、初級チームと中級チームに分かれて訓練を開始する。

・中級チームは早速、雄岩へ。まずは、マルチピッチの登り方から。ゼロピンを取り、リングボルトへヌンチャクを入れる際の向きや入れ方といった基本からロープの掛け方まで。ここで間違えると大きな事故につながるから、細かい点を確認した。流行りのクワッドアンカーシステムも使って、支点を作る練習を行う。その後は、ビレイヤーが安定した場所まで少しだけ降ろして欲しいといったケースやビレイヤーを一気に下まで降ろすケースなどの手順を確認した。どうやったら手数が少なく、正しく覚えられて、しかも安全か・・・を議論しながら実施した。

・初級チームは、「8の字」や「ビレイの仕方」などを確認した後は、いよいよ外岩で登りの練習を開始。トップロープが何本も張られて上を見上げる。初めて登る人からは、「お~・・・怖い!」と声が出る一方、余裕たっぷりで登る人もいる。しっかりロープが張られているから落ちても安心。お互いに登る側・ビレイをする側を順番に練習しながら、3~4本は登ってみる。その横では、講師が付いて、慣れないビレイヤーに、「もっと早くロープを引いて」とか、「手の動きはこうだよ」と丁寧に教える。登る人にも、手足の手がかりが見つからずに困っていれば、すぐに駆け寄って、「ここに置けば立ち上がれるよ」とアドバイスをする。時には、「あまり早く登らないで・・・。ロープが張られているのを確認してから登って」などと適切なアドバイスを送って、怪我のないクライミングを心がけた。

・午後は、訓練内容を変えて練習した。中級チームは、「倍力(レイジング)システム」の構築。今回は1/3システムをマスターした。プーリーやセルフジャミングプーリー(マイクロトラクション)、アッセンダー(タイブロック)を使って、各自で実践してみる。まずは機器を使って理屈を理解する。やっぱり、プーリーがあるとロープの滑りが良くて便利!ただ、登山中は機器を持っていないことも多い。そんな時のために、手持ちのカラビナやシュリンゲを使ってのバージョンもやってみる。更に、懸垂下降からの登り返しやハーケンの打ち方など、覚えられる範囲で練習を行った。

・初級チームは、懸垂下降の練習。岩の上部までは横道を登り、危ない岩場を確実にトラバースして、支点から着地点まで懸垂下降で降りる。ルートが5コースぐらい取れたので、下った人はまた上部まで登って・・・これを繰り返して、一人4~5回は懸垂下降をすることができた。ビレイデバイス(ルベルソ)の使い方やバックアップの取り方、ロープの握り方や流し方、足の運び方まで、気を使うところが多く、最初は頭がパニックになりそうだったが、何回も練習を重ねるうちに徐々に上手になっていく。最後の方は、「懸垂下降は楽しいですね」と余裕の声が出るほど・・・。但し、講師からからは、「懸垂下降は最も事故が起きやすいから、操作は確実に覚えて」と何度か指摘されていた。

・こうして、久しぶりの外岩でのクライミング基礎訓練は、お天気に恵まれて最高のコンディションで行うことができた。心配した渋滞も、雌岩こそ使えなかったが、雄岩は思う存分に使えたので、十分に練習をすることができた。今日の訓練をステップに、次は夏山や沢で実践をしてみて、レベルアップを図っていきたい。(クライミング基礎訓練は、年に2回実施しています)

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