三ツ瀬明神山(1,016m)


三ツ瀬明神山(1,016m) 愛知県
定例山行
2016年2月21日
メンバー:CLターコ SLしんさん AS山師匠 ASニンニン よこさん アキ とく ちえぞう はっちー はやっしー まこ ゆい TOM コマちゃん しょうこ(HP記録)

コースタイム
8:30 登山口発
12:10 明神山山頂着
昼休憩
12:50 明神山山頂発
15:30 乳岩入口
乳岩見学
16:20 乳岩入口帰
16:40 登山口着

2月の定例山行の1つである三ツ瀬明神山山行に参加した。
前の週末に新東名の豊田東―浜松いなさが開通。名古屋ICから東名に乗り、早速新東名の新規開通区間を利用して、奥三河の乳岩峡入口駐車場を目指した。
前日の雨が嘘のような快晴!青い空に真新しい高速道路。自然とテンションも上がる。途中立ち寄った岡崎SAの建物は、味噌蔵を模しており、岡崎らしく味もある。中は、どことなくセントレアのターミナルビル内の雰囲気と似ていて、旅心をくすぐられる。7時前という早朝にも拘わらず、パン屋さんやスタバには長蛇の列ができていた。電子案内板でルートを確認し、すっかりお出かけモードになったところで岡崎SAを後にし、現地へ向かった。
名古屋ICから浜松いなさJCT、三遠南信自動車道経由で乳岩峡入口駐車場までは、岡崎SAに立ち寄った時間を引けば1時間程度。皆さん口々に「近い!」「早い!」と驚いていた。
今回は総勢15名。5名ずつ3チームに分かれ、予定通り8:30に出発した。出発してしばらくは、沢を横目に見ながら進んでいく。前日の雨のせいか、沢には豊富な水量があった。にも拘わらず、この沢の水は、滾々と湧き出る泉の水のように澄んでいる。その美しさに思わず足が止まる。しかも、大小様々な滝が点在する本当に美しい沢だ。沢登りをするメンバーには、沢登りの候補地となったようだった。
駐車場から15分ほどのところに乳岩への観光ルート入口がある。そこを通り過ぎ、しばらくすると、今度は巨大な「鬼岩」が見えてきた。辺りには切り立った岩や張り出した岩など様々な岩があり、ここがクライミングのメッカということも頷ける。
ここまでは比較的平坦な道が続いていたが、この先はいよいよ本格的な登りが始まる。息が切れるような登りはないが、梯子、鎖場、馬の背岩などなど、とにかくバラエティ豊かで面白い!多くの方から面白かった!との感想が聞かれた。この日は風が強く、馬の背岩上では時折強風が吹きつけてきたが、とにかく天気がよく、眼下にはダム湖である鳳来湖のきれいな姿を見ることができた。
こんな風に自然を満喫しながら辿り着いた頂上には、真っ赤な展望台があった。若干雲がかかっていたが、南アルプスの山々が遠くに見えた。富士山も山々の間からひょっこり頭を覗かせていた。ここは1,000mほどの山なのに、何故か3,000m級の山々を見下ろしているような感覚がした。何かここが天空に一番近いような不思議な感じがして、この山が明神山と呼ばれるのがわかるような気がした。
山頂はちょっとした広場になっているが、あまりに風が強かったので早々に退散し、少し下った木の陰で昼食を摂ることにした。昼食時には、CLがおしるこを用意してくれた。ASが野沢菜を振舞ってくれた。甘いのとしょっぱいの、最高の組み合わせ!
低山ながら、岩場も多く、下りは結構長いので、濡れた岩場に慣れていない自分には恐怖心が先に立って、心が折れそうになった。濡れた岩や木の根っこに手こずりながら、なんとか無事下山したときには、足がプルプルと震えていた。他のメンバーからも「思ったより行程が長くて大変だった」、「足にきた」という声が聞かれた。
せっかくなのでということで、「乳岩」も見学していこうということになった。乳岩観光ルートは、一周約20分の周回路となっている。乳岩は、どう形容してよいのかわからないほど神秘的な風貌をしている。下と上に穴が開いた竪穴の洞窟といった感じで、下から上の穴に向かって鉄梯子を登っていく。鉄梯子を登り切ると、そこは何とも不思議な空間。山頂では天空に近いと感じたが、ここは天空に繋がっているのではないかと感じた。
更に坂道を登っていくと、「通天門」という天然石門があり、自然のスケールに圧倒される。みんな童心に返って、岩に登ってはしゃいだ。それほどワクワクする場所だった。乳岩見学も含めると約8時間の長丁場だったが、本当に面白い山で、皆さんも最後まで笑顔だった。
東三河で生まれ育った自分にとって、奥三河というところは特別な場所だった。学校の遠足やキャンプ、家族でたまに遊びに行く程度のところだが、行けば必ず子供の探検心が煽られる場所だった。今回ここに来て、奥三河がますます特別な場所となった。

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