大猫山(2,070m)猫又山(2,378m)


2016年5月28日~5月29日 天候 概ね晴れ、無風

CL)もっちゃん SL記録)ぐっさん  装備)まきちゃん  車)こっしー 食料)A(会員外)

夏合宿、北方稜線取付きの下見にブナクラ谷から猫又山に行ってきました

<5/28 土> 取水口~大猫平~猫又山手前にて幕営

 朝2:00名古屋発、4名で1時間ずつ運転を交代しながら馬場島に6:00着

5/28は晴れ、5/29は晴れで午後から雨の予報であったが、途中ひるがの付近では大雨が降っていた。
馬場島から見る剱は山頂付近はまだまだ白く、夏は一杯になる駐車場は2,3台の車しかとまっていない。
我々はブナクラ谷方面へゲートを通過し取水口まで車を進めた。
先週、後輩が登山口の下見に来た際は、取水口手間の橋がかかっておらず、膝上の冷たい雪解け水の渡渉が必要との事だったため、それぞれ渡渉装備や心の準備をしてきたのだが、今回は橋が架かっており、残念ながら??渡渉なしでスタート。 (橋は冬期の間のみ取り外しているらしい)
大猫山方面の登山口は、取水口から少し降りたところにあり、小さな看板があるがとても判りづらい。
登山口からすぐに急登が始まり、結局大猫平までずっと苦しい急登のままであった。
ブヨ、ハエ等の虫が多く、休憩するとまとわりつかれとても不快である。
高度2000を越し、東芦見尾根に乗ってからは、雪もでてきて快適な雪渓歩き。虫もいなくなる。
ずっとガスっており眺望は無かったが、お地蔵さんがいる大猫山を過ぎたあたりで、ガスの上にでて、雲海の上に剱、北方稜線がくっきり見え出して癒された。
14:00ごろ、みんなバテてきたころに、本日の目標の猫又山手前には到達していないが、絶好のほぼ平らな広い雪渓を見つけたためここでの幕営を決めテント設営をする。高度は2200mで、猫又山山頂もすぐ近くに見える。
スコップを持ってこなかった為、たまたまコッシーが持ってきていたピッケル1本で整地をし、6テンを張る。
正面に剱、北方稜線、早月尾根、横には後立山連峰が見渡せる。快晴となり、風もなく雪の上ではあるがぽかぽかで外で、雪渓で冷やしたビールで乾杯をした。
金沢在住の後輩が持ってきてくれた北陸珍味シリーズ、へしこや、もみいかを肴にし最高の景色の中盛り上がる。
夕方からはテントの中で激うまとり野菜みそ鍋を頂き、がんばってみんなでボッカした酒をどんどん飲む。
(ウイスキーは雪を入れるとオンザスノーになりめちゃおいしいですよ!)
この広い尾根で幕営しているのは我々だけ、いつものテント場のように周りに気にする事も無く楽しく過ごす。

 

<5/29 日> 猫又山手前幕営地~猫又山~ブナクラ峠~取水口

天気予報は昼迄晴れ、それ以降曇り、雨
朝3:00起床 スリーシーズンシュラフではやや寒かった。 風も無く、満点の星である。
昨日の残りのなべに粉末のコーンポタージュスープを入れ、フランスパン2本を切って網で焼き朝食とした。
朝からゆっくりと、ご馳走を頂き元気を付け、テント撤収、5:00出発。
テンバからはまず猫又山を狙って行く。
放射冷却で冷え込んだためか雪ががちがちに凍っており、軽アイゼンで来てしまった私はそこからの急斜面の下りや登りで大変緊張した。
猫又山への夏道は雪ででておらず、適当に進むが雪の急斜面や激藪に時間をとられ、予定を大幅に超過し7:30に猫又山山頂着。 ここにも、お地蔵さんが鎮座していた。
北方稜線に出たわけである。すぐ北側には釜谷山、毛勝山、南側には大きくブナクラ峠までくだり、そこから急激に登りぎざぎざの尾根が剱山頂までつながっている。大窓、小窓、三ノ窓等も間近に見える。
休憩後、ブナクラ峠までの700m降下の下山にとりかかる。しばらくは雪渓を下るが途中から薄い藪の中の薄いふみ跡を進む感じである。途中一本東側の尾根に入ってしまい、激藪をトラバースし方向修正をする。
まだ5月なのに炎天下でとても暑い中、へとへとになりながらブナクラ峠着。ここにもお地蔵さんがいた。
猫又山からブナクラ峠も北方稜線の一部である。
20分ほど休憩しそれぞれ補給をし、取水口まで下山開始。約700mの降下である。
ごろごろした岩を下った後、戸倉谷からの沢の渡渉があり、全員覚悟を決めて靴を脱ぎわたる。雪解け水だけあり、とても冷たかったが、かんかん照りの中気持ちがよかった。
そこからも4、5度渡渉があったが飛び石で進めた。
15:00 長い長い周回山行が無事終了、取水口についた。天気予報に反し晴れのまま下山できた。

お疲れさまでした!

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