【日程】
2022年4月10日(日)
【天候】晴れ
【メンバー】
CL:TOM、SL:えりこ、ホリー、ガッキー、toshi、ナガ、yonyon、ゆかりん、よこたん、Mom.えりこ、またたけ、くみちゃん、はっちー、うめちゃん(記)
【コースタイム】
8:11(発)九鬼コミュニティーセンターP→ 9:35頂山→ 10:03ハカリカケ岩→ 10:57古田の分岐→ 11:02オハイ分岐→ 11:14-12:22オハイ(大配)→ 13:05景子橋→ 14:30九鬼コミュニティセンターP
尾鷲市九鬼町にあるオハイブルーで今話題の秘境「オハイ」へ頂山経由で行ってきました。歴史的には戦国最強の水軍とも呼ばれた九鬼水軍発祥の地で、風情ある漁村の町並みも楽しめるとのこと。総勢13名で、新しい会員さんとベテランさんとの交流も目的でした。
5時半にアズパークに集合し、車4台に分かれて出発。この日、夏日が予想されていましたが、朝はまだ薄着では肌寒いほど。紀勢自動車道の奥伊勢PAにてトイレ休憩を取り、8時に九鬼コミュニティーセンター駐車場に到着。道中、伊勢湾が朝靄でかすみ、山行への期待感が増しました。駐車場では、CLのTOMが事前に手配したフルーツ大福を配り、(本当は、錦花堂でご当地名物九鬼水軍虎の巻を出発前に買う予定でしたが、休業中のため諦めました)メンバー間で自己紹介。toshi、えりこ母は、同志会山行に初参加でしたが、オハイへの想いを一つにして、いざ出発。
3つのパーティーに分かれ、地元の方の案内で工事中の正規ルートを避け、コミュニティーセンター正面の石段からのルートを進みました。15分ほど歩くと民間の門構えだけ残された場所、立派な猪垣など珍しい遺構を通過し、植林の林の入り口に到着。単調に続く登りでしたが木々の隙間から漏れる木漏れ日や鶯の透き通る鳴き声が退屈さを紛らわせてくれました。登り切ると、林道に出て立ち休憩。しばらく舗装路を歩き、再度登山道に戻ると、稜線まで最後の急登が待ち構えていました。一定のペースで上がっていくと途中で桜のようなピンクの花びらが地面に散っていて少しだけ気が紛れました。
登山開始から1時間ちょっとでようやく稜線に上がり小休止。風が出てきて気持ち良かったです。10分ほど歩くと頂山山頂に到着。残念ながら眺望は臨めませんでしたが、代わりに記念にちょこんと置かれた雪だるまのストーンペイントに気分が和らぎました。そこから、10分ほど東へ進んだハカリカケ岩に着くとようやく熊野灘の景観が広がりました。ハカリカケ岩では、色々なポーズでクライミングをして写真撮影。一度分岐まで戻り、なだらかな下りを20分ほど歩くと古田キャンプ場跡へ到着。僅かに開けた空間にオオシマザクラの白い花が存在感を放っていました。植生に詳しいホリーよろしく、ソメイヨシノのご先祖様だということです。更に進み、遠見番所・オハイの分岐を左へ折れ、水のせせらぎに耳を澄ましながら川筋を進むと、ロックバランシングのケルン群が現れました。子ども心が刺激され、いくつか小石を積み足して数分歩くと、視界が広がりました。
待ちに待ったオハイに到着。柱状節理から覗くオハイブルーをバックにパーティーごと写真撮影を楽しみました。日差しも強く暑さも感じながらでしたが、昼食をとり、コーヒー片手に出発時に受け取ったフルーツ大福を食べ、思い思いにゆったりと過ごしました。視線を移すと聳え立つ岸壁にオハイブルー、凪いだ海のキラキラ、動と静が織りなす時間がそこにはありました。
帰りは、海側につけられた道で戻りました。途中道が潰れて登り返して迂回する箇所は少しきつかったですが、その後は平坦でなだらかな道を歩いて行きました。恵子橋を渡り、開けた場所で休憩をとり、2mほどの高さの猪垣を抜けると、漁村へ続く石段に出ました。かつての生活感は感じられるものの、人気のない家々。網やホースが点在している空き地。時間の止まったような集落の生活道を抜けると、漁港に到着。周囲には釣り人の姿も散見され、ガッキーが尋ねると、チヌを狙っているのだとか。水面を覗くと、小魚がたくさん泳いでいました。そして、錦花堂の「しばらくの間休業いたします」の文字を確認して無事を祈り、恵子の小さな山の家で恵子橋との繋がりを教えていただき、九鬼コミュニティーセンターに到着しました。
頂山とオハイの絶景をセットで堪能することができ、思い出深い山行となりました。