小仙丈ヶ岳(2,855m)


小仙丈ヶ岳(2,855m)
自主山行
2016年1月30日~31日

CLソンベ、SLゆきむし、まいこ、しげさん、ひらちゃん

30日
7:00戸台駐車場→9:35穴熊沢分岐→10:10丹渓山荘跡→13:00北沢峠→16:20幕営地(標高2,400m)

31日
6:00幕営地→6:45大滝頭→7:50六合目→9:20小仙丈ヶ岳10:10→11:10幕営地12:30→13:50北沢峠→15:40丹渓山荘跡→18:00戸台駐車場

29日の夜に名古屋から戸台に向かったが、終始雨雲の下で翌日の登山が心配になりつつ、車で仮眠を取った。

30日の朝は雨から始まった。大雨ではないがぱらぱらと降る状態で、雲も厚い。憂鬱な気持ちで準備を整える。
翌日31日の天気はスマホで確認すると付近の天気は曇り時々雨となっている。しかし、高層天気図では予想は悪くなく、晴れないとしても雨は降らないだろうと予想した。
翌日の天気が好転することを期待し、雨の中、河原歩きから登山が始まった。
標高1200mくらいから雨がみぞれまじりの湿雪に変わり、標高1500mくらいからは雪になった。
丹渓山荘跡から標高1800mくらいまでは雪がうっすらある程度でテンポ良く進めたが、標高1800mくらいから少しずつ道の上に雪が増え、北沢峠では20cmくらいの積雪量だった。
気温が高い(北沢峠で0℃くらい)ため雪が柔らかく、トレースがあるにもかかわらず足がずぼずぼ雪にはまっていく。北沢峠を過ぎてしばらくしてからワカンを装着したが、標高2,200m付近からは膝下のラッセル箇所が多く、標高を150m上げるのに1時間がやっとだった。
標高2,400m付近には4テンを2張張れるだけのスペースがあり、2テン1張と3テン1張を張った。
今回の食当はまいこさんで、今年流行で途中で味を変える「ハイブリッド鍋」なるものを食べた。
最初は塩で、途中でちゃんこに変更。1度で2度おいしいハイブリッド鍋はお得感満載だった。
北沢峠から幕営地までのラッセルで皆、疲労がかなりたまっており、夜の宴会は早々に終え、就寝となった。

31日は起きてみるとかなり暖かく、-10℃。天気はまさかの晴れで風もほとんど無く登山日和。
朝食後早々に準備をして6:00に出発。条件が良ければ仙丈ヶ岳まで行けるかなと期待を膨らませつつ登っていくが、標高2400mを少し過ぎたところからトレース跡が全く無い状態。
膝上ラッセルの箇所も多数有り、交代しながら必死にラッセルで進むが雪に阻まれなかなか前に進めない。
森林限界を超えればラッセルは無いと自分に言い聞かせ、樹林帯のラッセルをがんばる。
しげさんは終始最後尾を行くが、「自分は体重が重いから、トレースがあってもずぼずぼはまるんだよ~」と泣きの一声。
ソンベさんが「ラッセルに ドM魂 奮い立つ」と俳句で皆を奮い立たせるが、ラッセルに疲れたゆきむしさんが「ラッセルに ドM魂 燃え尽きた」と延々続くラッセルの苦労を詠む。
森林限界を超えてすぐの六合目でワカンを脱いでアイゼンを装着するものの、思いの外雪が柔らかく、すぐにアイゼン+ワカンに変更。
森林限界を超えてもなお雪にずぼずぼはまり、ラッセルは続く。
何とか小仙丈ヶ岳に登頂すると、見渡す限り晴れ渡り澄み切った空。富士山、中央アルプス、北アルプス、八ヶ岳と雪に染まった峰峰を見ることが出来た。
仙丈ヶ岳は南アルプスの女王と呼ばれるにふさわしい存在感で、数日降り続いた雪を纏っていた。
仙丈ヶ岳までの稜線には湿雪がたっぷり載っており、小仙丈ヶ岳から仙丈ヶ岳まで少なくとも3時間はかかりそう。
今回は下山時間を考えると小仙丈ヶ岳で折り返すことが賢明なため、山頂で小一時間ほど絶景を堪能した後、下山。
登りはラッセルできつかったが、下りはすいすいと下りていく。
丹渓山荘跡から戸台まで延々続く河原歩きをこなし、18時には戸台に戻ることが出来た。

厳冬期らしい延々続くラッセルあり、小仙丈ヶ岳のピークから360°の大パノラマがあり、まいこさんのおいしいハイブリッド鍋がありと、非常に満足感の高い山行となった。

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