御嶽山飛騨山頂(2,800m)


御嶽山飛騨山頂(2,800m)
山域:岐阜県・長野県
定例山行
山行日:12月17日(土) 曇天

メンバー:かわちゃん(CL)、のりさん(SL)、もっちゃん(AS)、ぐっさん(AS)、ひらちゃん、すぎ、ゆかりん、メリーさん、さいとも、あゆ、まきちゃん、コッシー、いよちゃん、はやっしー、ゴンちゃん、梅太(記)

行程
7:10 御嶽神社飛騨離宮発→8:00 ジョーズ岩(7号目)着→8:30 湯の花峠着→10:15 お助け水(8号目)着→11:30 2630m地点 撤退 →12:15 お助け水(8号目)→13:00 ジョーズ岩(7号目)着 →13:35御嶽神社飛騨離宮着

1週間前の雪上訓練に続き、私にとって今年2度目の雪山登山は御嶽山となった。事前情報で、気温が低く風の強い厳冬期高山登山の準備が必要であること、冬期はチャオ~濁河温泉間夜間通行止めのため、県道437・441を通ることになり、雪と路面の凍結の恐れがあることを伺っていたため、個人的には防寒対策、アイゼンやワカンなどの装備をもう一度確認し、前夜の出発時にはコッシーさんの気配りでチェーンの装着のDVDを見て予習をして山行へと向かったのだが…。県道に入り、順調に車を走らせてきたが目的地まで残り約3kmまでの坂道に差し掛かったところで路面の凍結のため車が滑って動なくなった。そこで、記憶を頼りにチェーンを試行錯誤しながら手分けして装着し、再度発進するのだが、依然タイヤは空転するのみである。チェーンをはめても、ムリ?後部の重さが邪魔をしているのだろうか?今度は、その時運転していたのりさんを残して他のメンバーは車を押してアシストする格好でリスタート!せーの!お、今度は何とか進む。そのまま、坂を登りきるところまで車を走らせてもらい、他のメンバーは底冷えのする山道、後を追う。その後も、凛とした星空の下、似たようなルーティンを2度、3度と繰り返すことになるにつれ、山行に向かう気持ちの昂ぶりの背後から一抹の不安が忍び寄ってくるのが感じられた。そして、何とか湯元館の手前まで到達すると、車で行けるのはここまでと判断し、荷物を降ろし幕営地までの僅かな距離を急いだ。
翌朝、5時すぎに起床し気持ちを切り替えながら荷物をまとめ、朝食を取った。御嶽神社飛騨離宮に山行メンバー全員が集合し、3つのパーティーに別れ7時過ぎに出発。雪は深く、登り始めから交代しながらラッセルを行う格好となった。私のグループは最後尾に構え、先行く2つのグループの皆さんに感謝する気持ちでトレースを辿った。樹林帯で風はないとはいえ、一歩一歩踏み込みながらの足取りのためペースはそれほど上がらない。寒さを覚悟してハードシェルの中に着込んだダウンも早々に脱ぐ羽目になり、細めに立ち休憩を入れながら、緩やかに続く変化に乏しい山道を無心で登っていく。のぞき岩を過ぎた所で、深くなる雪に合わせてワカンに履き替え、同じグループのかわちゃん、ひらちゃんとともにラッセルのため少し先を急いだ。お助け水を過ぎ、森林限界を抜けると風が増し、歩みを進めていくごとに視界が霞んでいく。気付くと、先頭を交代しながら雪を踏み固めていく役割を担うどころか、ずれてくるワカンを気にしながら後を追うことに精一杯になり後続のメンバーに迷惑をかけていた。何とか、飛騨山頂まで残り150mの所まで来たところで、事前に確認していた12時のタイムリミットを前に下山の判断が下され、撤退した。
ステップアップに位置づけられる今回の定例山行では、レイヤリングや装備の調整、ラッセル技術や森林限界を越えた所での判断力など好条件ではない環境で実践的に先輩方から学ぶことが多かった。残念ながら山頂を踏むことはできなかったが、登山口に立つ以前に既に山行は始まっているのだと再認識させられる、貴重な機会となった。

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