阿弥陀岳北西稜/南沢アイス


阿弥陀岳北西稜/南沢アイス
「アイゼン・バイルによる凍った岩稜登攀技術の習得」
2017年1月7日~8日
メンバー:CLひろさん、ひでちょ、のり
自主山行

コースタイム
1/7 7:00美濃戸山荘 9:40阿弥陀北西稜取付 11:30北西稜線 16:20阿弥陀岳 18:00中沢岳経由幕営地
1/8 8:00幕営地出発 9:00無名沢 10:20南沢分岐大滝小滝 14:00美濃戸山荘 14:45美濃戸口

本来なら合宿だったがある事情で自主山行になった。そういう訳で、阿弥陀岳北西稜は12月初めに予行山行を行っていた(時間切れで第2岩峰でビレイ準備した時点で撤退)。個人的には、昨年無雪期に登頂し、積雪期には稜線の森林限界まで登る機会もあって、今回4回目で厳冬期の登頂を目指した。

6日夜、美濃戸口の赤岳山荘の素泊まりを利用するつもりが、予約が入っておりベットを抑えられていて、泣く泣くパーキングでテントを張り貴重な睡眠をとる。前回の時間切れを踏まえ4時起床。
急かされるように出発。南沢分岐手前でアイゼンを装着し、北西稜取付き付近でテントを張り、デポし、歩きなれた稜線へ向かう。稜線へ出てからも、行程はよくわかっていたが、元旦よりインフルエンザを発症した体は重く堪えた。しかし登頂への思いは強かった。天気予報は明日の午後から荒れ模様、トライのチャンスも今日しかなかった。
八ヶ岳でも難易度の高いアルパインコースは今回もひろさんにリードをお願いした。3名のパーティは必然的にすべてのリードを任せることになる。
稜線までは無風、先行パーティもありトレースをたどる。稜線上はさすがに風もあった。登シ待ち時間は寒さが堪えた。第1岩峰は前回と同様ノーザイル。第2岩峰でアンザイレンする。右からトラバースし、いやらしい草付きをほぼ直上。50mロープ一杯のところで、ピンと岩にかけたシュリンゲ、カムでバックアップをとる。あと7mくらい上にビレーポイントがあったので、そこまで延ばしたかった。
次のピッチは高度感のある壁を左からトラバースし、右上。ロープを30mほど延ばし、ビレイ。テラス?が狭く3人共身動きが取れない場所で最終ピッチの核心部へ。ピンが連打されており、中間ビレーをとり、抜け口ではアブミも使い、のっこした。あとは雪稜をつめて、摩利支天頂上を経て、阿弥陀へ到着した。うっすら夕景の富士山が出迎えてくれた。達成感があった。メンバーに感謝だ。
中岳沢をシリセードを交えながら、行者小屋まで降り、水を汲み、テント場へ戻った。

8日は午前中と決めて、南沢を降り分岐地点で小滝・大滝に寄る。滝や川がそのままの形で凍ってしまう様は圧巻だった。川筋や氷爆でアイスクライミングをノーザイルで練習した。氷はやわらかく、バイルは気持ちよく刺さった。
天気予報どおり雪が振り出し、美濃戸口に戻る頃は雪が5cm程積もっていて、急ぎ名古屋に戻った。

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