倶留尊山(1,037m)


倶留尊山(くろそやま)(標高1,037m)
定例山行
2020年2月15日
天候:くもり

【コースタイム】
曽爾高原駐車場[8:55]→出発[9:10]→亀山峠[9:35]→二本ボソ[10:10]→倶留尊山頂上[10:35]→西浦峠[11:30]→亀山峠[13:25]→曽爾高原駐駐車場[14:05]

【メンバー】
まさ(CL),ターコ(SL),まささん,夏目(記)
今週末は各地で天候が崩れる予報で、3つある定例山行の計画のうち、2つは中止を余儀なくされる中、私たちは運よく天候に恵まれ、4人で定例山行当日を迎える事ができた。
予定よりも数分早く駐車場に到着。駐車場は80台以上駐車できそうな広さで、訪れたタイミングではオフシーズンという事もあり、数台程度だった。
倶留尊山の麓に広がる曽爾高原(そにこうげん)は一面を覆うススキが見どころなようで、準備を終え、歩き出すと早速山肌から高原を覆いつくすススキ畑が迎えてくれた。
サラサラと穂が風でなびく音を楽しみながら、丸太階段をゆったり上っていくと展望の良い亀山峠の分岐に到着。
ススキの見頃は銀色から金色に変わる9月下旬から11月上旬とどこかで聞いたことがあるが、2月のススキは深い黄金色に色づいており、遠目で見るとふかふかの毛皮が敷き詰められたかのような景色。
そして訪れたタイミングが良かったのか、景色の先には麓の村を覆う霧も流れており、ススキ畑と相まってなんとも牧歌的な情景を楽しむことができた。
そこから開けた尾根を登り樹林帯へと入りそれなりの登山道となる。山道は前日降った雨の影響で、粘土質の土道と所々湿った木の根の上を歩く時間が続き、何度となく滑りそうになりながらも一歩一歩慎重に前へと進んだ。
30分ほど歩くと二本ボソという地点に到着。ここもなかなか展望がよく二本ボソという意味がさっぱり分からなかったが、後から調べてみると、昔山頂に目印となる二本のホソの巨木があった事からついた名前らしい。今はその木はなく、名前だけが残っているようだ。
二本ボソより少し下った後、いよいよ倶留尊山への登り返しに入る。時間にすると25分程度だったが、滑りやすい急登を登りきり、無事に倶留尊山に登頂。短い距離ではあったものの、なかなか神経をつかう行程となった。
山頂エリアは木々に囲まれているため、特に展望の良い眺めは楽しめなかったが木のテーブルや長椅子があって食事がしやすいスペースもあった。しかし、時間の余裕を十分に残していた事と、昼食ととるにはまだ早かっため、メンバーの提案で西浦峠を経由して周回してみる事となった。
倶留尊山を後に、西浦峠への分岐へ向かう道中はこれまでと違って林業作業用のレールに沿ったなだらかな山道が続き、足取りも軽快になる。道中に三ツ岩という切り立ったポイントを訪れ、開けた展望から振り返ると登り終えた倶留尊山を眺めることができた。
そこから西浦峠に入ると辺りは杉の植林に囲まれた山道となり。途中木のベンチがある場所でに昼食の時間をとる。これまでの行程で健脚のメンバーのペースについていこうと汗をかきながら歩いていたため、うっすらと雲が掛かった陽ざしの無い天候下では、立ち止まると体が冷えていくのが実に早い。そしてその状況を事前に察知していたベテランからしっかりと着込むよういち早く指示がでる。
こういった迅速な指示を出す姿を見ることもベテランとの山行で学べる点である。雪山に限らず、体の冷えを感じてから着込むのでは遅すぎる。
休憩を終え、少し歩くと舗装された道路へ出た。周回ルートの一部は舗装路が含まれていたようだ。そしてまた植林に囲まれた山道にもどり、亀山峠の分岐へ合流。
そこから下山までの数分の間、これまでの行程で足に疲れが溜まっていたのか、膝に違和感を感じたため、ペースを落としてストレッチを挟みながら下山した。
休憩を含めた5時間程度の行程ではあったが、気持ちの良いススキ畑の景色も十分に楽しめ、健脚のメンバーと一緒に歩けた事で、良いトレーニングにもなった。コツコツと筋力アップをして、より長い行程にもチャレンジできるようになりたいと身をもって感じた良い山行であった。

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