夏合宿A 剱岳(早月尾根)


【日程】
2021年8月7日~8月8日
【コースタイム】
1日目:4:30馬場島キャンプ場(発)→  5:30松尾平→  12:00早月小屋(着) テント設営 20:00就寝
2日目:4:30起床→  5:00早月小屋(発)→  8:20カニのハサミ→  9:10剱岳山頂(着)→  9:30剱岳下山開始→  10:10カニのハサミ→  13:00早月小屋(着) テント解体→  14:00早月小屋下山開始→  18:50馬場島キャンプ場(着)
【メンバー】
CLナガ りゅう すーさん ターコ けーの アジータ(SL記)

2021年合宿Aの全日程が終了しました。
今思うことは、凄かった。楽しかった。疲れた〜。というところです。
合宿訓練から始まり、昨日の本番終了までいろいろありました。今思えばあっという間なのですが、参加表明した方の9名のうち最終的には6名で合宿を実施しました。

1日目は、4時半いざ剱岳に向けてスタート。写真でよく見る「試練と憧れ」の石碑。スタートできることにワクワクが止まらない。登り始めから急登で蒸し暑くアブがブンブンと飛び回りスタートから試練が待っている。1時間も経つと汗で全身がびっしょりだ。見たことの無いような大きな杉や檜その木の根で出来た階段状の登山道、どこまでも続く急登、そして肩にくいこむ重いザック、太陽の日差しが直撃しまさに試練だ。それを忘れさせてくれたのは、みんなとのたわいもないカニの話と、ヒッピー隊の話。けーのさんのスマホから聞こえてくる70、80年代ヒット曲だった。
なかなか到着してくれない早月小屋、ちょっと心が折れかかるが、何とか早月小屋テント場に到着。早月小屋で600円の冷えたコーラで乾杯した。疲れた体に炭酸が染み渡る。私はテント設営と同時に寝不足と疲れで倒れ込み爆睡でした。1時間くらい寝たところで目が覚めた。皆は既にビールで乾杯しており、ちょっと出遅れた感じだ。夕食までの間ゆっくりとビールやワインを飲みながらたわいも無い話で盛り上がった。
思いがけなかったのは私が汗ふき用で持ってきた「おしりふき」で盛り上がったこと。私は汗疹が出来るたちで汗ふきシートでは刺激が強く皮膚科からアルコールの使っていない「おしりふき」を勧められてから汗ふきタオルの他に持参している。それに皆が食い付いた。でもコスト面や使用勝手、使用頻度どれをとっても優秀で、今後我々メンバー内では流行りとなると思う。宴会も20時となったところでお開きとなり就寝とした。
 朝、3時半起床、朝食を済ませ5時の出発となった。薄曇りではあったが天気はそんなに悪くない。荷物はテントにデポしてスタートした。荷物が軽いというは素晴らしい。足取りが軽い。疲れない。意気揚々と山頂を目指した。
 山行当日は、TJARトランスジャパンアルプスレースが開催されていた。富山県の魚津市の日本海岸からスタートして、北アルプス、中央アルプス、南アルプスを経由して、静岡市の大浜海岸まで走りきる超人達のレースだ。富山湾の海岸を0時にスタートした選手たちが街をぬけ尾根を越え次々と我々を追い抜かしていった。皆筋肉が引き締まり、強靱な精神力を持ち合わせている選手ばかりなのであろう。剱岳山頂は序盤中の序盤なのだ。彼らに声援を送りつつ我々も山頂を目指した。
いくつもの岩場を越え、カニのハサミを越え、何とか山頂に到着。我々を待ってくれていたのか頭上に青空が広がった。氷河に削られた岩稜帯、谷には残雪、我々の下には雲海、最高のパノラマが広がっていた。
 山頂で行動食を取り、早々に下山を開始した。明日は雨予報で風も吹き荒れ模様となるらしく、今日中に馬場島まで下山することとした為である。下りは登り以上に慎重が求められる。滑落の殆どが下りで起きている。長い下りはどうしても集中力が切れる思わぬ所で事故となる。所々に浮き石があり落石をさせてしまう。ヘルメットは被っているものの大きな落石が当たれば怪我だけでは済まない。スピーディかつ慎重に降りて行った。
テント場に戻り、早々にテントを片付け馬場島キャンプ場を目指した。登り同様に早月小屋からは風がなく蒸し暑い。そして急な登山道を降りる。木の根が滑る。私も何回か足を取られた。転倒しそうになった時、ザックの重量で体制を立て直せず大きく転んだ。ストックを上手く使い慎重に降りていくしかない。下りは登りとは違う筋肉を使う。脚の筋肉だけで踏ん張って歩けば途中で膝が持たない。ストックでブレーキをかけながら足の筋肉の負担を減らしながら降りた。それにしても下りが長い。けーのさんはストックを使わずに降りていた。だいぶん足や膝が辛そうだ。しかし泣きごと言うことなく馬場島キャンプ場まで降りきった。若いのに頑張り屋さんだと思った。最後に「試練と憧れ」の石碑の前で記念撮影。
天候にも恵まれ、素晴らしいメンバーと夏合宿を成功できたことを嬉しく思います。また協力していただいた方々に感謝いたします。

名古屋山岳同志会
アジータ

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