皇海山・白根山・男体山


皇海山・白根山・男体山 ~1勝2敗の巻~
2016年10月8日(土)~10日(月)
自主山行
メンバー:
CLソンベ、SLなかちゃん、ゆきむし、おさちゃん、アキ、ターコ、まーちゃん(記)、会員外1名、栃木労山救助隊長

コースタイム
10月8日(皇海山)
7:20一の鳥居→8:39庚申山荘→10:20庚申山頂→12:55庚申山荘

10月9日(白根山)
10:45金精峠→12:00金精山→13:10金精峠

10月10日(男体山)
6:20二荒山神社→7:30 4合目→9:55男体山山頂→12:20 4合目→13:00二荒山神社

 

日光周辺の100名山に登るというこの企画。今回は、労山隊としてガッシャブルムⅡなど8000m峰を4座登頂され、以前は庚申山荘と念仏平避難小屋の管理人を務めていた栃木労山の救助隊長に3日間案内をしていただくという贅沢なものであった。

名古屋から約7時間かけて、皇海山クラッシックルートの登山口がある栃木県足尾に到着。仮眠から目覚めたところで救助隊長と合流し、今回は特別に一の鳥居までの4Kmを車で移動し山行開始となった。
皇海山は100名山中最も地味な山などと言われており、一体どんな山なのか興味があったのだが、そこに辿りつくまでには、まず庚申山を歩かなくてはならない。庚申山はお山巡りといわれる岩の景勝地で、これがなかなか面白い。眼鏡岩、大胎内、鬼の耳すり等の名が付いた岩が次々と現れる。ただし、雨でぬかるんだ道は非常に歩き辛く、速度が上がらない。気温も低く、皇海山まで往復できたとしても日没は免れない。結局、庚申山を登り切ったところで敗退の決断が下った。残念だったけど、この天候と時刻では最もな判断だと思う。帰路は救助隊長の先導にて周回コースを辿った。途中では若干の晴れ間も見られ、絶景を望めたことは幸運だった。
庚申山荘はとても立派な無人小屋だ。庚申というのは猿田彦神のことで、つまりは信仰の山ということ。40年程前までは神社もあったが、火災で消失したため山荘を新築した際に建物内に社を造りなおしたらしい。この日はたっぷり休養、翌日は白根山登山口の金精峠駐車場まで車で移動し会員外1名と合流、賑やかさを増したことは言うまでもない。ところが肝心の天気はというと、早朝から雨・・・。しかも高山帯は風速20mの予報まで出ているではないか。暫く検討した結果、白根山も敗退となってしまった。ただし、様子見がてら金精山までは歩いてみた。いや、本当は五色沼見たさに五色山を目指したのだが、みぞれまじりの強風に心が折れたわけだが。
そんなこんなで2連敗。冷え切った身体を麓の温泉で温めたら、明日の男体山登頂への意欲を培うべく宴を経て就寝となった。
3日目は中禅寺湖畔にある二荒山神社登山口から男体山へ。早朝にも関わらず、駐車場は満車。多くの登山者がおり、人気の山であることを実感する。
直登の往復ルートなので、面白さは期待していなかったけれど、登りはじめは緩やかな山道、その後アスファルト道を経由し途中は岩場、頂上付近は溶岩砂礫という変化に富んだ道だったのには驚いた。双耳峰なので、両耳を歩いてきたわけだが、うっかり山頂にあるというお釜を覗くことを忘れてしまった。なので、またいつか登る機会があったときの楽しみにしようと思う。

最後に私の所感を。
今回は天候に恵まれなかったこと以上に、私の鈍足で皆さんにはご迷惑をおかけてしまったことを猛反省。でも、こんな私にもみんなが優しく気遣ってくれたことが本当に嬉しかった。そして、いつか皆のように歩けるようになることが、私のひとつの目標となった。
また、同行してくださった救助隊長にはいろんなことを教えていただいた。登り方、下り方、呼吸法などは会でもよく教えてもらっているが、私はまだまだ身についてはいないのだろう。ストックの扱いについては、あまり意識してこなかったのだが、やはり道具である以上正しく使用することが大切だと教わった。正しい歩きかたこそが至極であり、身体を故障させないことにも繋がると感じた。
救助隊長は優秀な登山家というだけではなく、人としても大変立派な方で、時間を過ごすたびに惹かれるものがあった。野生の鹿とのふれあいや海外遠征の話しなど、そう聞けるものではない。今回は救助隊長との交流が何より有意義であった。またお逢いできる日を楽しみに、これからも登山を続けようと思う。

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