白山 大白水谷(沢登り)
2016年07月18日(月)
自主山行
天気:晴れのち曇り
メンバー:CLひらちゃん(記)、SLのぐっつぁん、他2名(会員外)
コースタイム
7:00大白川ダム駐車場→8:20転法輪谷出合→8:50 8m滝→9:05 20m滝下部→9:55 2段15m下部→10:35 15m滝下部→10:05 二条5m→11:30 7m下部→12:15Co1800m二俣→13:10大倉山避難小屋→14:40大白川ダム駐車場
海の日3連休は当初の雨天予想から一転、快晴のすばらしい朝。
準備を整え、平瀬道登山口のすぐ先の小屋(平瀬道登山口休憩所)で計画書を提出。
登山口まで戻り、車道を少し行くと大白水谷にかかる橋に着く。
この橋は渡らず、橋の右岸側の藪を進み(トレースはかなりうっすら)、堰堤を越えたあたりで入溪。
ここから1時間強は河原歩き。
白山の温泉成分で少し白っぽくなった水が快晴に良く映える。
転法輪谷は水量が非常に少なく、どの支流が転法輪谷かわかりにくい。
転法輪谷を過ぎると少しずつ斜度が増し、登れる小滝が連続するようになる。
8m滝では、事前情報通り滝の左岸側を登るが、ここは岩が滑りやすく注意が必要。
最初は滝の流心近くから右上に登り、中段からは右の壁に沿って登る。
見た目は斜度があるが、階段状でガバも多いのでロープは不要。
次は核心20mの大滝。
日陰で水しぶきが激しいのでかなり寒い。
ひらちゃんが右岸側をリードで登る。
水面から5m登ったところのバンドまでは岩が滑りやすく、ガバをしっかり持って注意して登る。
カムも入らないし、ハーケンを打っても岩が剥がれそうなので支点はとならい。
バンドの左端から直上するが、まずはクラックにカム(#0.5)でプロテクションを1箇所とる。バンドから5mも上がればピカピカのピトンが残置されているので使わせて頂く。
ここから上は斜度が少し緩くなり、登りやすくなるので支点をとらずに滝を登り切る。
滝上部では木で支点をとり、ロープをFIX。
後続3名はプルージックで登ってもらう。
結局、ロープは長めのものを持って行ったが、30mあればちょうどの長さ。
下から見たら難しそうだが、ガバが多く意外と簡単。
しらばく行くと2段15m滝。
ここは左岸側を巻くとの情報通り、左岸の草付きを行くが踏み跡が極めて薄く、何処を行ったらいいのかわかりにくい。
藪も太く長く、草にまとわりつかれながら巻いていく。
のぐっつぁんは滝の左岸側を登り始めるが、下段の最上部で行き詰まることが過去の経験でわかっているので、早めに左岸の草付きに逃げる。
※下段は左岸側を登れそうに見えるが、最後の1手に詰まる(上手い人は登れるとのこと)。
15m滝の手前にある3mの滝を登りたかったが、水量が多く無理なので左岸を巻く。
ルンゼから高巻きしようと思ったが、斜度もあり藪もひどく踏み跡も無くイマイチ。
そこで3m滝左岸側の崩れた斜面の凹部を進むと3m滝の落ち口に出た。
15m滝は左岸のルンゼを登る。
2条5mは右岸を上る。登れる滝が続き、楽しい。
核心の7m滝は岩がもろく、カムも効かない。
ハーケンを打ったら岩が剥がれそう。
そこで、ひらちゃんとのぐっつぁんがフリーで登る。
滝の落ち口の木と岩で支点を取り、FIXロープをセット。
右岸バンドの岩にハーケンをたたき込み、FIXロープの向きを変えた。
クライミングが下手でなければロープ無しで登れる。
核心が終われば後は沢を詰めるだけ。
淡々と緩い沢を登り、Co1800の二俣で大白水谷の遡行は打ち切り、右岸の支流から稜線に抜ける。
支流は温泉成分が無いため、岩が多少ぬめっている。
稜線で登山道に突き当たり、登山道を下山。
大白水谷は、水が白く美しく、岩はフリクションが効いて登りやすく、核心20m滝は高度感はあるが登りがいがあり、登れる小滝は連続し、おもしろさ満点の楽しい沢だった。
ヒル情報:見なかった
フリクション:極めて良い(ラバーソール推奨)
一部滑りやすい箇所があるが、表面がツルツルでもフリクションがかなり高い