立山(雄山/2,991m、大汝山/3,015m、富士ノ折立/2,999m)
夏合宿A
山行日:2016年8月12日(金)〜13日(土)
参加者:(CL)はやっしー、(SL/会計)あつよ、(食糧)ちえちゃん、(記録)あきち
コースタイム:
【8月11日】立山駅前駐車場(24:00着)
【8月12日】立山駅(6:30発 ケーブルカー&バスにて移動)→室堂ターミナル(7:50着 休憩後8:30発)→雷鳥沢キャンプ場(9:50着 テント設営)→
室堂乗越など周辺散策(10:50発)→雷鳥沢キャンプ場(15:30着)
【8月13日】雷鳥沢キャンプ場(5:00発)→大走り分岐(7:15)→富士ノ折立(8:00)→大汝山(8:40)→雄山(9:15)→一ノ越(11:10)→雷鳥沢キャンプ場(12:30着 昼休みおよびテント撤収)→室堂ターミナル(14:40)
リーダー以外は、初めて合宿参加するひよっ子メンバーのAチーム。
テント泊もした事もなく、歩荷などのトレーニングも初めてで取り仕切るリーダーは大変だったと思う。私自身は、兼ねてからの高山病への不安があり何度も行けるかどうか不安だった。さらに当初からの参加者が一人減り、二人減り …とさらに不安がよぎる。しかしそれを少ないトレーニング山行の中で徐々に自信をつけていき、参加メンバーとも交流を持って本番に至った。
前夜泊で立山駅に到着。翌朝お盆シーズンの混雑を予想して早々にケーブルカー&バスの往復チケットを購入。買い終えた頃には、チケット購入まで90分待ちのまるでディズニーランドかと思う驚愕プラカードが目に入る。しかし混雑はしているが、どの駅やターミナルに行っても臨時便などの対応が速やかで全くストレスを感じない。さすが一大観光地である。
約1時間強の移動後、室堂ターミナルへ到着。そこでは合宿Bチームが先に到着していた。何だか会えて嬉しい。しかも大パノラマで立山連峰が目の前にそびえているのだから。全く歩いていないがすっかり満足している私…。
さていよいよ本日の行程が始まる。しばらくは整備された歩道を歩く。ミクリガ池、地獄谷など一般観光客と共にその景色を楽しみながら。すると遠く眼下に広がる台地にカラフルな点々を見つける。あそこが今回の宿泊地と知り、テンションが上がる。四方を山に囲まれた絶景のテント場。1時間強で到着できたのも初心者の私たちには嬉しい限りである。早速グリーンのテントを張り、身軽な装備で周辺散策に出発する。まだ10時台である。
明日歩く方角とは反対の奥大日岳方面へ向かって歩く。木道や緩やかな山道、そしてそこから常に見えるキャンプ場や立山三山の雄姿に心が開放される。室堂乗越あたりで折り返し、キャンプ場経由でまた室堂あたりまで散策して過ごす。夕方になっても日差しが照りつける最高のコンディション。いよいよ夕食タイムである。初めての自炊山行、担当のちえちゃんのおかげでスムーズにそして疲れた体を癒すとてもおいしい夕食がいただけた。しかもこの日はしし座流星群のピークと聞き、夜の期待も高まる。しかし残念ながら月が明るくて私たちが起床中にはこれだ!と思う流れ星は一度見られただけだったが、星に興味があるあつよさんの解説のおかげで夏の星座など生プラネタリウムを体験する事ができた。
2日目、今日も天気は良さそうである。日帰り山行の装備で5時に出発。いよいよ今回のメイン、立山三山に挑む。昨日とは比にならない急登が続き、息もあがるが私を先頭にゆっくりペースで登る。まだ日差しも直接当たらない場所だったので体力の消耗も抑えられた。振り返るとみるみる小さくなるキャンプ場が自分の頑張りを気づかせてくれる。
2時間半弱で尾根に出る。朝日をめいっぱい浴び、次目指すは富士ノ折立。右手には昨日散策したキャンプ場を含む室堂平、左手には北アルプスの山々と贅沢な眺望を満喫する。足場は大きな岩場になり慎重に歩く。8:40立山の最高峰、大汝山に到着。狭い岩場のてっぺんが最高峰だが、足がすくみ、そこはリーダーの林さんにお任せした。残すは雄山、もうここからも雄山神社の社が見える。だんだん行き交う登山者も増えてきた。9:15到着。ずいぶん賑わっている。山頂は登拝料を払った社の所にあるので、希望者二人が登る。これで三山を無事に制覇した。
ここからはいよいよ下りになるのだが、こちらが雄山神社への参道となる事から登ってくる人が急増する。それも一般観光客的な人からツアーグループなど右も左も大渋滞。足場も細かい石や浮き石もあり、滑りやすく落石だっていつ起きてもおかしくない状況でここでかなり時間のロスが出て、足腰に負担もかかった。予定時間を超えて一ノ越山荘までたどり着く。振り返るを山頂まで続く人の列。富士山を思い出すような混雑ぶりだ。そこからは整備された歩道が続き、呼吸を整えつつ今のロス時間を克服しようと足早に歩く。すると見慣れた光景が見えてきて、さらにその先にはキャンプ場が見えてきた。でもキャンプ場がゴールじゃない。そこからまた荷物を担いでターミナルまで登らなければならない…。
12:30キャンプ場に到着。がんばりました!ただこれが山行道具一式担いでとなるととてもできなかったと、初心者メンバー全員つぶやく。また達成感はありつつも、私はこの後待ち受ける室堂ターミナルまでの地獄のような登り階段が憂鬱だった。13:30腹ごしらえと装備を整えてキャンプ場を出発。案の定階段でペースダウン。メンバーには悪いけど、とにかく焦らず歩けるペースで歩かせてもらった。本当に一歩ずつ、他のパーティに何度となく先に行ってもらいながら進み、14:40ターミナルに到着。立山玉殿の湧水が体中に染み渡った。
不安がっていた高山病にならず、全行程を達成できるなんて数ヶ月前では考えられなかったけど、天候にも恵まれ、そして何よりメンバーに恵まれた事が大きかったと思う。リーダーのはやっしーには感謝の言葉しかありません。本当に途中で投げ出さずにチャレンジしてよかった。ありがとうございました!