赤岳(2,899m)


赤岳(2,899m) 長野県八ヶ岳
自主山行
山行日:2016年9月3日(土)~4日(日)

メンバー:CLちえぞう、SLいよちゃん、ターコ、まーちゃん、しょうこ(記録)、会員外1名

コースタイム

9月3日(土)
6:00美濃戸山荘→9:00行者小屋9:10→(文三郎尾根経由)→10:30赤岳~中岳・阿弥陀岳稜線→11:15赤岳山頂11:20→(文三郎尾根経由)→13:15行者小屋(昼食)14:00→15:10赤岳鉱泉(途中、中山展望台に寄り道)

9月4日(日)
8:10赤岳鉱泉→10:05美濃戸山荘

今回は、女性6名で、積雪期登山の下見を兼ねた赤岳へのリベンジ山行を行った。何故リベンジかと言うと、昨年、同志会初の女子会員のみによるテント泊山行として赤岳に行ったのだが、私は体調不良のため、行者小屋までしか行くことができず、赤岳の山頂を踏むことができなかったからだ。

9月3日(土)は、午前2時半頃に美濃戸口駐車場に到着。見上げれば、息を飲むほどの美しい星空!寝るのが勿体ないくらいだったが、仮眠を取ることに。美濃戸口にある八ヶ岳山荘には布団付き2000円の仮眠室があるが、今回は車中泊。仮眠後、5時半頃に美濃戸口を出発した。美濃戸ゲートPは、すでにほぼ満車状態だった。かろうじて駐車することができ、6時に登山を開始することができた。

天気にも恵まれ、美しい樹々、その根元には苔むした土や岩、何を見てもキラキラと輝いていて、思わず口元が緩む。やっぱり、八ヶ岳は好きだな~。

今回は、冬合宿の下見も兼ねていたので、隊長が冬場の危険個所や注意点などをレクチャーしながら、ゆっくり約3時間かけて行者小屋まで登った。隊長曰く、この位の時間をかけて登ると、高山病になりにくいとのこと。実際、私はいつも標高2500mを超えると息苦しくなって辛くなってくるのだが、今回の山行では、全くと言っていいほど、息苦しくならなかった。

行者小屋を出発して文三郎尾根をしばらく登ると、阿弥陀岳へ向かうルートとの分岐があった。分岐から少し歩いたところから、噂に聞いた長~い階段が始まった。急な個所、一段が異常に高い個所、傾いた個所…、様々な階段に多くの登山者が手こずり、立ち止まっては登り、立ち止まっては登りを繰り返していた。上に行けば行くほどガスで周りの景色は見えない。まるで苦行のように、ひたすら階段を上る。途中、階段が途切れる個所があったが、これで終わりではない。階段はまだまだ続く。みんな心が折れそうになりながらも励ましあって何とか階段をクリアし、赤岳~中岳・阿弥陀岳の稜線に辿り着いた。

稜線の少し上で休憩を取った後、いよいよ最後の岩登りに向かった。この日は、多くの登山者がいたため、すれ違いの待ち時間も結構あり、かなりゆっくり登ることになったが、岩登りに不慣れな自分にはちょうどよかった。一見手ごわそうな岩場に見えるが、鎖も張ってあり、とても登りやすく危険な個所も特にない。自分も含め、みんな岩登りを楽しんだ。

岩を登り終えると、赤岳山頂の標識が目に飛び込んできた!「キャー、ヤッター!」思わず両手を挙げて叫んだ。1年越しに辿り着いた赤岳山頂だったが、山頂は狭く、人で溢れかえっていた上、ガスで周りが全く見えないので、早々に下山開始。行者小屋まで来た道と同じ文三郎尾根を戻った。行者小屋に着いて、見上げれば、赤岳の山頂がくっきり見える!あのガスは何だったの?恨めしい気持ちで赤岳の山頂を眺めていると、「楽しみはまた次にね」と赤岳が舌を出して笑っているような気がした。

行者小屋からは、途中、中山展望台に立ち寄り、赤岳鉱泉に向かった。中山展望台では、青空の中、八ヶ岳の山々を大迫力で見ることができた。中山展望台から赤岳鉱泉までは、キノコ観察ツアーといった感じで種々様々なキノコを観察しながら、のんびり歩いた。

赤岳鉱泉は、広くてとってもきれいな小屋だ。洗い場はないけれど、一度に6名くらい入れるお風呂もある。お風呂上りに飲んだビールが今まで味わったことがないほど美味しかった!しかも、この日の夕食はステーキ!温泉に入って、冷たいビールを飲んで、ステーキ食べて…。なんて贅沢な!とみんなニコニコ。

翌日は、朝から晴天!北沢を通って美濃戸ゲートまで下りたが、前夜に降った雨のお蔭で、沢は水量が豊富でただただ美しかった!彩雲も見ることができた!南沢とはまた様子の異なる森を堪能しながら、約2時間かけて美濃戸ゲートへ戻って来た。

今回の山行では、みんなそれぞれ得たものがあったようだ。山行や訓練を重ね、昨年より楽に歩くことができ、自分の成長を感じた、逆に訓練の大切さを感じた、次の目標を見つけられた、小屋泊やゆったり山行の楽しさを知った、などといった感想が聞かれた。また、合宿参加予定者は、しっかり下見ができたのではないかと思う。そして、私はリベンジを果たすことができた!隊長、みなさん、本当にありがとう!お疲れ様でした。

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