天狗岳(2,640m)


天狗岳(2,640m)
冬合宿A
日程:2017年1月7日(土)~8日(日)
メンバー:ちえちゃん、ひさし、山師匠、ちえぞう、まーちゃん(記)
コータイム:
〔1月7日〕名古屋5:00~渋御殿湯8:56/9:37~唐沢鉱泉分岐11:55~黒百合ヒュッテ13:16
〔1月8日〕黒百合ヒュッテ7:26~東天狗岳9:07~西天狗岳9:38~東天狗岳9:49~黒百合ヒュッテ10:45/13:30~唐沢鉱泉分岐14:30~渋御殿湯15:30
10月のキックオフミーティング以来、私たちはひとつの目標を掲げて頑張ってきた。それは「厳冬期の登山スキルを身に着ける」ということ。今回は、基礎をしっかり学んで、雪山特有の危機管理を学ぶための合宿だった。
早朝に集合ということで、前日は早く就寝すべきだったが、遠足前日の小学生のようにワクワクしており眠れない。これまでの訓練山行を通じ、家族のように接してきた仲間たちとの大切な山行!忘れ物は絶対ダメ、行動食はどうしよう、お茶の時間はなに飲もう等。いえ、合宿の本意も忘れてはおりませんよ。なにせ天気予報は下り坂。2日目など特に不安だったので、情報収集は欠かせませんでした。

安全運転のひさしさんのおかげで、車内はリラックスムード♪楽しくお話しをしていたら、あっという間に渋御殿湯。車を止めたら出発準備だ。ザックに共同装備を詰め込んだところで、ん?過去最重量のような気が・・。ウルトラライト流行中の登山界を真っ向から否定するかのような過積載ザックにうんざりしながら、これは今後の大きな課題とすることを心に誓った。

合宿1日目は渋御殿湯から黒百合ヒュッテまでゆっくりと歩く。早く歩けるところかもしれないが、テント場は標高2,400m地点なので、敏感な人は高山病が出る場合がある。この日は登山道に雪はあまりなく、アイゼン無しでも問題なし。予想はしていたが、小屋前は多くの登山者で賑わっていた。運よく空いた場所にテントの設営を行う。雪上テント泊が初めてのメンバーに、ちえぞうと山師匠が竹ペグの使い方やアイゼンの扱いを教える。それを聞きながら、昨年の雪山所作の記憶を取り戻す私・・情けない。。
それにしても素晴らしく晴れ渡った青空だ!真っ白な雪とのコントラストが美しい。心配していた翌日の
天気もなんだか大丈夫そうだ。早めの夕飯はとり野菜みそ鍋。これ、すっごく美味しかった!野菜も鶏もサイコー♪食当のちえちゃん、ほんとにありがとう。
夜は星がキラッキラ☆けれどここは極寒の八ヶ岳、ほんとに寒い。使い捨てカイロを利用し、寒さ対策を施す。この夜の外気温は-7度くらいだったが、本格的に冷え込めば-20度以下もあり得るとか。
合宿2日目。いよいよ天狗岳へ登るのだ。朝食をしっかり食べていざ出発。積雪は少なめだが、無風薄曇りという非常に歩きやすい条件のなか、中山峠を経由し東天狗岳へ向かう。低木が雪に埋もれた上を歩く感触、雪庇の危険性、耐風姿勢の確認などを行いながら岩が剥き出しになっている「天狗の鼻」も無事通過、そして東天狗岳へ登頂!続けて西天狗へ登頂!八ヶ岳の最高峰赤岳、訓練山行を行った蓼科山をはじめ、宝剣岳、白山、御嶽山、乗鞍岳、穂高連峰、妙義山、荒船山など、遠方の銀嶺も眺めることができ、大満足だ。
無事にテント場まで戻り、首尾よく撤収も出来、いよいよ下山を始めたころ雪が舞い出した。渋御殿湯に着く頃には積雪となっており、なおも降り続く雪により中央道は通行止めとなってしまったほどだ。
後日、この夜赤岳にテント泊をした人の話を聞く機会があったのだが、夜中に30㎝もの積雪があり、一晩テントの雪かきが欠かせなかったとか。雪山基礎訓練の身なので、いつかは体験してみようと思いつつ、雪かきなどせず、ゆっくり眠れてヨカッタなどと思ってしまった(*^^*)

このたびの合宿、年内に降雪が少なく、雪を踏んでの訓練がなかなかできず不安はあったのだが、10月からの訓練山行が充実していたおかげで、山歩きの基本をしっかり学ばせてもらえたことが功を成し、本番に十分生かせたと思う。合宿の意義、仲間との絆、登山スキルなど、とにかく学び多き充実した合宿だったことに感謝!

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