鈴鹿 元越谷
2018年6月2日(土)
自主山行
メンバー:CLひらちゃん、SLしょう、とおちゃん、岩やん、まーちゃん、まこ、ゆうこりん、てらはる、たけ(記録)
コースタイム:7:00名古屋駅→9:00駐車場10:00→10:55入溪点→12:05元越大滝→13:00庭園風景13:30→13:40 Co.630→15:00駐車場
林道終点のゲート前まで車が入れるはずだったが、ゲートの手前がえぐれるように崩れており、少し手前の林道脇に駐車。途中、橋のかかる二股をまっすぐ進もうとして、ひらちゃんのストップがかかる。ひらちゃんの地図読み講習が始まり、地図を出して現在地を確認。橋の手前を左に行くのが正解。沢沿いに進むが、沢から少し離れ沢との間に植林帯が出てしばらくするとS字カーブ。数人が先のS字カーブの所まで道を確認しにいき、再度自分たちの場所を確認。ひらちゃん先生の地図読み講習はとてもためになる。S字から少し戻って広く広場になっている(赤テープも木についている)道を右に入る。鈴鹿は過去に林業が盛んで、林業で木を運ぶために使っていた道が沢に続いている。
ここから入渓。きれいな水で流れも穏やかだ。1つ目の堰堤は左岸を巻く。
2つ目の堰堤も左岸を巻くため、赤テープがついた所で、張り出した木の根っこをうまくつかみながら登る。ヒルがいそうなところなのでなるべく立ち止まらない方がよい。下りは残置ロープがかかってはいるが、急斜面でルンゼの崩壊が進んでいるためロープを出してもらい、懸垂下降で降りる。
小さい滝の手前の深い釜がありここは、右岸をへつる人、泳ぐ人に分かれる。泳ぐ人は水が冷たそう!だった。
15mの元越大滝は迫力がある。記念撮影をし、ここは左岸側の階段状になっている所を登る。斜度も緩く確保は不要。
大滝の上部は大きな岩があり、休憩ポイントとなり昼食。
ここからは小さいが美しい滝が続く。岸を歩いたり泳いだり、最後は細い溝のようになっている所を、手足を突っ張ってステミングしてみたりへつったりして各々好きなように進む。
そして、美しい庭園風景に到着。岸からドボンしたり、滝を懸垂下降で降りてみたり、日向ぼっこをしたりなどして各々遊んだ。
大休憩後、下山開始。庭園風景の二股(1:2)を左俣(左側)に進む。5分程度進んだところで出渓し、左岸側の林道に入ることができる。左に見える堰堤を過ぎると、堰堤上部に下りる。木の橋の一部が残された河原になっている。ここはヒルの生息エリアだそうだ。ジグザグに林道をあがるが、ここは荒れている。道の端は崩れており、落石が積みあがり、道が陥没している所もある。あと数十年後には通れなくなってしまいそうだ。途中ヒルを1匹発見。駐車地に戻る。
そして今回は、沢初心者のために沢泊の知識と技術を習得できるよう、沢泊訓練も行った。主にはタープ張り、焚火、飯盒炊飯だ。車にデポしておいた幕営装備を幕営地に運んで、まずは、タープ張り。2本の木の間に15m程のフローティングロープを張る。そのロープに平行かつ段差を付けてもう1本フローティングロープを張る。タープの端にスリングを固定し、2本のロープにフリクションヒッチで固定する。フリクションヒッチで固定することで、ピンと張ることができた。また、ロープの段差をつけることで、タープが斜めになり夜露がタープに溜まらず流れていってくれるそうだ。並べて2枚張ることで、この下で7人は余裕で寝ることができた。
次は飯盒でごはんを焚く。まずは釜戸づくり。大きめの石をコの字型に積み上げて真ん中をスコップで15cmくらい掘る。直径10cmくらいの太い薪をそこに5本程並べることができた。太い薪を下に敷くことで、着火性の悪い太い薪に早い段階から火をつけることができて時間短縮になる。その木の上に、集めてきた、まずはごく細い木を円錐状に積みあげ、下に丸めた新聞紙を差し込み、新聞紙に火をつける。火が細い木に移ったら、少し太い木、その次は太い木と順番に大きい木に火をうつしていく。今回は薪がよく乾燥しており、うまく火がついた。
飯盒の準備に並行して取り掛かる。米は無洗米を使用し水に30分程浸すことで芯が残らなくなる。飯盒を木の枝に通し、釜戸にかける。中蓋は外しておく。強火にかけ、少し吹きこぼれが見えた後しばらくし水蒸気も出なくなったら、端の火の弱い方に寄せるかまたは火からおろし15分程蒸す。その間にまーちゃん特製のシチューもできあがった。ごはんはうまく炊き上がり、シチューと一緒に美味しくいただいた。美味しいごはんと川のせせらぎの音と涼しい風で、その夜はとってもよく眠ることができた。
沢泊では、焚火のための薪となる乾燥した木々を思うよりもたくさん集めないといけなかったり(割とすぐに燃えてどんどん足す必要がある)、また釜戸づくりのための石を運ぶことが結構大変だったりして大変なこともあるが、テントと違って開放的な空間にもかかわらず焚火で暖かく過ごすことができて、かつ美味しい白米も食べることができる。また、テントサイトと違って人もほとんどいないので、静かで気がねなく過ごせて自然と一体となったような感覚を味わえる気がする。また行ってみたいと思う。