黒部上ノ廊下~黒部源流~伊藤新道~湯俣川


黒部上ノ廊下~黒部源流~伊藤新道~湯俣川
沢登り、沢下り
2018年8月11日(土)~15日(水)
自主山行

メンバー:CLニンニン(記14-15)、SLひらちゃん、ゆうこりん(記11-13)

コースタイム
8/11
6:30扇沢→(トロリーバス)→6:50-7:40黒部ダム→11:45-12:20平ノ小屋→15:10奥黒部ヒュッテ
8/12
7:45奥黒部ヒュッテ→8:00東沢出合→9:30下の黒ビンガ→12:50上の黒ビンガ→14:00金作谷出合→17:00立岩
8/13
6:30幕営地→7:25立岩奇岩→12:30薬師沢小屋→15:10赤木沢出合→17:30小窓沢出合
8/14
8:30幕営地→12:25-13:10三俣山荘→14:20庭園→15:20展望台
8/15
5:05幕営地→6:10-6:35赤沢出合→11:25-12:00噴湯丘→12:30-13:20湯俣→16:50高瀬ダム→(タクシー)→17:10七倉

※雪解けが極めて早かったため、例年より水量が少なく、今年は非常に容易に遡行できました。よって、今回の記録は今後の遡行の参考になりません。

2016年の記録はこちらから https://sangaku-doushikai.com/archives/43748

2013年の記録はこちらから https://sangaku-doushikai.com/archives/26013

ニンニンさんにとって4度目の上ノ廊下は、2年前と同じく水量が少なくその点は安心して進めた。しかし、一日中晴れという日が無く、不安定な気圧配置の中の遡行はあまりしたくないというのが正直なところ。今回の目標の釣りと、快晴の中、湯俣川の沢下りが楽しめたの大満足の遡行だった。

8/11(天気:少雨→晴れ)
扇沢から始発6:30のトロリーバスに乗車。
黒部ダムに到着すると雨。
前夜にも雨が降り12日の天気予報も微妙だったため上ノ廊下遡行は難しいかも…と計画変更を考える。
40分ほどダムで待機し雨が弱まってから出発。
ロッジくろよんでも雨宿りしつつ、少雨の中ダム湖沿いの長い道のりを歩く。

12:00発の平ノ渡し船の4便目に乗車し対岸へ渡った。
いつもの渡し船が故障しているらしく、小型のボート。
1回で10人程度しか乗れないため、12時の便は4便出た。
船の運航は、以前は小屋の主人だったが、今は関西電力の関連会社が行っていた。

奥黒部ヒュッテまで川の水量は少なく河原が広がっている。
河原歩きで奥黒部ヒュッテまで行けそうだったが、少ないとはいえ流れの早い渡渉ポイントがあり結局通常ルートで奥黒部ヒュッテまで進んだ。
※黒部ダム~奥黒部ヒュッテの河原歩きをしたパーティーはかなり苦戦しており、登山道の標準的なコースタイム+2時間程度かかった模様。

8/12(天気:晴れ→曇り)
朝、奥黒部ヒュッテで天気予報を確認したら回復傾向だったため上ノ廊下遡行を決断。
※奥黒部ヒュッテは、携帯電話の電波は入らないが、地上デジタルテレビ放送のデータ放送で詳細な天気を確認できる
自分たちの前にも3、4パーティが入渓していた。
前半はひたすら河原歩きと渡渉が続く。

下の黒ビンガの大壁手前は、右岸→左岸と渡渉した。
大壁を通過後は左岸→右岸へ進む。

下の黒ビンガを過ぎ最初のポイントは口元ノタル沢出合上のゴルジュ。
水量が少なかったのでロープは使わず、右岸をへつりながら進み、岩がたくさんある箇所の手前を左岸に移った。
たくさんの岩を左岸側から越えたら右岸側に移り、へつりで突破。

ゴルジュを抜けると再び河原が広がる。

スゴ沢を過ぎると上の黒ビンガ。
ここも渡渉は容易。
上の黒ビンガを見上げると2人組が登攀していた。

金作谷出合時点でまだ14時。立石まで進むこととする。

金作谷出合を過ぎるとゴルジュが続く。
左岸上部には残置スリングがあり高巻きで通過する方法もあるが、自分たちは右岸をへつり、流れに乗りながら泳ぎで左岸に移る方法で突破した。
※水量がないので、容易に左岸側に移れた。

しばらく歩き、スゴの淵のゴルジュは右岸を泳ぎ岩登りで通過。
※左岸側巻きが楽で、残置スリングあり。

この日は立石まで進み、右岸の適地で幕営した。

8/13(天気:晴れ→雨)
立石から立石奇岩までは1か所ロープを出してジャンプ、1か所高巻きがあった。
難所はここまででほとんど終わる。

立石奇岩は、曇天では立体感に欠けるが、迫力はすごい。

立石奇岩を過ぎてE沢手前あたりまで進んだとき川の水がものの数分で一気に濁り底が瞬く間に見えなくなった。水量も数㎝増えた感じがしたため近くの高台へ避難。
雨が上がったらすぐに富山県警の防災ヘリが低空でゆっくりと上ノ廊下を上流へ飛行していった。
40分ほど待避して増水していないこと、濁りが薄まったことを確認してから遡行を再開した。

B沢出合で大東新道と合流。

薬師沢小屋を通過し赤木沢出合の前に4mほどの滝がある。滝の下にイワナが沢山いると釣師から情報をもらい竿を出したが、釣師の情報通りなかなかかからないが、ゆうこりんがなんとか1匹釣り上げる。
4m滝は右岸の岩を通過するが、狭いのでザックが大きい場合は荷揚げした方が良い。残置スリングあり。

赤木沢出合には大きな淵と川幅に広がるナイアガラの滝がある。

遡行を続け、Co.2160の小窓沢出合で水をとり、Co.2170付近の適地で幕営した。
※幕営地直前Co.2150で、口元ノタル沢を遡行してきた2人組と出会う。口元ノタル沢は今後行きたいリストに追加。

8/14(天気:晴れ→小雨)
前日は遅くについたので釣りができなかったが、本日の行程は短めなので、朝出発を遅めにし、早起きして釣りを実施。朝ご飯からイワナを頂けた。
今朝も富山県警の防災ヘリが低空でゆっくり飛行。毎日安全確認のためヘリを飛ばしているのだろうか。

小窓沢出合以降、源流碑(黒部川水源地標)のある登山道まで特筆するような箇所はなくだんだん、源流の様相になっていく。途中で休憩&釣りをはさみつつ登山道を目指した。
源流碑近くまで魚影はしっかりあり、源流碑に近くなるほど、イワナは擦れていない。

源流碑から三俣山荘まで久々の登山道はきつい…。

伊藤新道へは看板がしっかり出ていて、遠くからもほぼ水平に伸びる道が見える。
比較的整備がされている登山道だが、人が少ないので、道上にも小さな草が生えていて滑りやすい印象。また、踏み跡の幅が狭く、踏み跡から外れると踏み抜く場合が多数あり。

展望台先の空いたスペースに各自ツエルト張って幕営した。庭園や茶屋のほうが拓けている。

8/15(天気:晴れ→雨)
展望台から赤沢出合までの斜面は崩壊している箇所もあるということだったので気合をいれていた。崩壊している箇所もあるが、明瞭な登山道で特に問題となる箇所もなく赤沢出合いまで降りることができた。数カ所にトラロープが設置されている。
※笹や草が多く、足下がよく見えない箇所も多い。また、伊藤新道は三俣山荘~赤沢出合間は全体的に草や木にたくさん朝露がついており、歩くとズボンや靴がたっぷりと濡れるので、沢靴での下山もベター。

赤沢は、名前の通り岩が赤みがかっている。

赤沢出合いからは伊藤新道ではなく、湯俣川を下降する(伊藤新道は崩壊していて以降の通行はできない)。
赤沢出合~第5吊り橋跡
第5吊り橋跡は崩壊しており、跡がない。

第5吊り橋跡~第4吊り橋跡
第4吊り橋はワイヤーが残るのみ。

第4吊り橋跡~第3吊り橋跡
第3吊り橋は、「引き返す勇気を 雨天の時」の文字の手前に、橋を架けた穴が岩に空いている。

第3吊り橋跡~第2吊り橋跡
第2吊り橋も跡がない。

第2吊り橋跡~第1吊り橋跡


第1吊り橋付近の連瀑帯は、出来るだけ巻かず左岸側の川沿いを下りると楽。

第1吊り橋は、崩落地の横の岩場にワイヤーが残るのみ。

第1吊り橋跡~晴嵐荘
湯俣付近になるといたるところで温泉が湧き出ていて、転倒や誤って踏むと焼けどするので注意が必要。

湯俣川は赤沢出会い~晴嵐荘間で特に問題となる難しい箇所はない。
独特の雰囲気の川で、5日間のうち半分の写真がこの日に撮られるほどだった。
晴嵐荘までは雨に降られることもなくいい天気の中で遡行することができた。
その後、高瀬ダムまでの間で40分ほど大雨に降られた。

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