2009年4月7日(火) 天候 : 曇りのち小雨
コース : 9:35追分9:50――鉄塔No.36,10:15――鉄塔No.35,10:35――
鞍部11:28――12:40法仙峰――12:50(休憩)13:04――
鞍部13:28―――13:50追分
参加者: 藪山(単独行)
法仙峰は濁河温泉の北西に位置し、御嶽山の西に連なる尾根上にある山である。昨年登った大平山、濁河山と同じ並びで、大垣山協の「わっぱ」に二回ほど紹介されていた。大平山から濁河山へは送電巡視路を利用することができ、五月にはミズバショウの宝庫である。三月頃を狙えば、起伏の少ない斜面はスノーシューの絶好のエリアとなるだろう。
法仙峰には勿論道がないので、残雪期の山となる。今回の日程は遅めのギリギリの日程だろう。
今年は山、水無山が県連理事会の直ぐ後の日を選んでしまい、遅くなることが多いので断念し、続く桑崎山も林道が入れなくて代替山行となったため、残雪の山に登れずにいた。願教寺山、姥ヶ岳が登頂できたと聞いた後、絶好の天気が続いた。明日は絶対晴れ、という予報で、なんとか仕事の段取りが付きそうで思い切って休暇を取っていくことにした。急なこと、夕方連絡を取るもパーテナーが見つからないので、単独行となった。
追分から法仙峰
法仙峰へは、飛騨小坂から県道441号線を延々と走り、濁河温泉に大分近づいた久々野へ抜ける道との分岐、追分付近となる。大平山の登山口の送電線の下を通り、大平展望台を過ぎると林道は上り下りもなく、だんだんと嫌になってくる。大平山と濁河山の中間につながる林道の入り口にはゲートが閉まっていた。
やっと追分に着いて、出発の準備。 追分付近の沢を詰めれば法仙峰から北西に連なる尾根に出られるが、濁河山からの送電線が通っているので、その巡視路が期待でき、その確認にとりあえず岳見峠方向へ林道を向かう。とりあえず、と言っても法仙峰とはまるきり逆方向である。唐松林の中を行き、西の方の山を濁河山と見立ててカメラを向けたが、後から地図を見ると濁河山は更にその西であった。
岳見峠が近づくと果たして送電線巡視路の標識が現れた。山には雪が残っているのでスパッツを付ける。
雪の残った巡視路を少し登るとNo.36鉄塔着。これからヤブ混じりところを登っていきNo.35着。ここで南を見に行くとまだ尾根ではないので、大きく迂回のトラバース道を行くとNo.34着。北の方には乗鞍岳が現れた。ここより尾根を下るのだが、大きな斜面で樹林に覆われて見通しが利かないので慎重にルートを選んだ。なんとか尾根を選ぶことができたが、笹の上に雪が不安定に乗っていてしかも唐松の間伐がされていて、伐られた木が沢山散らばっていて、踏み抜きが多くて、神経を使うし、時間がかかってしまった。尾根も右に左に曲がっているので、ルートファインディンクが大変であった。天候の悪い場合はまず無理だろう。
やっと、追分への下降点と思しき鞍部に着き、ミズナラの小枝に目印の赤布を付けた。ここまでは下降ルートに取らないので赤布は付けず。
ここからは登り一辺倒で快適な登高、いきたいが、雪が緩んでいるので、時々雪に膝や腰まで落ち込む。樹間からは乗鞍岳、笠ヶ岳など北アルプスの山々も望まれる。法仙峰に近づく頃は北側斜面にルートを取った。登りも天候がよく、赤布は付けず。
山頂付近には遠くから見える鉄塔が建っていて、この辺りは展望が開けた。西方の南よりには萩原の御前山、その北寄りには白山。先日登られた願教寺山、別山の連なりも見えている。御嶽山は東に大きく迫る。
山頂へは原生林のままか、ヤブを掻き分けていったが、樹木に覆われて展望はなし。標識もなし。会の名前を書いて、なるべく高い位置の枝に赤布を付けた。
下山は快適に下って、鞍部の赤布に着いた。唐松の間伐の木や笹の上の雪に苦労して沢筋を下っていくと、林道らしきところにでて、これを左手にとって下った。県道に降り立った所は、追分より少し濁河よりのカーブであった。
帰路、県道を車を走らせていくと、丁度西に傾いた日差しに御岳山が白く輝いていた。
下山して丁度12時の時報が鳴り、直ぐに雨が降り出した。
(記:藪山)