常願寺川水系真川支流 岩井谷


メンバー : CLゆうこりん、こっしー、まぁちゃん

コースタイム 
1日目:折立7:40→岩井谷橋8:45→鳶谷出合→11:45→1560m二俣13:55→ビバーク地16:35
2日目:ビバーク地5:50→2100m二俣14:00→薬師峠15:50→太郎平小屋16:20
3日目:太郎平小屋6:45→折立9:55

折立の駐車場は、安定の混雑ぶり。この時点では夏空で気持ちよく晴れていたが、日本海側に湧く雲の勢いが少々気になっていた。岩井谷橋から浅い踏み跡を頼りに入渓し、最初に堰堤が4つ続く。3つは左岸から、最後は右岸から越える。

入渓から永遠と大岩のゴーロ歩きだ。斜度が緩く、標高差100m上がるのに1時間以上もかかる。たまに沢に浸かるが、せいぜい股下くらいか。正直まったくおもしろくない区間である。じきに岩の登攀が始まり、ワクワクし始める。ボルダ―的なムーブを駆使して頑張るが、ザックの重さや大きさに苦労した。時には荷を下ろして空身で登っておき引き上げることもあったが、ゴーロより退屈はない。

そして、気になっていたのは魚影だ。予定よりかなり遅れていたので、本当に短い時間だったが釣りに興じることもできた。源流釣り初挑戦だったこっしーが釣ってくれたことは、とても嬉しかった!時間があればもっと釣って、イワナ料理を堪能できる♪というのは、取らぬタヌキの・・なのかな。

予報より速い時間から雨が降り出した。まだかなりの行程を残していたが、時間もおしているし気持ち的には先を急ぎたいところだが、ここは安全第一に。ビバーク適地を見つけタープを張る頃には結構な雨が降っており、遡行を切り上げたことに一同安堵した。

濡れた薪では焚火も出来ず寒い夜だったが、雨は夜更け前には止んでくれた。そのため朝は増水もしておらず、無事遡行を再開できた。早い時間の出発で沢水は非常に冷たく、出来るだけ沢に入らないよう登っていく。ほどなく大核心であるゴルジュ付近に到着だ。この辺りは特にルートファインディングが悩ましかったが、ゆうこりんの適格な判断が冴えていて、後続の私に恐怖心はなかった。そのため、大岩や滝を乗り越えていくことがとにかく面白い。標高2050mの大滝を、めちゃくちゃな薮を漕いで左岸から高巻くところは今回の行程のハイライトであり、当然ながら一番楽しかった。

昨日同様、あまり標高は稼げず苦しい時間が続くも、2100m二俣を過ぎるころには源頭部だ。なお、この沢は下流はヌメリなしだが、標高1500mくらいから少しずつヌメリがでてきて上流に行くほどヌメヌメになる。最後のチカラを振り絞り、かなり細くなった沢を上り詰めていく。右手に現れた取水用の塩ビパイプに沿って歩けば、そこはカラフルなテントがぎっしり張られた薬師峠だ。

ちょっと想像してみた。この華やかな薬師峠で、濡れネズミの私達3人だけが頭からシュラフカバーにすっぽりと収まってタープ下に並んで寝る姿を!いやいや恥ずかしいでしょ、絶対にやりたくない。今宵は太郎平小屋に泊まって、ひとにまみれながら食事をし、温かな布団に包まって眠りたいのだ。

翌朝、太郎平小屋では競技中のTJARの選手とも会えた。とんでもない山スキルを持つ猛者は、見た感じも爽やかでかっこいい。キラキラ輝く彼らにパワーをもらったあとは、小屋恒例のラジオ体操を疲労感をおぼえるほど真剣に行い、いつものあの太郎坂を下り無事行程を終えることが出来た。

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