■山行情報
日程: 2026/8/8 ~ 2026/8/22
メンバー: CLポリタン野郎
天候&行程: 各日の感想に記載
概念図:
■概要
本山行は筆者が3年前から実施しているお盆休みの長期縦走の一つとなっている。
昨年は天気がかなり悪くて3泊4日(うち1日停滞)で撤退してしまい、かなり反省点や後悔があったため、今回は張り切って14泊15日(+予備日1日)で計画を立てた。
コースの概要としては、蓮華温泉から朝日岳に入り、そこから後立山と裏銀座の稜線を通って槍ヶ岳まで行き、さらに大キレットとジャンダルムを通って西穂高岳まで行くコースとなっている。
なお、山行中に何度か親不知スタートかと聞かれた。
しかし、親不知は昨年9月に単体で行っており、とても暑くて大変だったため、今回は省略している。
筆者も一応社会人のため、この長期縦走のための休みを取るのが大変だった。
半年くらい前からお盆に2週間休みを取りたい旨伝え、かつ休む分の残業することを条件に何とか有給取得の許可をもぎ取った。
コースからわかる通り、今回の山行は難所が以下の6箇所ある。
- 不帰キレット
- 八峰キレット
- 蓮華岳↔七倉岳
- 船窪小屋↔烏帽子岳
- 大キレット
- ジャンダルム
それに対して、予備日が1日しかないため、最後まで行くことはよほど運(天気)が良くないと不可能と考えてながら計画している。
そのため、山行前半では槍ヶ岳まで行くことを目標で考えていた。
■日記
〇8/7(0日目)
仕事をテレワークにしてもらい、退勤後即出発。
この日は特急しなので長野駅、新幹線で糸魚川駅まで行き、ステ寝する予定だった。
しかし、中津川の大雨で中央線がストップ。
結果、特急しなのが3時間遅れとなり、長野駅についたのが0時。
仕方がないので、長野駅でステ寝することに。
てっきり甲府駅や松本駅みたいに登山者がたくさん寝ているかなと思っていたが、県庁所在地ということもあり、全然そんなことなかった。
〇8/8(1日目)
前日に糸魚川駅に行けていないため、始発新幹線で糸魚川駅に行ったが、始発のバスは時間通り行ってしまっていた。
次発が9時位のため、かなり時間があった。
そのため、海近くの展望台と塩の道の起点を見に行った。
また、この日糸魚川駅近くの商店街でおまんた祭りが開催されるとのことで、山車が駅北側に配置されていた。
9時位になると他の登山者も集まってきた。
糸魚川駅に併設されている、糸魚川ジオステーションで時間つぶし。
11時頃に蓮華温泉に到着。
流石にこの時間から朝日小屋まで行くと遅い時間になるため、蓮華温泉のキャンプ場でテント泊。
テン場代が1000円ととても安かった。
同じくテン場で芝浦工業大学が15人位で来ていた。
彼らは白馬大池山荘経由で白馬岳を通って、白馬鑓温泉に行くとのこと。
メンバーの1人が靴を忘れてモンベルに買いに行っており、もう1人が電車の乗り遅れで遅れて合流するらしい。
大学生らしいなと思った。
14時位から夕飯作り。
メニューはカレー+ツナ缶+コーンスープ。
出来るだけ重いものを消化するために、カレールー&ツナ缶を使用した。
同じく芝浦工業も飯を作っていたが、米1人2合という話をしていた。
大学生ということもあり、すごい量を食べるなと思った。
16時には歯磨きも終わり寝られるように準備が完了した。
翌日はコースタイムが7時間ほどなので1時起き3時発を考えて18時には就寝。
〇8/9(2日目)
行程: 3:00 蓮華温泉->10:25 朝日岳->11:25 朝日小屋
1時起き、3時発、荷物30kg、霧のち曇り
朝飯はご飯+梅干し+コンソメスープ。
以降の朝飯は全て同じ。
前日に翌日分の米を予め炊いておき、梅干しと一緒にタッパーに詰めるというのをこの縦走から導入した。
冷えてあまり美味しくないが、梅干しがあるため食べられる&朝に米を炊く時間を短縮できるため、かなり有用なテクニックだった。
今山行はこのテクニックを導入していなかったら達成ができないのではないかと思うくらい、朝の時間がスムーズに進んだ。
登山開始直後は滑る木道がかなり難敵だった。
また、兵馬の平あたりは昨日の夕立で木道が浸水していた。
さらに、初日で荷物が重いため、バランス取るのも含めて、大変だった。
今回は肩痛対策として、デルエフの反重力肩パッド3.1を購入して持ってきた。
初日でパッド部分の空気が入っている部分が潰れていたので、全体を通して意味があったかはかなり微妙だった。
最初の橋まで来たらその後はひたすら登りとなったが、肩が痛い以外は特に問題なく歩けた。
シモツケソウ(個人的には一番好き)がたくさん咲いていた。
朝日小屋到着が11時15分とコースタイム(7H) + 休憩時間(1H)位のペースとなった。
朝日小屋のテン場料金3000円…高い…
朝日小屋で名大ワンゲルがいた。
特に話しかけてはいないが、栂海新道に行くらしい。
13時位まで太陽が出ていたので、前日の夕立や結露で濡れたテントを乾かした。
朝日小屋のトイレはトレペが設置されていないのに、持参のトレペを置く場所がなくて、大便がかなり大変だった。
小屋には無料のWifiが新しく設置されていた。
天気を確認したところ、翌日は大分天気が良さそうだった。
夕飯は前日より早く、13時過ぎから米炊きした。
米炊きは問題なかったが、コッヘルの底に焦げがついてしまった。
山行前半に焦がすのは大変マズイがどうしようもないので、出来るだけこそぎできれいにした。
この日の歩くスピードと翌日の工程が長い(コースタイム11時間)ことを考慮して、出発時間を予定より2時間早めるように準備した。
15時30分には就寝準備を完了させて、そのまま寝ようとしたが、テントの中が暑い。(外は丁度いい気温)
結局18時くらいに寝たと思う。
〇8/10(3日目)
行程: 1:00 朝日小屋->5:50 雪倉岳->9:20 白馬岳->11:35 杓子岳->12:50 白馬鑓ヶ岳->13:50 天狗山荘
23時起き、1時発、28kg、晴れ
この時間の起床 & 出発は初めて。
満天の星空、三日月だった。
朝日小屋から最初は朝日岳をトラバースするルートを通った。
ただ、この道の木道がツルツルで3回位滑って転んだ。
標高も低いため、樹林帯になっており、歩いていてかなり苦痛だった。
メモ帳より: 「なぜ北アルプスに来て樹林帯を歩かないと行けないんだ」
雪倉岳手前から森林限界を超えて稜線に入った。
今山行の最初の稜線ということもあり、テンションが上がった。
特に、雪倉岳山頂からは白馬岳までの稜線と、朝日岳への稜線、三国境からの稜線がはっきり見えて最高の景色だった。
メモ帳より: 「北アルプスサイコー」
白馬岳9時30分到着。
この時点で肩がギリギリの状態だった。
白馬鑓ヶ岳までの稜線はとてもきれいに見えた。
また、白馬杓子岳のまな板を立て掛けた様な山容も面白かった。
でもまだまだ先が長そう…
白馬岳から杓子岳、鑓ヶ岳までが長く、特に杓子岳の登りはガレ場の急斜面でキツかった。
さらに、膝の痛みも出てきた辛かった。
杓子岳山頂に東大がいた。
この日が最初の太陽が照る日だったため、日焼け止めを塗ったが、手と首にちゃんと塗っていなかった。
そのため、テン場につく頃には手が赤くなっており、首も日焼けしている感じがあった。
天狗山荘には14時前に到着。
この日もコースタイム+休憩時間位の時間がかかっている。
肩がきついため、湿布を貼った。
天狗山荘は電波あり。
テン場からは戸隠連峰がよく見えた。
夕飯は最後のカレー。
荷物が重くてキツかったため、軽量化のためツナ缶を2個消費。
翌日の午後から天気が崩れそうな予報になっていたため、午前中に五竜山荘まで行きたい。
そのため、翌日の出発時間を3時に想定して準備した。
〇8/11(4日目)
行程: 2:15 天狗山荘->5:15 不帰ノ嶮->6:35 唐松岳->10:00 五竜山荘
0時45分起き、2時15分発、晴れ、計量器の電池ギレのため荷物重さ不明
出発までの準備が早く終わったため、予定より早い時間に出発した。
山行前半で荷物が重いため、ザレ場の下りがバランス取り辛くてかなり神経を使った。
そのため、天狗の大下りがめちゃくちゃキツかった。
ただし、それ以降の不帰キレットは基本的に登りのため楽勝だった。
唐松岳からは、白馬鑓ヶ岳(白馬岳は鑓ヶ岳に隠れていた)とそこから続く不帰キレットの稜線がよく見えた。
また、剱岳、立山、五竜岳もよく見えた。
唐松岳と山荘は台風前ということもあり、沢山の登山者がいた。
五竜山荘まで道で2度目の名大ワンゲル(別パーティ)にあった。
唐松岳からは意外と岩場&鎖場だったが、そこまで難しくなかった。
五竜山荘に10時前に到着。
ほぼコースタイムで通過している。
思ったより岩場鎖場の通過スピードが早いようだった。(唐松岳までに後続に追いつかれていない)
台風のため、翌日は五竜山荘に滞在することにした。
今回は台風15号(995hPa)とかなり弱めの台風のため、テントでも問題ないだろうと判断した。
※天気予報で翌日の午後からは天気が良さそうだったが、次のテン場の冷池山荘までが長いため
※同時期に沖縄付近にあった台風13号は940hPaのため、そちらが来たら小屋泊にしたかもしれない
五竜山荘のテント場はコルの片面(西面)にある。
そのため、風の向き(沢から風が上がってくる)を想定して稜線に対して垂直向きにテントを立てた。
さらに、6mm10mロープをテン場の鉄骨(?)に結びつけて張り綱が外れてもテントが飛ばないようにバックアップを作った。
唐松山荘、五竜山荘は電波あり。
五竜山荘で2L800円の水を購入。
要煮沸だが、浄水器があるため問題なし。
五竜山荘の人にボタン電池(計量器用)があるか確認したら、業務品を売ってくれた。
言い値でいいと言ってもらったので、500円で購入。
五竜山荘で充電が無料だったため、携帯とモバイルバッテリーを充電した。
暇すぎて14時30分から米炊き。
↑米の焦げがずっと残っている…
ウェットティッシュを今回は28枚しか持ってきていないため、1日2枚程度しか使えない。
3倍位持っていれば良かったと後悔。
また、爪切りも持ってきていないのが痛い。
夕飯はドライカレーの元をかけたご飯+コンソメスープ(あおさ&きざみあげ in)
→コンソメの味が消えてあおさのスープになった。
台風が来るのに、ツェルトの人がいた。
しかもツェルトの向きが風を諸に受ける向きだった。
絶対に台風が来たら倒れるだろうと思っていた。
〇8/12(5日目)
行程: 停滞
起床時間不明、五竜山荘で停滞。
風向きが東風でテン場がコルの西面だったため、台風とは思えない程風が穏やか。
そのため、ツェルトが耐えていた。
なお、コルの上に立つと風速10-15m/sぐらいで風が吹いていた。
やること無いため、ずっと読書で三体2上が読み終わった。
ガス残量を念の為確認したが、予想より使っていなくて、2倍のペースで使っても問題なさそうな残量だった。
水3L1200円購入
〇8/13(6日目)
行程: 2:00 五竜山荘->3:30 五竜岳->7:00 八峰キレット小屋->9:20 鹿島槍ヶ岳->11:00 冷池山荘->12:10 爺ヶ岳->13:00 種池山荘
0時起き、2時発、26kg、霧のち晴れのち曇り
何故か、昨日台風に耐えたツェルトが倒れていた。
五竜岳の登りは風が強くてかなり大変だった。
流れ星が1分あたり1回くらいの割合で沢山流れていた。
五龍岳山頂が3時位なので、眺望は見えない。
山頂で自分より30分位遅れて来たお兄さんが追いついてきたので写真を撮ってもらった。
このお兄さんは白馬からきて、双六岳まで行って新穂高温泉に下山するらしい。
月曜(8/17)までに下山する必要があるとのこと。
五竜岳から北尾根の頭までの下りがかなりキツかった。
特に岩が濡れてツルツルなのと、ヘッデンの電池を交換し忘れて薄暗かったのが良くなかった。
それ以降は基本的に岩場が登りになったので、問題なかった。
キレット小屋はすごい場所に立っているなと思った。
鹿島槍ヶ岳まではずっと岩場だったが登りのため問題なし。
鹿島槍ヶ岳からの景色はサイコーだった。
唐松岳あたりまでの稜線と爺ヶ岳あたりの右カーブした稜線、針ノ木岳までの左カーブした稜線がよく見えた。
鹿島槍ヶ岳の下りでははぐれの雷鳥が鳴いていた。
また、東北大と立教大(全員ガッシャ)がいた。
↑立教大のガッシャは全員ボロボロだったため、代々受け継いでるガッシャだと思われる。また、今山行で初のガッシャ集団だった。
冷池山荘に11時前に着いたので、受付の人にテン場を種池山荘に変えられないか確認したらOKをもらった。
爺ヶ岳は特にコレと行った見どころなし。
種池山荘に13時頃到着。
水4L500円 ※1.5L無料 + 2.5L500円
メモ帳より: 「ひげがそりたい」
夕立が土砂降りになった。
排水が悪いためか、7割くらいが川になった。(3張り分くらいしか安全な場所がない)
また、テント場の土質が細かい砂(浜辺の砂みたいなやつ)のため、撤収時が大変だった。
最初は川になっている場所に張っていたが、雨が続けば浸水すると思ったので、急いで安全な場所にテントを引いて移動した。
また、森林限界以下のため、虫が多かった。
今山行で一番ひどいテント場だった。
〇8/14(7日目)
行程: 2:00 種池山荘->6:10 岩小屋沢岳->7:45 鳴沢岳->8:45 赤沢岳->10:35 スバリ岳->11:45 針ノ木岳->12:30 針ノ木小屋
2時起き、4時発、霧、25.5kg
針ノ木周回は前半部分が樹林帯+岩場といった感じだった。
特に森林限界が高くて、2600mでも木が生えている場所があった。
新越山荘あたりで剱岳方面のガスが晴れて剱岳がハッキリ見えた。
また、所々で黒部湖がよく見えた。
針ノ木岳手前のガレ場の登りで間違ったマークがあった。
針ノ木岳はガスで展望なし。
展望があまりなかったこともあり、針ノ木サーキットはあまり楽しくなかった。
12:30に針ノ木小屋に到着。
小屋にWifi & 電波あり。
水4L800円購入
この後追加で、水2L400円購入(船窪小屋の水購入制限対策)
テント場は空きがあったため、テント類を全て干した。
船窪小屋のテン場に予約が必要なことをここで知ったため、急いで予約。
夕飯はカニチャーハンの素+ゆかりを足して米にかけてみた。
↑コクのあるゆかりご飯になった。
口内炎のなりかけみたいなものができた…
〇8/15(8日目)
行程: 4:25 針ノ木小屋->5:30 蓮華岳->8:45 北葛岳->10:50 船窪小屋->11:20 船窪小屋テント場
2時起き、4時25分発、27.5kg、晴れのち曇り
船窪小屋の水購入制限対策で飲水に追加で2L多めに水を持ったため、荷物が重くなった。
蓮華岳からの景色が素晴らしかった。
特に、唐松岳までの稜線がハッキリ見えて、反対側は槍ヶ岳までの稜線も全部見えた。
また、劔岳、立山から薬師岳黒部五郎岳までの稜線もキレイに見えた。
蓮華岳山頂で休憩したが、北と南のどちらを見ながら行動食を食べるかに真剣に悩むほど景色が良かった。
蓮華岳からの下りは最初がガレ場で、コマクサが沢山生えていた。
また、下り始めるとガスって来た。
この後の岩場鎖場の下りがメチャメチャきつい。
岩場の岩の上に小さめの岩があるため、足場が不安定だった。
ハイマツの実を食べるカラスみたいな鳥が沢山いた。
烏帽子までの区間はこの鳥によって食べ散らかされたハイマツの実がたくさん落ちていた。
船窪小屋で水1.5L900円購入。
テン場に電波あり。
トイレが仮設トイレで糞尿を暫く回収していないようで、結構不快だった。
紙も便器の中に捨ててくださいという感じだった。
メモ帳より: 「赤牛岳どうしよう…」「シャワーが浴びたい」
焼豚チャーハンの元とゆかりを米にかけたがゆかりの方が勝っていた。
三体2下を100ページ位読んだ。
〇8/16(9日目)
行程: 1:45 船窪小屋テント場->2:40 船窪岳 ->6:40 不動岳->8:20 南沢岳->9:35 烏帽子岳->10:20 烏帽子小屋
0時15分起き、1時45分発、24kg、霧のち曇り
船窪岳の下りは、段差が大きかったり不安定な木製の梯子だったりで、メチャメチャきつい。
そのため、100m下るのに30分もかかった。
また、ずっと樹林帯で全く楽しくない。
虫も大量に湧いており、かつ体が臭いからかハエが追ってきてかなり不快だった。
メモ帳より: 「なんでこんな日に天気がいいのか…」
南沢岳の手前とそこから烏帽子岳へ登る分岐までが洗車場になっていた。
↑濡れたハイマツの枝が突き出しており、全身ずぶ濡れになり、靴も浸水した。
↑テン場で靴下とタオル、手ぬぐいを交換 & 靴に新聞を詰めて乾かした
烏帽子岳はガスで景色なし。
烏帽子小屋で水5L1000円購入。
デカイ蚊が大量にいる。
テン場近くの展望台に電波あり & 山小屋Wifiもあり。
烏帽子小屋は増改築を繰り返しているようで趣があった。
トイレはかなりキレイで、ここまでで一番キレイだった。
烏帽子小屋の水の購入制限は発生する時期が読めないらしく、いつなりやすいかも年によって変わるらしい。
テン場に早稲田大学
〇8/17(10日目)
行程: 2:15 烏帽子小屋->5:30 野口五郎岳->7:40 水晶小屋->8:20 水晶岳->10:10 赤牛岳->12:00 水晶岳->12:20 水晶小屋->14:50 雲ノ平小屋
0時起き、2時15分発、23.25kg、晴れのち曇り
烏帽子小屋から約1時間、砂の斜面に咲くコマクサの朝露にヘッデンライトが反射して、銀色に輝いていた。
↑「銀紙」と命名
直前の3日は北アルプスの稜線と思えないような道(樹林帯)ばっかりだったため、久しぶりの景色の良い稜線はサイコーだった。
野口五郎小屋の天水は購入制限が無いらしい。(枯れることは無いとのこと)
野口五郎岳から水晶岳と赤牛岳の稜線を見て、「あの稜線歩きたいな」と思った。
しかし、この段階でゴール(西穂)まで行ける目が出てきたため、大キレットジャンダルム用に予備日が欲しかった。
そのため、赤牛岳は省略することを考えていたが、どうしても歩きたくなったため、
この日の内に赤牛岳をピストンできそうな時間であれば一緒に行ってしまうことにした。
水晶小屋に7時40分に到着。
水晶岳+赤牛岳ピストンで約7時間かかる場合でも、15時には森林限界以下まで降りられそうなため、赤牛岳まで行くことに。
水晶小屋で水(ペットボトル)1L1000円購入、ザックデポ、ヤマテンで雷の心配が無いことを確認。
水晶小屋に横浜国立大学のガッシャの1人組がいた。
劔岳近辺で5泊(源次郎とかチンネとか)して薬師沢経由で水晶小屋まで来て、この先白馬まで行くらしい。
仲間はどうしたのと聞いたら、誰も付いて来てくれなかったと嘆いていた。
色々と共感してしまった。
水晶岳からは雲の平がよく見えた。
また、赤牛岳までの稜線の途中で高天原高原や薬師岳もよく見えた。
赤牛岳ピストンはかなり早く歩いた。
正直登山道が稜線から微妙にずれており、稜線を歩いている感覚はなかった。
そのため、そこまで楽しくなく、わざわざ行かなくても良かったなという感想。
雲ノ平山荘には15時前に到着。
小屋で一瞬だけ電波が入ったが、テント場では入らなかった。
烏帽子小屋にいた早稲田大が同じくこっちに来ていた。
赤牛岳行ったためか、足の小指のまめが悪化した。
〇8/18(11日目)
行程: 2:15 雲ノ平小屋->4:50 高天原山荘->5:15 高天原温泉->6:15 竜晶池->6:40 高天原山荘->8:50 雲ノ平小屋(10時発)->12:50 鷲羽岳->14:00 三俣山荘
1時起き、2時15分発、霧
朝起きたら獣臭さを感じた。(実家の犬と同じ匂いがした)
荷物デポで高天原温泉へ
高天原温泉までの行きは岩が濡れていたのと、森林限界以下のため蜘蛛の巣だらけで不快だった。
1分で4本以上の蜘蛛の巣が顔に引っかかったため、ストック2本を顔の前で構えながら歩いた。
高天原温泉は硫黄の強い温泉で、適温(39℃位)だった。
約10日振りのお風呂ということで、体と頭を全部洗った。
5時位なので恐らく一番風呂だったが、10日分の汗垢抜け毛を浮かべてしまった。
温泉の後は時間がゆったり流れている感じがした。
気分がいいので夢の平の竜晶池にも行った。
↑夢の平は特に感想なし
温泉からの帰りは楽だった。
行き(下り)より短い時間で雲の平に着いた。
天気が良かったのだが、日焼け止めをテントに置いてきてしまった。
9時頃キャンプ場へ帰着。
予備日を作るために三俣山荘まで行くことにした。
雲ノ平のキャンプ場10時発、21kg
最初の祖父岳の登りがメチャメチャきつい。
また、ワリモ分岐までの登りもきつい。
鷲羽岳はガスがかかっていたため、あまり展望はなかった。
山頂に九州大学がいた。
三俣山荘に14時頃到着。
電波あり。
山荘の鏡を見たとき、ヒゲとニキビができていた。
また、目が何故か充血していた。
↑恐らく何らかの栄養が足りていないのだと思われる。
三俣山荘はトイレが山荘内にあるため、テント泊もそちらを使う形になっている。
山荘のゲスト用のサンダルがあるのだが、私物のサンダルを山荘用サンダルと勘違いして持ってかれる珍事件が2回あった。
↑そのたびに自分のサンダルを履いている人を探して山荘のものと交換してもらった。
タンパク源の大豆のお肉と乾燥野菜の残りが少なくなってきた。
足の小指のマメが厄介なため、マメを潰した。
十徳ナイフで小さな穴を開けて体液を全て出し切り、防水の絆創膏を小さく切って、切り口に貼り付けた。
これがかなり効果を発揮して、以降この山行でマメを気にすることはなくなった。
〇8/19(12日目)
行程: 1:50 三俣山荘->3:00 三俣蓮華岳->4:00 双六岳->5:00 双六小屋->6:20 硫黄乗越->8:05 千丈乗越->9:10 槍ヶ岳山荘->9:20 槍ヶ岳->10:25 大喰岳->10:50 中岳->12:00 南岳小屋
0時起き、1時50分発、20.5kg、晴れ
両手両足タトゥーの栂池から来たというお兄さんと同じ位に出発。
お兄さんは三俣蓮華岳や双六岳をトラバースするとのこと。
槍ヶ岳山荘でテント予定とのことでまた会いましょうと言って別れた。
三俣蓮華、双六岳は特に感想なし。
双六小屋を5時発。
西鎌尾根は体力的に大変だったが、歩き自体は問題なく、コースタイムの0.8倍位で歩いた。
途中で成城大学にあった。
槍ヶ岳山荘に9時着。
曇りで展望なし。
山頂で鹿児島大学にあった。
槍ヶ岳山荘で再度栂池タトゥー兄さんに再会。
また、ヤマノススメのオタク3人組がいた。(キャラTシャツとかぬいぐるみをつけていた。)
槍ヶ岳山荘で水1L100円購入。
10時槍ヶ岳山荘出発。
南岳小屋に向かう道中で岡崎在住の定年退職おじさんが居た。
娘さんが山のグレードの制限をつけているらしく(孫の顔を見せないと脅しているらしい)、D以上のグレードを禁止されているらしい。
定年退職で時間があるらしく、長期縦走したいと言っていたので同志会に勧誘しておいた。
↑週2で42kg背負って200mアップ歩荷訓練しているらしい…スゴい…
南岳小屋で水3L300円購入。
電波弱いがあり。
〇8/20(13日目)
行程: 4:15 南岳小屋->5:25 長谷川ピーク->6:15 飛騨泣き->6:55 北穂高小屋->8:10 最低鞍部->9:00 涸沢岳->9:10 穂高岳山荘
2時起き、4時15分発、20kg、晴れ、水1L
午後からの天気が悪そうなので午前中の早い時間に穂高岳山荘まで行きたいと考えながら歩いた。
途中いい休憩場所がなかったので長谷川ピークから少し進んだところで休憩した。
この休憩場所の場所選びがミスっており、人が来たらアウトなのと、物を落としそうな場所だった。
荷物がかなり軽くなっているため、大キレットは簡単に突破した。
去年逆周りで暴風雨の中突破したときは飛騨泣きや長谷川ピークあたりが究極難易度となっていた。
その記憶があるためかなり身構えていたが、何も苦労せずあっさり突破してしまったのでかなり拍子抜けしてしまった。
なお、飛騨泣きは調子にのって鎖を使わずに登ったら、意外と難しかった。
北穂高小屋で水1L200円購入
北穂高小屋手前で九州大の別パーティーにあった。
↑この日、槍ヶ岳ですれ違う予定らしい。
北穂高岳から涸沢岳までも何事もなく簡単に突破した。
穂高岳山荘で現金忘れおじさんにあった。
もともと涸沢ヒュッテでテント泊予定だったが、テン場支払いが現金のみだったので、前日は横尾山荘に泊まったらしい。
ソールが硬めのルナサンダルというのがあるらしく、それをおすすめされた。
13時位から雨が降ってきた。
暇だったので、三体2下も読み切ってしまった。
天気予報では雨の予報のため、翌日は停滞することに。
翌々日は天気良さそうなため、予備食の米も使って米2.9合炊いた。
〇8/21(14日目)
行程: 停滞
5時起き、停滞、曇りのち雨
本を2冊とも読み終わってしまったのでやることがない。
スマホで本でも読もうかと考えて穂高岳山荘の充電を利用した。
小屋の中で朝飯を作った。食材が少ないので米とコンソメスープ(具なし)のみ
昨日の現金無しおじさん、横浜の動物園の園長とのこと。
暇だったから動物園の事情とか色々聞いてしまった。結構面白かった。
午後からは関西から来たというお姉さん2人組とお喋りした。
同じく大キレットを通ってきたらしい。
長谷川ピークの「Hピーク」のマーカーが見つからなかったと嘆いていた。
翌日に備えて14時30分頃から夕飯作り。
予備食はもう要らないので、残りの米2.5合を炊いた。
〇8/22(15日目 最終日)
行程: 3:55 奥穂高山荘->4:30 奥穂高岳(5時まで待機)->5:40 ジャンダルム->8:35 西穂高岳->9:20 西穂高岳独標->10:15 西穂山荘->11:35 西穂高口駅->12:50 新穂高温泉駅
1時起き、3時55分発、霧、19.5kg
出発条件を次に設定: (4時 or 3-4時で霧が晴れる) and 雨が降っていない
3時30分には出発準備が完了していた。
奥穂高岳に4時30分に到着。
霧も出ていて、かつ岩が濡れていた。
そのため、ヘッデン行動は危ないと判断し、日の出(5時)まで待機。
同じく日の出まで奥穂高岳で待機している3人組が居た。
↑1人は宮城在住、他2人は関東在住とのこと。
5時に奥穂高岳出発。
多分自分の方が早い気がしたので3人組より先に行かせてもらった。
馬の背は岩が湿っていて滑り易かったので慎重に行動した。
ただ、岩場自体は難しく無く、ルートファインディングも容易なため、特に苦労すること無く突破した。
ジャンダルムは天使が撤去されていた。
聞いたところによると、私物は山から撤去する方針らしい。
下手に外国人とかが国旗とか立て始めても嫌なのでその方針でいいと思う。
ジャンダルムからの下り中にヘリが間ノ岳あたりを飛んでいた。
西穂から登ってきた人に聞いたところ、前日に間ノ岳で滑落してその場でビバークした人が居て、その人が救助されていったとのこと。
ビバークしている間、山岳救助隊の人がビバークの人を一晩中見守っていたらしいと聞いて驚いた。
ジャンダルムは全体的に特に難所も無く、スムーズに進んだ。(コースタイムの0.7倍くらい)
西穂山荘で下山連絡 & 西穂ラーメン(醤油)
ここまで山小屋での食料の補給や買食いを禁止していたが、ほとんど下山に近いということもあり、ラーメンを我慢できなかった。
登山系Youtuberのゆりりこさんがおり、西穂山荘の写真を撮ってもらった。(10人位のメンバーが居た)
昼前(10時)からお酒を飲んでいて楽しそうだった。
翌日にジャンダルムに行くと言っていた。
〇下山後
ロープウェイ西穂高口でお土産を購入後、ロープウェイで新穂高温泉に下山。
途中、しらかば駅の屋台の飛騨牛の串焼きを1本購入した。久しぶりに本物のお肉は美味しかった。
いつもの温泉(中崎山荘)で温泉 & 高山ラーメンを食べた。
温泉では、体と頭を3回ずつ洗った。
洗顔は1回だった気がする。
新穂高ロープウェイのバス停にザックを置いてロープウェイ駅の食堂へ。
コロッケとおやきを食べたあと、食べ足りなかったのでザル冷やし中華を追加。
バスで高山駅へ。
割とすぐに名古屋駅行きの濃飛バスが出発。
ひるがの高原SAでの休憩でシュークリームを購入
名古屋に19時30分頃到着、20時頃家に帰宅。
夕飯に松の屋でチキン南蛮定食(ご飯特盛)完食後、足りなかったのでローソンでちゃんぽん麺とからあげくん購入して食べた。
食べ過ぎでちょっとお腹が痛くなった。
■まとめ
〇計画 & 山行中の判断について
山行の前半(烏帽子小屋まで)では双六小屋まで行ければ良いと考えて行動した。(双六小屋以降は言ったことがあるため)
そこまで行くだけであれば、最大5日間停滞することが可能と考えて、むしろ怪我や疲労がたまらないようにゆっくり歩いたり、時間に余裕を持って行動していた。
特に無茶は絶対しないことと、遅くとも14時までにはテン場に到着することを徹底していた。
烏帽子小屋からはゴールに行ける可能性が出てきた。
そこで、最後まで行くために予備日を作る必要が出てきた。
上記に対応するために、①赤牛岳ピストンの日程の圧縮と②雲の平から南岳までの日程の圧縮を行った。
今回全部完遂できたのは、天気がめちゃくちゃ良かったことと、上記判断がピッタリハマったことが大きかった。
〇装備
今山行では、軽量化のため、行動食を5000kcal(1.2kg)減らした。
しかし、山行中に行動食が少なくなり、一部摂取を控え目にするという対応を行った。
結論としては足りていなかったため、上記軽量化は判断ミスだった。
また、ポカリスウェットをカロリー源としていたが、ポカリの摂取にも限界があるため、頼りすぎたのも良くなかった。
同様に朝夕飯について乾燥野菜と大豆ミートの量が足りていなかった。
大豆ミートは6袋→9袋くらい、乾燥野菜は4袋→6袋くらい持っていくべきだった。
別の軽量化として、3シーズン用のシュラフをやめて、OMMの薄いシュラフ+ダウンパンツ+象足という構成にした。(約1kg軽量化)
こちらについては、全く北アルプスの夜の寒さに対応できていなかったが、以下の理由であまり問題にならなかった。
・0-2時までには起床していたため、夜の放射冷却で寒くなる前に行動して寒さを感じていない。
これについては想定していた結果ではないが、今後の装備の選定では1つの考え方として持っておいても良いと考える。
以下の装備についても問題があった。
- ウェットティッシュの不足
- 爪切りの未所持
反対に、以下装備については、今山行で初めて持ってきたが大分役にたったため、必要に応じて今後も持参したい。
- 超吸水スポンジ: テントを拭いたり、テント内でこぼした水を拭いたり
- シリカゲル: スマホや地形図を入れるジップロック内
- ストックキャップ替え2個: 両方使用した
- 90L特厚(0.1mm)ビニール袋3枚: 1度も破れなかった。
新聞紙については、朝刊3日分ほど持っていったが、雨が夕立以外ほとんど降っていないこともあり、最後まで余った。
また、テント場に付いてから使った分を干して再利用するようにしたため、使用量が最小限に抑えられた。
テント場に早めに到着する利点を十分に利用できていた。
〇体力 & 技術
体力面の訓練は中級夏合宿の訓練 & 本番と藤原岳での歩荷訓練で十分備わっていたと結論する。
技術面について、荷物が重いときの岩場の下りについてはどうしても訓練し辛いので訓練不足感はあったが、十分許容範囲内だったと結論する。
岩場の登りについては、荷物が重くても全く問題がなかった。
〇総括
山行全体を通して無茶することもなく、安全に気を配って行動できていたのは良い点だった。
装備周りについてはかなり不足が目立ったため、今後の参考にしたい。
怪我や忘れ物、落とし物といった重大なトラブルが発生することもなかったのは良かった。
初めての2週間の長期ということで、ある意味手探り状態だったが、結果としては1週間の山行の延長と考えて問題なさそうだということがわかった。
ただし、今回は高天原温泉があったため後半も清潔状態は問題なかったが、無ければモチベの低下がより顕著になった可能性がある。
※烏帽子小屋前後では汗のベタつきがかなり気になった。
清潔状態を保つための試行錯誤が必要と考える。
■ ランキング
今山行を通してのいろんなランキング
〇 ベスト山頂
- 蓮華岳
- 鹿島槍ヶ岳
- 野口五郎岳
〇 ベスト登山道
- 烏帽子小屋から野口五郎岳(来た道、行く道、全部見える)
- 雪倉岳登り(最初の森林限界超えの稜線)
〇 ワースト登山道
- 南沢岳手前から烏帽子岳まで(洗車場)
- 高天原温泉下り(蜘蛛の巣)
- 朝日岳トラバース(滑る木道)
- 赤牛岳ピストン(つまらない)
- 針ノ木サーキット(ガス + 樹林帯 + 間違いマーク)
〇 危険に感じた登山道
- 蓮華岳下り(ここだけ難易度が飛び抜けて高い)
- 五竜岳下り(岩滑る)
- 天狗の大下り(最初の難所)
※船窪岳下りが2位に入るが30分と短いのでランキング外
※大キレット/ジャンダルムは荷物が軽くて難しくなかったのでランキング外
〇 辛かった登山道
- 杓子岳(クソガレ場)
- 祖父岳(トラバースの登山道を作って欲しい)
〇 ベストテント場
- 五竜山荘(ボタン電池購入+充電無料+台風の風向き)
- 烏帽子小屋(トイレが一番キレイ)
〇 ワーストテン場
- 種池山荘(砂浜、川)
■ 装備画像
