宝剣岳・三ノ沢岳
山行日:2014年5月11日
目的:今年最後の残雪登山を堪能する
メンバー:CLぐっさん、SLもっちゃん、まきちゃん、タッチー、記録タッキー
昨日のロープワーク講習会に引き続き、朝からとてもいい天気だ。今日はとても暑くなりそう。日焼け止めを塗っているが、役に立つのかと思うほど日差しがきつい。
ロープウェイを降りて千畳敷に立つと雪からの反射で一層眩しい。
早速アイゼンを付けて極楽平に向かい、SL福田を先頭にまきちゃん、タッキー、タッチー、もっちゃん、CLKEIの順に一列になって登っていく。トレースはあるが、いきなりの急登と暑さでなかなか進まないように感じた。かなり時間がかかったように感じたが、極楽平まで約25分とはかなりいい調子だ。
極楽平で周りを見回すと、北・中央・南アルプスの眺めが素晴らしい。目指す三ノ沢岳もすぐ目の前にあって30分もあれば着きそうな感じに見えた。
極楽平からはカールをややトラバースする感じで稜線に向かって降りて行くが、隊列は解除してみんな好きなルート、好きな速度で降りていく。
暫く気持よく降りて行くと徐々に稜線が狭まり、いよいよ緊張の連続となるナイフリッジに入っていく。
稜線の南側は下のほうは緩やかになっていて滑落しても止まることが出来るが、北側は下に行くほど急斜シューGになって見えないので、もし滑落する場合は南側にと思いながら最初の隊列に戻して進んで行った。
10:40にやっと三ノ沢岳に登頂。まだまだピーカンの天気は続き、360度の最高の展望。
30分ほど休んだ後、宝剣岳に向かう。
山頂から暫く行くと広い斜シューGがあり、みんなで順番にシリセードをして楽しんだ。
はしゃぐのもここまでで、この後は雪が気温の上昇で緩んだナイフリッジを行きよりも更に緊張強いられる。ここでアクシデントが発生。タッキーが南側に滑落。ピッケルのピックを雪に突き刺すが雪が緩んでいて止まらない。滑落停止では足を上げてアイゼンでブレーキをかけないようにと言われていたが、スピードがゆっくりなので大丈夫と思って足をおろして止めた。
稜線の南側を歩こうと大きく足をおろしたのと、体を斜めにして足を出したため斜シューGとの角度が浅くなって足元の雪が崩れたのが滑落の原因と思われる。また、ピックにもっと体重をかけるようにすれば止まったかもしれない。以後気をつけます。
極楽平–宝剣岳間の稜線に戻ったのが13:10頃なので、時間があれば駒ケ岳にも登る予定であったがこの時間では無理そう。しかも宝剣岳に思っていたよりたっぷりと雪が付いていてかなり時間がかかりそう。
宝剣岳は去年の夏に反対側から登ったことはあるが、冬は初めて。極楽平側からは何度も偽ピークの連続で途中の下りで雪がたっぷりついていてそのまま降りるのは危険と判断してロープを出した。8mm×20m1本と6mm×10m2本をつなぎ、まずはタッキーが何も付けずに懸垂下降で降りる。最後の2m位で岩が露出していて危険なので次の人からは半マストで降りて行った。やっと山頂についたのが15:00。一番高い岩の上までは雪が崩れるのが危険なので残念ながら中止して下山開始。この後もトラバースでフィックスロープを張って降りて行った。
岩場をやっと降りた時間が16:00で、ロープウェイ最終時間まで約1時間となってしまった。最後の下りでは後半をシリセードで楽しみながら降りて行った。人が滑った後だとかなりスピードが出て楽しめます。
ロープウェイ乗り場に着いたのが16:30で最終時刻に間に合い、無事帰ることが出来ました。
反省会
タッキー:三ノ沢岳からの戻りのナイフリッジで滑落してしまった。足の出し方に問題があったと思われる。
福ちゃん:ナイフリッジが楽しくてルンルンだった。宝剣岳は去年に比べて雪がかなり多かった。ザイルを出発前に出してしまい、持ってこなかった。
もっちゃん:ザイルを持ってこなかった。シュリンゲを忘れそうになった。日焼け止めを2度付けたのに更に日焼けしてしまった。
タッチー:昨日練習した懸垂下降が今日実践で使えたのが良かった。細引きは要らないと思って持ってこなかった。
KEI:時間が足りなくて木曽駒に行けなかったが、こういう時間が足りない時に事故が起こりやすいので注意が必要。装備は今日のようにみんなが出し合ってつなげればできるといういい勉強になった。
タイム
6:30キャンプ場発
7:15菅の台バス停 始発
8:00しらび台ロープウェイ 始発
8:30千畳敷発
8:55極楽平 10分休憩
9:35 2,676mピーク
10:40三ノ沢岳山頂 2,846m 30分休憩
13:10 極楽平–宝剣岳間の稜線
15:00宝剣岳 2,931m
17:00千畳敷ロープウェイ発 (最終17:00発)
18:00ロープウェイ、バスにてしらび台着