塩見岳(3,052m) 塩川ルート 南アルプス
自主山行
2015年12月29日~31日
メンバー
CLソンベ、SLyouichi
コースタイム
28日
名古屋発21:00-大鹿村塩の里23:50
29日
塩の里6:00-樺沢ゲート6:25-尾根取付手点8:30-豊口山分岐11:50-三伏峠小屋12:45-本谷山14:40
30日
本谷山6:20-塩見小屋8:10-塩見岳東峰9:35-本谷山12:20-三伏峠小屋14:55
31日
三伏峠小屋6:55-尾根取付点8:30-樺沢ゲート10:10
昨年冬の塩見岳は、初日三伏峠小屋泊・2日目塩見小屋までで敗退。
そのリベンジのため今年も臨んだが、メンバーは健脚のリーダーソンベとロートルyouichiの二人だけとなった。
29日
今年は暖冬のため樺沢ゲートまでは雪も凍結もなく車は順調に入れた。
今シーズン初の本格的な冬山、ザックがずしりと肩に食い込む。途中の渡渉点では先行パーティーが大きなビニール袋を足に履き渡渉していたが我々はどうにか渡り切る。下山時に少し上流に木を渡した安全な渡渉点があった。
尾根取付点からは急な登りとなるここでアイゼンを履き、立休憩のみで順調に登っていると後ろからソンベさんの大きな叫び声、驚いて見ると五月に紛失したス コップが木の枝にかけてあるとのこと、半年以上もそこにあったのだから下山時に回収して行こうと話し先を進む。コース中の積雪は50cm弱で昨年同時期に 入山し同じように敗退したパーティーなど多くの入山者がいてトレースもあり、本谷山の幕営地には計画よりも一時間半ほど早く着いた。本谷山の小さな山頂に テントを張りアーベントロートに染まる塩見岳を眺め、早く夜が訪れる伊那谷にともる灯り眺めながらのんびりと一夜を過ごした。
30日
我々のテントの前をアイゼンの音をきしませながら塩見岳に向かうパーティーに遅れまいと準備を急ぎ出発。
本谷山からは暫く下降・トラバースが続く塩見小屋の手前の登りに入りスピードががくっと落ちる、前日本谷山まで頑張り好天に恵まれたというのに今回も敗退かと不安がよぎるが、小屋の先でザックをデポしソンベさんに励まされ一歩一歩、歩を進め頂にたどり着く。
ここから続く南アルプス山並み、そして中央アルプス・八ヶ岳・北アルプス・富士山など360度の素晴らしい景色を眺める。
三伏峠から塩見岳の稜線はかなりのアップダウンがあり、下山も疲れた身体にはきついコースで本谷山でテントを撤収してから三伏峠小屋までの短い道のりが長く感じられた。
冬季小屋の中にテントを張り、少しのアルコールと軽い食事を口にし後は爆睡。
31日
遅めの出発、先のスコップを回収しようとその場所に来てみると、半年以上もそこにあった物が僅か2日で誰かに持って行かれていた残念!
下りは快調で3時間少々で樺沢ゲートに到着。
仲間に励まされ、天気に恵まれ冬季の塩見岳登頂ができた後、温泉につかり、食事をしながら眺める南アルプスの山並みは、苦しかったことも忘れ満足感に満ち2015年を締めくくる思い出の山行となった。