恩賀・高岩(959m)
2016年4月10日(日)
自主山行
メンバー
CLのりさん、SL陽一さん、隊長、ゆうこちゃん、よこちゃん、かわちゃん、さいともさん、ターコ、おさちゃん、まーちゃん
コースタイム
登山口8:35 → コル9:05 → 雄岳9:23/11:00 → コル11:15 → 登山口12:00
前日の裏妙義山、丁須の頭の良い余韻を保ちつつ迎えた2日目は、碓氷軽井沢IC正面にそびえる岩山、その名も高岩。雌岳と雄岳からなる双耳峰である。
車を止めてしばらくは林道を進む。特に何の変哲もない林道だけど、熊が出没するらしい。その証拠に杉の幹には大きな爪痕を発見した。先の道中では、鹿のフンやクマゲラの餌場跡も見ることができた。このあたりが自然が豊かな山である証拠である。林道を過ぎると、今度は枯れ沢筋を登っていくが、この道がなかなかの曲者だった。とにかく岩がもろいうえ、落ち葉や砂礫で足場が悪い。落石にも要注意。ゆっくり慎重に登り詰めると鞍部に立つ。ここから右手に行くと雄岳。今回はクライミング(という以前に岩稜帯歩きさえ)初心者の多い山行であったため雄岳のみのチャレンジとなった。
雄岳のチムニーに到着。下から見上げると圧巻!大きく裂けた岩はずっと上まで続くようだが、頂上までは確認することは出来なかった。今回はベテランクライマー3名に先行してもらいトップロープで安全確保をしてもらった。そしていよいよ登攀だ。借り物や新品のハーネスと、ほぼ無傷のヘルメットで挑む初心者にとってこのチムニーは本当に恐怖だった。でも頑張るために来たのだ!
登り始めはまずまず。足の置き場も見つけやすく、案外上がれるものだなんて思って進むが、ふと下を見たら・・え~!なんでこんなところ登ってるの?と、妙に冷静になってしまう。怯えて不安がピークになったころにテラスがある。ここにはゆうこちゃんが待機していてくれて感激!すごく安心できた。温かい励ましに心を奮い立たせ次に進む。このあたりも案外登れたのでどんどん先に進み、ちょっと一息ついたら一気に登り切る。最後のところは若干足場に悩んだが、のりさんの確保を信頼してなんとか上り詰めた。
チムニーを登り切ったことで安心したのも束の間、ここも足場が悪すぎた。砂礫でよく滑るし、手でつかんだ岩も脆く崩れてしまう。それでもやっぱり山頂からの景色は最高!対面には雌岳がそびえたち、その背景には雄大な浅間山が見える絶景!ひとしきり風景を堪能したら,さいともさんに写真を撮ってもらい、懸垂下降となる。下り始めはちょっと怖かったけれど、地上に近づく安心感に導かれるようサラッと下山完了。ホッとした~♪
今回のようなチャレンジが出来るのは、同志会に所属しているからだと実感した。クライミングもさほど経験がないのに、普通ならとても楽しむことはできないタイプの山行だったから。裏妙義と高岩、どちらもとても新鮮な体験をさせてくれるところだった。いつかまた、もっと実力がついたら出掛けてみたいと思う。