御在所岳(1,212m) 3ルンゼ


御在所岳(1,212m) 3ルンゼ
12月定例山行
〈日程〉2019年12月14日(土)  〈天候〉快晴 
〈メンバー〉 CL:きょん、SL:棟梁、AS:コッシー(記)、りゅう、よっちゃん、うめちゃん、あや、岩やん、あられ、こーちゃん、ひさぽん、じゅじゅ、しのぶちゃん、アンちん、山ちゃん

〈コースタイム〉
8:00裏道登山口→8:30藤内小屋→9:00藤内壁出合い→11:25朝陽台広場(頂上)<45分休憩>→12:10裏道下山口→13:10藤内小屋→13:40裏道登山口

たっぷりの雪を楽しみに冬靴、アイゼン、ピッケルを準備して臨んだ3ルンゼ。去年に続く暖冬のせいで雪が少ないどころか、全くない・・・。12月中旬だというのに、秋晴れのような暖かい、風もない快晴の登山日和だった。
名古屋駅6時30分集合を中心に数台に分かれて出発、ちょっと集合時間が遅いから車が止められるか心配だったが、行ってみたら車が少なかった。ロープーウェイが保守点検により運休期間に入り、登山客がいつもよりめっきり少ない。8時に裏道登山口に全員が揃い、とりあえず藤内小屋まで歩く。藤内小屋で休憩しながら自己紹介をして、3パーティーに分かれて藤内壁出合いまで進む。

今回の定例山行には、冬合宿初級の訓練を兼ねた参加者が加わったことで総勢15名と多く、また半分近くが初めて3ルンゼを登るということで慎重に進むことにした。
藤内壁の出合いから藤内沢の方向に登り、前尾根下のテスト岩まで来ると、いよいよ3ルンゼが始まるぞ!という気持ちになる。

雪や氷があると、一壁に上がる斜めの岩を乗り越えるのに時間がかかる。氷で足が滑るし、ピッケルも岩に当たって刺さらないからだ。ただ、今回は雪も氷もないため、全員が難なく上がることができた。岩を上がると、右手に樹林帯が現れ、その中に踏み跡が見えてくる。少し右から入るイメージだ。そこから、枝を掴んだり、枝に乗っかりながら進むと、最初の関門となる3mほどの垂直の壁に到着する。手・足の置き場はいくつかあるため、岩に慣れている人なら問題ないが、慣れていないと少し怖い。もし滑って落ちると結構な重傷になるので、積雪がある場合には上からフィックスロープを張った方が無難な場所。今回は、積雪も無かったので、一人一人、手足の置き場を確認して慎重に登ってもらった。

垂直な壁を登り終えると、ルンゼを詰めていくことになる。ルンゼには水がちょろちょろと流れていたので、濡れたり、滑ったりしないように気をつけて進む。10~15分ほど歩き、行き止まりっぽいところまで登ると、左側に大きな壁を乗っ越す場所に出る。ここが第2のポイント。足を掛ける場所が狭く、壁を乗り上がるのに苦労するところがだが、最近は手の届く場所にハーケンが打ってあり登り易くなった。そこに黒いお助けロープまで残置してあった。ただ、万一切れでもしたら、かなり下まで転げ落ちてしまうので、ここは自分のシュリンゲを掛けてお助けロープにした。全員がシュリンゲを握りながら、難なくクリア。無事に上がると、5~6人が立てるテラスになっているので一息つくことができる。

この辺りから、右上に前尾根の櫓が見えていく。櫓を見ながら、左側の岩々を10mほど登り上がる。すると再び樹林帯が現れ、ここも右に巻くように踏み跡を見つけることができる。今回は夏道だったので、この樹林帯の中を登って行ったが、すぐ左側の細いルンゼ状を登ることもできる。特に積雪が多い場合、その細いルンゼ全体が雪に覆われるので、やや急登だがそこを登るのも楽しい。ピッケル・アイゼンを使って急登を上がって行く良い訓練にもなる。樹林帯、ルンゼのどちらを登っても上部で合流する。

さらに上部に続くルンゼを登って行くと、真ん中に白ペンキで○が付けられている大きな岩が目に入る。それを目印に進む。

その後も、岩が大きかったり、少し凍って滑りやすい箇所や、手を置きにくい場所もあったが、ゆっくりと各自で手足を確認して登る。ここは、どんどん登って行くしかないので、無心になって進むことができる。

ルンゼを詰めていくと、二股に分かれるポイントに出る。右と左にルンゼが分かれており、二股の分岐箇所の枝には赤いテープが2本垂らしてあった。
また、そこは上空を見上げると前尾根の櫓が大きく目の前に現れる場所であり、大きな櫓が見えるのも目印の一つになっている。
二股にぶつかったら、左側のルンゼに入っていく。右側のルンゼを詰めることもできるが、先に大きな岩があるため、ここは左側に入って行く方が無難。左側に入り、さらにルンゼを登って行くと、ところどころの枝に赤いテープが垂れているのが見える。

テープに誘導されるようにどんどん進んで行く。この辺りから、雪が岩に乗った状態となったが、岩が凍りつくほどではなかったため、滑らないように確認して進む。そのうち、平らに広がった場所まで登り上がると、そこがアイスクライミングの場所だ。

今年は残念ながら、立派な氷壁を見ることはできなかった。氷がほとんどついておらず、かすかにアイスクライミングの場所だなと分かる程度であった。
ここまで来て、やっと小休止。温かいお茶を飲む。

頂上まではあと少し。中道との合流地点までは15分ほどで到着する。行く先を見上げると、丸い大きい岩が目に入る。その岩を目指して進み、岩まで来たら左側を巻いて少し登り上がると終了地点に到着する。最後は、柵まで歩き、中道と合流する。

全員が無事に終了点に到着。握手を交わした後、朝陽台広場まで歩いた。朝陽台広場でお昼ご飯を食べる予定だったが、風が強かったので、スキー場まで降り、ロープーウェイの保守点検に合わせて閉鎖しているレストハウスの前で昼食を取った。
帰りは、裏道を降り、藤内小屋で少し休憩をして下山した。

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