薬師岳(2,926m)・雲ノ平


薬師岳(2,926m)・雲ノ平
2020年8月1~3日
自主山行

メンバー:CLしん、SL TOM、うめ、Taco、すぎ、あゆ、なお、ターコ(記)

コースタイム:
(1日目)6:55折立登山口→11:35太郎平小屋→11:55薬師峠キャンプ場→14:55薬師岳→16:25薬師峠キャンプ場
(2日目)6:05薬師沢キャンプ場→8:50薬師沢小屋→13:20雲ノ平キャンプ場→14:55祖父岳→16:00雲ノ平キャンプ場
(3日目)5:30雲ノ平キャンプ場→11:12太郎平小屋→14:35折立登山口

(1日目)
朝起きると長蛇の車列が出来ていた。有峰林道ゲート前の名物渋滞でこの林道が夜8:00から朝6:00まで通行禁止となる為足止めを食らっている。6:00の開門までサンダルでウロウロしていたら蚊に足をボコボコに刺され痒いのなんの、情けない出発となった。。。美しい有峰ダムを右手に見ながら40分ほど林道を走るとようやく折立登山口に到着。すでにテント場確保の戦略は立っていた。3人の実力者しんさん、すぎちゃん、うめちゃんの三銃士を先発で送りテント場をキープ、残り5人の本隊は先発隊と無線で交信しながら急がずに向かえるというものだ。ありがたや~三銃士。折立から三角点まではブナ林のやや急な登り坂、三角点から先は道の雰囲気が変わり、やがて河原の様な石がゴロゴロした歩きづらい登山道になる。ヘリが何度も来て登山道整備の為の機材を荷下ろししている。高山植物や景色を楽しみながら太郎平小屋へ到着。ここまで来ればもうテント場は目と鼻の先。小腹も空いたのでラーメンでもと思いつつ、本日のテント場である薬師峠キャンプ場で待ってる三銃士の元へと先を急ぐ。テントを設営し荷物を軽くしていざ薬師岳へ。登り始めは沢沿いの濡れた岩場を所々よじ登るように進み、薬師岳小屋からの登りはザレた登山道をジグザグ登って行くと薬師岳山頂!水晶、鷲羽、赤牛岳の名峰や下り道では遠くに(もしやあの尖った形は…)槍ヶ岳までが見渡せた。薬師岳下山後のテント場ではCLしんさんの速いペースに付いて行き、ややお疲れ気味になったTOMさんが「いやぁ~自分のペースで歩くべきだった~」と話して場を和ませた。

(2日目)
いよいよ雲ノ平に向けて出発する朝、テント場のニッコウキスゲが群れて咲いているのが美しかった。予定通り先発を出し次のテント場の確保を狙う。まずは太郎平小屋まで戻り、黒部五郎との分岐を超えると薬師沢小屋への約400mの下り道が始まる。歩きやすい木道、橋、また木道と高山植物を楽しみ時折、まだ酸っぱいブルーベリーを試食してはみんなで楽しく歩いた。8:50薬師沢小屋に到着、この先の急登に向けて体力回復の小休止を取る。赤いつり橋を渡ると高天原との分岐に「雲ノ平直登」と書いてある看板が目に入る。この先500mの直登は展望がなく、大きな岩を手足を使い這いつくばって登って行かないといけない苦行の道だがみんな頑張り、時には他の登山者の人達とも声を掛け励まし合った。アラスカ庭園に着いた時はほっとした。ここから続く岩とお花畑の広がる木道はどこか幻想的な空間で、その中に雲ノ平山荘が現れる感じがまた素敵だ。山荘から雲ノ平キャンプ場まで25分程かかるので飲み物などを購入していざテント場へ。一方先発隊の三銃士の皆様はテント場到着後もテントの設営や水汲みなど仕事に追われて大忙しだった様で。。。しんさん、すぎちゃん、うめちゃんありがとう~。計画では周回を予定していたが時間も押しているので祖父岳のピストンに変更、荷物を軽くしていざ散策へ。祖父岳の麓にあるテント場からハイマツ帯の木道を歩き、たぶん壊れた「祖父岳」の看板から山頂を目指していると雷鳥さんが!!素敵なサプライズに癒されながら山頂に立つと、360度の展望で眺めが良かったのが意外だった。ザレ場を慎重に下っていると、登りで少し寄ってきたスイス庭園からの眺望がいいと梅ちゃんが言うので立ち寄ってみたら、赤い屋根がかわいい高天原山荘と美しい沢筋が緑に映えて本当にまるでスイスの様だった(行ったことはないが…)後から杉ちゃんやTOMさんも来てしばし景色を楽しんだ。

(3日目)
昨晩は星空を見る予定だったのに寝てしまった。今朝も黒部五郎が美しくもう1週間ほど滞在したい気分だ。もうテント場の確保は必要ないので最終日はみんな揃って下山、行きに先発隊が寄って来た祖母岳からの眺めがこれまた良いということで帰りの途中に行ってみることにした。祖母岳は山というより小高い丘で雲ノ平山荘のすぐ近くにある。一帯はアラスカ庭園で高山植物や、枯れていたが池塘が美しく山頂にはベンチがあった。14:35折立登山口下山。

どの登山口から登っても丸1日かかってしまうことから「最後の秘境」と呼ばれる雲ノ平は美しく、登山者の憧れの地と言われるのも納得できる。
メンバーの中の多くが今度は高天原へ行ってみたいということなので、これまた秘境の温泉に入れる日を楽しみにしたい。

(1日目)

(2日目)

(3日目)

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