自主山行 石鎚山(1982m)


[日時]2022年8月11日(木)
[天候]晴れのち曇り
[メンバー]CL TOM、SL ナガ、かっちゃん(元会員)、えりこ、たぁじ、メリーさん、うめ(記)、あじーた

[コースタイム]
7:34山麓下谷駅 (ロープウェイ) 7:43山頂成就駅 8:17石鎚神社成就社 8:50八丁坂鞍部 10:12夜明峠 11:37弥山 12:18天狗岳 12:35弥山 13:29夜明峠 14:27八丁坂鞍部 14:50石鎚神社成就社 15:10山頂成就駅 15:30山麓下谷駅

会の50周年記念山行として、愛媛の百名山修験道の山、石鎚山へ。前夜、6時間掛けて車2台で交代しながら運転し、徳島から先に着いていたかっちゃんと京屋旅館Pにて再会していた。

7:00開山の祖役の行者像を拝みながら、ロープウェイ乗り場へ。昨夜ガラガラだった駐車場では、入ってくるエンジン音で起こされた次第。やはり乗り場も次第に混んできた。5分早く始発が出発し、455mから8分間で850mほど標高を上げる。
山頂成就駅からは笹原やブナ林の中、長く九十九折りの整備された道が続き、ブナの立ち木にびっしり群生したムキタケや妖しい美を湛えるヤマホトトギスに目を奪われる。
石鎚神社成就社に着くと、境内では数軒の旅館、奥に進むと手水舎、授与所、そして地元の各高校のシャッターアートを配した案内所が出迎えてくれた。神門がいわば登山口。一礼して、歩みを進める。

緩やかに標高100mほど下ると八丁。ここから先は兎に角登りが続く。
1.2.3.4.5.6・・木製の階段。300を過ぎるころ先頭を行くかっちゃんに掛けるたぁじの声が遠くなり、私は白装束に身を包まれる。1100段を越える頃、不意に「試しの鎖」が現れた。総延長74m!石鎚山に掛けられた四つの鎖の中でも1番の長さ!そして下りも鎖で下らなければならず、鎖も輪っかが手すりほどあり太くてゴツい。岩の手掛かりはしっかりあるが、どうにも鎖が邪魔で、、、四苦八苦すること10分。オン ビラビラ ケンビラ ケンノン ソワカ。頂上には、石仏があり、曇っていなければ眺望も◎だか、足場が狭く高度感があるためすぐに下りの鎖を降りた。下で、巻道を利用したえりこと合流し、近くの前社ヶ森売店で皆の集合を待った。かっちゃんが買った冷やしあめゆを少しいただくと初めて飲むのに何故か懐かしい味がした。そこからも木段が続く。

20分かけて400段あまり上がると、夜明峠の分岐に出た。ヒヨドリバナの群生にヒラヒラ舞うアサギマダラ。あじーた曰く、海峡をも越えていくのだという。メリーさんの目が輝く。目を移すと看板には、「天柱石・・・難路」の文字。私の目が輝く。

帰路を楽しみにしながら、さらに260段先へ行くと、「一の鎖(33m)」が現れた。試しの鎖に比べ短く登りやすい。お試しならこちらだろう。しばらく美しい笹原のスロープを上がると二の鎖小屋に到着。小屋は営業していなかったが、トイレをお借りししばし休憩。近くには、「土小屋」を示す看板があり、最短ルートから上がってくる人の姿も目立つ。
出発すると、すぐに「二の鎖(65m)」が顔を出した。ここからは、何故か三角のあぶみのような鎖も混じり、途中濡れて足掛かりも見つからないような場所では腕の力を使い目一杯鎖に頼ってしまった。登り切ると、すぐに「三の鎖(68m)」へ。疲れもあり、鎖の輪っかに足の先を入れられることを確認するとほとんど鉄の階段を上がるような格好で登る。下からは、TOMがメリーさんを励ます声が聞こえて来る。

ようやく登り切り少し歩くと、映像で何度も見た天狗岳の山容が目に入り、弥山・石鎚神社頂上社に到着。雲でナイフリッジが見え隠れする姿は神々しくもある。タイミングよく、天狗岳をバックに集合写真を撮り、その山頂へ歩みを進める。三点支持を心掛ければ難しくない。15分ほど岩歩きを楽しみ、立った頂からは残念ながらガスのため眺望がなかった。雲間からは先の南尖峰が顔を出しているが今回はここまで。
帰りは、鎖を通らず巻道を下り、下山後の移動を考え予定していた天柱石ルートではなく、ピストンで戻った。ロープウェイ乗り場に着くタイミングで激しい雨。無事の下山。
CL TOMの采配も見事だったが、石鎚の守護神、法起坊大天狗(役の行者)のご縁を感じる山行となった。

下山後は、次なる剣山へ3時間掛けて移動し、ふもとでかっちゃんを囲み親睦を深めた。高笑いするかっちゃんの声を聞きながら、明日の山行へと想いを巡らせた。

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