【タイトル】2025年積雪期合宿A 赤岳
【山域】南八ヶ岳
【日程】2025年4月11日(金)〜12日(土)
【概要】美濃戸口から入り、南沢を通り行者小屋のテント場でテント泊。2日目は文
三郎尾根から赤岳に登り、地蔵尾根を下り行者小屋へ。南沢を通り下山した。
【コースタイム】
1日目
11:25赤岳山荘駐車場
14:45行者小屋
2日目
6:15行者小屋
8:50赤岳山頂
8:57赤岳頂上山荘
9:44赤岳展望荘
10:00地蔵ノ頭
11:41行者小屋
15:06赤岳山荘
【メンバー】
CL:よこぴー、SL:ハッシー、ルート気象:よっしー、食料記録:ひで、装備記録:りお、食料:たえちゃん、食料配車:まき、装備気象:くみちゃん、会計:しほ、訓練:よちろう、装備:コッシー
4月12日、私たちは皆無事に残雪期の赤岳に登頂し、下山し帰ってくることができた。とても長かったように感じる。それもそのはずで、振り返ってみると、合宿が始動したキックオフミーティングは昨年の11月5日で、実に5か月以上もミーティングや訓練を重ねてきた。それが無事に成功して感無量だ。
合宿本番は、当初の計画では2泊3日の予定で赤岳鉱泉のテント場に泊まり、2日目に赤岳、3日目に硫黄岳に登る予定だったが、3日目の13日(日)があいにくの雨の予報だったため、上記の予定に変更した。
合宿本番初日、朝6時45分に名古屋駅に集合。よちろう車、コッシー車、りお車の3台に分乗して出発。特に渋滞もなく順調に赤岳山荘の駐車場に到着した。
心に思い描いていた赤岳に、ついに登る時が来た。駐車場でテントなど共同装備を分担し、各々ザックに入れた。重さを量るとおおよそ20キロ前後ある。背負うとずっしりと肩に食い込む。忘れ物がないか軽く点検し、準備を整えてから行者小屋へ向けて出発した。
歩き始めて早々、赤岳山荘の前あたりから所々、アイスバーンのようになっていたためにアイゼンを装着し慎重に歩みを進める。行者小屋までは、なだらかな樹林帯のなかをひたすら歩くのみ。鹿の群に遭遇したり、雑談をしたり、しほさんが歌うのを聞いたりながら楽しく歩いた。気温が想像以上に高く、木の枝から雪解け水が雨のよう
に落ちてきたのには驚いた。
15時前に行者小屋のテント場に着く。私たち以外に登山者はなく貸切のようだ。手早く整地し6テンを二つ立てる。よちろうさんが水場が使えることを確認してくれたおかげで雪を融かす手間が省けた。行者小屋は冬無人になるものの、綺麗なトイレを二つ使えたため非常に快適だった。
夕飯は、鍋を食べ、お酒を飲みながら大いに盛り上がった。トイレのためにテントから出ると、しんしんと雪が降っている。翌日までに降り止むことを願い、20時ごろ就寝した。
合宿二日目。赤岳アタック当日だ。4時半に起床した。外を見ると、雲ひとつない快晴で、赤岳の雪と岩が朝日に輝いていた。朝食は、雑炊を食べる。出発は6時のためテキパキと食べ、しっかりアイゼンがついているかお互い確認しあい、ハーネスとヘルメットも付けて出発。
文三郎尾根より赤岳を目指す。昨日とは打って変わって急登でキツい。ただ雪は締まっており、風も無く、登りやすい。稜線に出ても風は無い。だが岩の上に雪が被っているため、一歩一歩慎重に、ピッケルも上手く使いながら上を目指す。途中、下を見ると「落ちたら命はないな…」と感じるところもあったが、全員無事に登頂を果たし
た。
山頂の景色は素晴らしく、富士山や南アルプスの山々を一望できた。記念撮影をしてから地蔵尾根経由で下山する。途中、赤岳展望荘の前で行動食を食べた。地蔵尾根は文三郎尾根より急でヒヤヒヤしたが、よちろうさんとコッシーさんがサポートしてくれたおかげで行者小屋まで無事に着いた。その後昼食を摂り、テントを撤収し、赤岳
山荘駐車場へ下山した。縄文の湯でさっぱりし、中央道原PAで夕食を食べて解散した。