【メンバー】CL:うめ、SL:ターコ、岳:あじ、配車:ノリキヨ
【コースタイム・天気】
8/29 晴れのち霧 4:15 蓮華温泉→6:30 ヒョウタン池→7:50 花園三角点→10:10 五輪の森→10:25 吹上のコル→11:00 朝日岳→11:50 朝日小屋
8/30 晴れ 2:55 朝日小屋→3:40 朝日岳→6:20 黒岩山→10:05 犬ヶ岳→12:45 菊石山→15:05 白鳥山(白鳥小屋)
8/31 晴れ 2:55 白鳥山→4:05 シキ割→6:00 尻高山→7:00 入道山→8:10 親不知
【概要】
50周年記念山行の1つとして選出された栂海新道の山行。この山行はかなり難産な山行となっており、2024年の計画では天候不良のため中止し、また約1ヶ月前にも実施されたが、雪渓の影響で時間がかかり撤退した。そのため、確実に踏破できるよう、テント泊から小屋泊に変更し、また各メンバーも軽量化に努めることとなった。
【0日目】
50周年旗を忘れる致命的ミスにより取りに戻るアクシデントもあったが、無事に登山口の駐車場(蓮華温泉)に2時過ぎに到着した。蓮華温泉の駐車場は工事の関係で駐車スペースが狭くなっており、なんとか捩じ込むようにして駐車することができた。
【1日目】
前日の到着時間が遅いこともあり、睡眠時間が1Hほどしかない。そのため、全員眠気を抱えたままの出発となった。ヒョウタン池までは緩やかな傾斜やトラバースといった道で特に苦労もなく進んでいく。そこから400m程登ると五輪高原に到着した。五輪高原は眺望が開けており、戸隠連峰や浅間山の山域が見えた。また、いろんな種類の草木が生えているので、花の咲く時期にもう一度来てみたくなった。なお、1ヶ月前の撤退した時とは開花状況が替わっており、全く違う景色であったらしい。
吹上のコルに到着した時には既にガスが発生しており、あまり景色が見えなくなっていた。また風がかなり強く吹いており、チングルマの綿毛がリーゼントのようになっていた。そこから30min程で朝日岳山頂に到着した。山頂は霧に覆われており眺望は全くなかった。50周年旗を広げて写真撮影。12時前に朝日小屋に到着。予定よりかなり早い到着となった。
夕食まで4H程あるため、小屋の外でちょっとした宴会をし、その後寝不足で昼寝に移行。16時半頃から夕食。どれも美味しかったが、筆者的にはカジキの昆布締めが一番美味しかった。ご飯2杯とラーメン替え玉をお替わりした。またデザートの栂海新道(商品名)は、栂海新道の緑を意識して抹茶でコーティングされており、見た目も味も楽しめた。就寝前に小屋のオーナーの清水ゆかりさんに栂海新道挑戦への激励を頂いた。20時前に就寝。
【2日目】
前日に購入した混ぜ込みご飯とお寿司で朝食。無料提供のすまし汁があり、それがとても美味しかった。朝日岳から長栂山までは樹林帯のトラバース&尾根歩きで、日の出前ということもありあまり景色はなかった。長栂山から黒岩山まではゆるやかな長い下りが続いていた。湿原と高原が交互に現れる地形となっており、緑が生い茂っていて景色はとても良かった。また黒岩山から後ろを振り返ると、段々畑のような景色となっており、なかなか他では見られない景色だった。
黒岩山から犬ヶ岳までは稜線歩きとなっており、通して景色が良かった。ただ、道中にヘビが大量に発生していた。全長1m以上ありそうなヘビもおり、合計6回ヘビに遭遇した。栂海山荘で長めの休憩。小屋の造りはしっかりしており、また内部に栂海新道の開拓の歴史が貼ってあった。
栂海山荘から白鳥山までは登り返しが3回程あった。既に標高が1000m強まで下がっており、また猛暑日(名古屋で40度)ということもあり、筆者はかなりバテてしまった。なお、白鳥小屋の温度計では26度を指していた。最後の白鳥山の登りでCLうめがアブに噛まれ、ポイズンリムーバーで応急処置という一幕もあったが、なんとか小屋に到着。白鳥小屋では、親不知から上がってきた大学生(関西学院大学)の男2女2のパーティーがいた。このまま三俣山荘まで行って、そこからはTJARのルートを26日掛けて歩いていくらしい。大学生の長期休暇が羨ましい。
【3日目】
朝食は行動食のみで済まして3時前に出発。道中はたまに見える海を目指してひたすら下っていく。大量のバッタとセミの声を聞いて、ゴールが近いことを実感しながら歩いた。最後は親不知の海岸で50周年旗と写真撮影。
【下山後】
親不知観光ホテルで日帰り入浴後、送迎バスで親不知駅まで送ってもらった。電車まで時間があったため、親不知ピアパークで観光。その後糸魚川駅近くの食堂で昼飯。バスで蓮華温泉まで移動し、そこから車で名古屋まで帰還。
【まとめ】
全体を通して、大きなトラブルもなく無事栂海新道を完遂できた。海や超長距離の下りなど他では見られない景色も多く十分楽しめた。ただしあまりにも暑かったので、季節は選んだ方が良かったと思う。とりあえず栂海新道はお腹いっぱいなので、次来るとしても当分先になる。それまでこの道が残っていて欲しいと願う。