2012年4月28日(土)~30日(月)春合宿 北アルプス 北穂高岳 東稜&前穂高岳 北尾根


みなさま、こんにちは。
春合宿 前半チーム(北穂高東稜、前穂高北尾根)無事やってきました。

今回は冬合宿(赤岳主稜)と同じく雪、岩のバリエーションです。
北尾根は同時期に7,8年前に八麻呂さんに連れてってもらい、だいたい覚えてるのですが北穂東稜は私も含め今回のメンバーではだれも行ったことが無くワクワク、ドキドキです。事前の天気予報もばっちり晴れマークです。

メンバー Kei(CL) ろっくん(SL) ひでさん かずやん キャプテン

(写真下に続く)

4/28(土) 晴れ

かずやん号にて、ひでさん宅(ひで+ろっくん)→Kei宅(Kei+キャプテン)経由で一路平湯へ
(5:30春日井発 8:30平湯着 9:30タクシーで上高地入り)

9:45 上高地発
横尾あたりまでは、ほとんど雪はありません。天気も最高です。
徳沢でおいしいアイスクリームをたべ、横尾でラーメンをたべました。
暑いので、みんな薄着で登ってきます。
横尾を通過してから少し行くと急に雪がでてきます。
途中で長野県警の山岳救助隊の5名組みパーティが歩いており、我々もしばらく直後を歩いてましたが、
途中でついていけず、おいてかれました。今日は涸沢ヒュッテ入りするそうです。

16:00 涸沢ヒュッテ着

ヒュッテでおいしいビールを飲むため、途中から水を飲んでません。
ヒュッテの鯉のぼりのポールが見えてからだんだん傾斜がきつくなり、なかなかつきませんが、「ビール ビール」と言いながらがんばります。
受付であまり混んでないので4名部屋の個室に入れてもらえました。
早速テラスで生ビールで乾杯!しようと席についたとこ、隣のテーブルのおじさん(60歳くらい?)がバーンという音を立てひっくりかえってます。
呼びかけの反応も無く、いびきをかいており、脳卒中では?! みんなで話してました。
ガイドの方が瞳孔の確認やら、つねったりして確認し「意識レベル3、痛み反応なし、ヘリを呼んでください」と言ってます。
えらいことになったと思ってたら、先ほどの長野県警の救助隊の方が来て、なにやらしてたらそのおじさんは起きだして、「大丈夫」って言ってます。
実はただの酔っ払いだったようでした。
これで、ようやく「乾杯!」です。明日登る北穂東稜のギザギザが見えワクワクします。
食事後、沢山担ぎ上げた焼酎、ウイスキーをたらふく飲んで 21:00消灯でお休みなさい。

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4/29(日) 天候快晴 風もほとんど無し
北穂 東稜本番です。

5:30 起床
今日は北穂東稜だけですので、小屋でゆっくり朝食をとってから出発です。
天気は最高ですが、緊張ぎみです。

7:45 ヒュッテ発
北穂沢をゴルジュまでつめます。
奥穂に登ると思われるあずき沢には、びっしりと人の点が見えます。
ゴルジュあたりで北穂南稜上部から「バン」という音と共に岩稜が崩壊しやや大きな落石です。
恐ろしいことに、我々の100mほど上部の多くの登山者の方向に漬物石からげんこつ大位の石がすごい勢いで突っ込んできて悲鳴が上がってます。
頭に石が当った人もいるようで、救助要請のコールがかかってますが、大事に至らず自力で北穂小屋まで上がったそうです。
この落石を見て、引き返してるパーティーもいました。
東稜をやるというだけでめちゃくちゃ緊張している状態で、目の前でこんなことがあったので、
私ははっきり言って帰りたかったのですが、誰もやめようとか言い出さないので、しょうがなく進みます。
東稜に取り付くため、我々の少し前を行ってたパーティーも恐れをなしたか、途中で降りてきてしまいました。

9:45 東稜稜線着
すごい急斜面(50度位)をアイゼン、ピッケルで登りきり、東稜稜線、ゴジラの背手前に到着です。
稜線にでて少し休憩し進みます。
すぐに、これまでの私の経験上、見たことが無いような恐ろしいナイフリッジが出てきました。
幅30cm、長さ20mくらい、両サイドはすっぱりと数百メートルのほぼ垂直な崖、手がかりなし!
気温が高く雪がやわらかくなってきており、緊張のMAXです。
が、私がリーダーなので、決死の覚悟で先頭を進みます。あー神様落ちませんようにー。
つづいてメンバー全員が無事通過。心臓がバクバクで、のどからっからです。

すぐ次の核心が出てきます。
ここからはロープを出していきます。麻痺してきたのかだんだん怖くなくなってきてしまいました。
トップで行き、スタンディングアックスビレイを支点にし、全員プルージックで通過です。
少し降りてみると、セッピの上(空中)を通過してたことがわかり、ぞっとしました。
(だけど、空中セッピの上を行くしかありません)

12:00 核心終了
最後の核心を全員無事通過し大休止。緊張が放たれ放心状態です。
怖かったけど、楽しかったー

我々の後ろに神戸の山岳会の単独の方がいらっしゃいました。
20KG以上あると思われるカメラの機材一式を担いでおり、確保なしでぬけられすごい方です。
我々の写真もとっていただきました。
(現在単身赴任で名古屋に在住との事でした。ぜひ集会にも遊びにいらしてください)
ここから北穂山頂へ向け急斜面を登ります。

13:15 北穂小屋着
またまた斜度は50度くらいはあると思われる急斜面を登り、北穂小屋着
全員でがっちり握手です!
ゆっくりと小屋で休憩。槍方面からのトレースはありませんでした。来年あたりやってみたいな。

15:30 ヒュッテ着
北穂沢(相当急です)を下降します。
なんと朝、岩が崩壊し落石があった場所と同じ場所でまた落石です!
かずやんとろっくんは尻セードで滑っており、そのすぐ上を石が転がっていきます。
他の3名は落石のすぐ上部です。
今回も多くの登山者がいましたが、誰にもあたらず、ほっとしました。
危険地域をさっさと通過し、やや軟斜面になってたこから全員尻セードで一気にヒュッテまで降りてきました。
今日もテラスで生ビール+おでんで乾杯です!
夕食では、ヒュッテの社長様からという事で、白ワイン1本付けてもらい感激です。
じゃんけんに負けたかずやんの差し入れで赤ワインものみ、あと担ぎ上げた酒をがんばってみんなで飲みます。
明日は4:00起き、5:00発なんですが、結局消灯まで盛り上がってしまいました。

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4/30(月) 天候曇り ほぼ無風
前穂 北尾根本番です。

4:00 起床
とりあえず起きて、天気を確認しますが、曇っており、星は見えません。
何とか天候が持ってほしいと祈ります。
昨夜作ってもらった朝食のお弁当を食べ準備をします。
全員緊張で無口です。

5:15 出発
予定より若干遅くなりましたが、いよいよ出発です。明るくなっておりヘッデンは不要です。
我々の前に3パーティー取り付いてます。
昨日と違い今日は全装備を持ってるので、荷物も重いです。
天候もどんより曇っており、緊張とあわせてテンションがあがらない中5、6のコルめざし急登を進みます。

6:30 5,6コル着
取り付きに付いてしまいました。もう行くしかありません。
5峰はナイフリッジ状に雪がずっと嫌らしくついており、慎重に進みます。
昨日のゴジラの背のナイフリッジを少し優しくしたような感じが延々と続きます。
横を見ると怖いので、ひたすら足元だけを見ながら一歩一歩絶対にアイゼンを引っ掛けないように進みます。
以前来た時はこんなに雪が無く、簡単なイメージがありましたが、今回は超緊張してしまいました。

4峰
5峰を、緊張でのどからっからにしながら、何とかやり過ごし続いて4峰です。
出だしはほぼ垂直に上がってきます。
上部から2人パーティが懸垂で降りてきたので聞いたところ、昨日北尾根を完登し、戻ってきたところ時間切れで3,4のコルでビバークしたとの事。すごい!
ルートの状態を聞き、少しほっとしました。
4峰中間の奥又側へのトラバースするとこで初めてロープを出し通過です。
ほぼ垂直のトラバースにトレースがついており、踏み外したら多分死ぬでしょうって感じのとこを慎重に行きます。
トラバースから上の急斜面は雪がびっしりついており難しくなく4峰山頂です。
私は5峰の方が緊張しました。
3,4のコルへ下降しますが、なぜかトレースが奥又側の急斜面をトラバースしながらコルへ抜けてましたので、トレースを行きましたがここも非常に危険です。

10:00 3峰
ここから上は全て核心です。天気はついに雪が降ってきてしまいました。
昨日のぽかぽか陽気とは全く逆で寒いです。全員ヤッケの下にダウンを着用します。
ろっくんーひでさんーかずやんパーティー と キャプテンーKeiパーティで進みます。
1ピッチ目ほぼ雪はついてなくアイゼンでのクライミングです。ろっくん、キャプテンがリードし、きわどい核心を突破しました。
3峰上部の右側チムニーも雪が多いため返って楽に登れます。
ツルベ方式でトップを交互に登ります。

13:00 3峰終了
難易度が高く、時間がすごくかかってしまいましたが6ピッチ程度で無事核心3峰終了です。

14:30 前穂山頂
後は、ちょろっと2峰と最後ののぼりの1峰で終了しました。
(2峰の下りは通常懸垂で降りますが、雪が多いため奥又側を後ろ向きで降りれました)
がっちり握手を交わし、時間が遅いので少しだけ休憩しロープ等かたづけてすぐ下山です。

15:45 岳沢ヒュッテ着
岳沢ヒュッテを目指し奥明神沢を下降します。
昨日同様 ろっくんとかずやんが相当な急斜面にもかかわらず尻セードで降りていきます。
奥明神沢の本流に合流したあたりからは岳沢ヒュッテまで全員尻セードで一気です。

17:30 上高地着
岳沢からは最後の力を振り絞り登山道を行き上高地着です。
タクシーで平湯までもどり平湯の森にて汗を流し帰名です。

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トレーニングを毎週がんばってやったり、事前調査も各自がしっかりやり、天候にも恵まれ、ほぼ計画通りでき感無量です。
みんな本当にありがとう お疲れでした!      記(Kei)

COMMENTS

    仁藤清司

    すごいですね。体力と技術と精神力に脱帽です。

    さんぺい

    お疲れ様でした.皆さん格好よすぎ天気まで見方に付けて.最高だぜ

    ろっくん

    いや~、怖かった。あんなナイフリッジは初めて。足元がちょっとしたことでバランスを崩せば数百メートル滑落そしてあの世行き。でもあの達成感は何物にも代えがたい。良き仲間に恵まれ、素晴らしい体験ができました。ありがとうございました。また訓練を重ねてチャレンジしましょう!

    もっちゃん

    写真をみているだけで5キロ程痩せましたー(~_~;)

    無事完登オメデトー★★★
    ”おっさんず”まだまだこれからだね!!

      Kei

      ありがとう
      ダイエットにお役にたててよかったー
      もっちゃんたちが上高地観光してるとき、我々は丁度3峰核心に突入しておりびびりながらやってたよ。
      上高地も上からよく見えた。

      合宿後半組もガンバね!

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