白馬鑓温泉(2,100m)


白馬鑓温泉(2,100m)
自主山行
5月26日(土)~27日(日) 両日ともに晴れ
メンバー
CL山師匠、SLやんやん、youichi、ちえぞう、ゆかりん、なりポん、おみず、棟梁、ケンさん、まーちゃん(記)

コースタイム
5/26 猿倉駐車場7:10→中山沢9:15→小日向コル10:15→白馬鑓温泉15:10(かめさんチームの記録)
5/27 白馬鑓温泉7:40→小日向コル9:50→猿倉駐車場12:30

標高2100mに位置する鑓温泉は、登山でしか行けない秘湯の名湯だ。
うさぎさんチームとかめさんチームに分かれ猿倉から登り始めるが、幾らも進まないうちに残雪とブッシュの洗礼を受けることになる。自由気ままに伸びている枝を払ったり跨いだり。アタマの中は早くも温泉モードだったので、この試練は地味に辛い。

中山沢辺りでアイゼンを装着したが、ここでクマの足跡を発見。近くにクマがいるのか!と見回してみるがいない。ほっとするような、残念なような気持ち。ここから暫く急登を歩む。途中には水芭蕉が咲いており、春の息吹に安らぎを覚える。小日向のコルで先行のうさぎさんチームと合流。歩荷しているにも関わらず歩行も早い。さすがはうさぎさん。
かめさんチームは、このコルで小休止ののち歩き始めた途端、メンバーのアイゼンにトラブル発生。手先の器用なメンバーが、数回にわたり調整してくれたおかげで、どうにか修理に成功。事なきを得たので、その先の山行に支障はなかったのは幸いだ。

コルを下る辺りからは本格的にルートファインディングを行う。雪が多いので、夏道でなく杓子沢下方から雪渓を直登するルートを考える。少し進んでは方向を決める作業を繰り返す。時折周囲を見回すと、土の出ている場所にはニリンソウやシラネアオイの可愛い花も見られた。さらに観察していくと、アマナという山菜を発見!一旦休止し、植物観察をした。かめさんチーム、更にペースダウンするが、あまり気にするわけでもなく(うさぎさん、ゴメン・・)しばらくのんびりした。
そしてこの辺りでソロのお兄さんと遭遇する。目的の鑓温泉までのルート選定に悩んでいるようだったので少し心配に思った。

このあともルートファインディングを繰り返す。あまり雪渓下部まで下り過ぎてしまうのも、登り返しが難儀に思われたので、若干上部に位置するブッシュを越えることにした。途中、雪渓直下に大きめの水脈が複数ありそうな箇所があり、危険回避のため6㎜×10mの細引き3本をダブルフィッシャーマンズノットで繋ぎFIXロープとしてセット、一人ずつFIXロープを持ちながら慎重に歩いた。会の必須装備の細引きだが、私は実践での使用はこれが初めて。装備について、自身に用途の知識がなくては宝の持ち腐れになることを気付かされた。

このあと初日の核心と思われるブッシュを下る。上からでは着地地点を目視することが出来ないため、ここでも細引きを利用し半ば強引に下りる。ズボンを泥だらけにしながら、どうにか杓子沢下方の雪渓に到達した。その後は落石に気を付けながら雪渓を詰め、ようやくテント場へ到着。先発隊のうさぎさん達はテント2張分の設営を終え、温泉も我慢し(お酒はどうだか不明)、かめさん達の到着を長いこと待っていてくれた。感謝の気持ちでいっぱいだ。

夕食の後は、お待ちかねの温泉&飲酒タイム!湯量がかなり豊富で、山肌からも温泉水が流れを作っており情緒満点。他愛もない会話が楽しくて、結局長い人で4時間お湯に浸かっていたとのこと。
そしてこの入浴中に、日中言葉を交わしたソロのお兄さんと再会!いや~無事に辿りついてくれて良かったよ。彼は夏道を選択したようで、結果的にかなり怖い思いをしたようだ。

鑓温泉は日の出が素晴らしく美しい。男性メンバーの何人かは朝風呂を楽しんでおり、羨ましい限り。寝坊した私は、後で写真で楽しませていただいた。
名残り惜しいが、下山を開始する時間になった。全員で昨日詰めた雪渓を下り、まずは小日向のコルを目指す。ちなみにソロのお兄さん、昨日は余程の恐怖体験だったらしく、今日は私達と一緒に下山することになった。
小日向のコルまでの復路は、往路より少し東寄りにルートを選定する。私としては
往路よりも随分楽に感じた。ここまでは・・

問題だったのは小日向のコルからだ。夏道である中山沢に向かうはずが、かなり東寄りに下ってしまい、気付いてすぐ軌道修正を試みるも、結構な急勾配の斜面上部に出てしまった。下れそうな場所を慎重に選びながら、皆でステップを作って進む。シャーベット状の雪質で、油断するとあっという間に足を取られ滑ってしまう。実際、このとき三人が次々と滑落した。幸い怪我もなく無事だったが、落ちた先に崖や沢や岩場があった場合を考えると本当に怖い。上部から滑落を目撃していた私を含めた三人は、このあと極めて慎重に歩むことに徹したのは言うまでもない。
やっとの思いで下り、夏道に合流出来たときの安堵感といったらない。雪渓の踏み抜きには気を使ったが、もうブッシュ程度で弱音は吐かなくなっていた。

たった二日間だったけど、楽しかっただけではない時間。良い仲間に恵まれ、天候に恵まれ、学びの場も得られた充実した山行だった。

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